五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(113話③)~風太郎が初めて姉妹を見分けられたのはいつ!?~

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113話 最後の祭りが風太郎の場合より

学園祭後夜祭のキャンプファイヤーシーンから始まった今話。風太郎が結論を出す重要な回は風太郎、武田、前田の男子会が半分を占めました。学園祭という非日常が過ぎるのを惜しみながら始まった会話は、前田の「一花さんだけはなんとなくわかる」との発言から風太郎が五つ子姉妹を見分けられるかという話に発展。二人から「誰から見分けられるようになったんだい!?」「好きなのか?五つ子の誰かが」と直球な質問をされ、タジタジな様子を見せる風太郎はなかなか面白かったと思います。

 

初めて姉妹を見分けられたのは!?

見分けられると言えばベストエピソード1位にも輝いた67話「スクランブルエッグ⑦」の三玖が頭に浮かびますが、今話で四葉が選ばれたことから考えるとその時じゃないのでしょうね。この物語では「愛があれば見分けられる」という命題が風太郎に課せられているのだから"信愛"や”友愛”でも構わないと言いたいところですが、もうすぐ誰かを選ぼうとしている状況の中「誰から見分けられるようになったんだい!?」「好きなのか?五つ子の誰かが」と言われて焦っているのだから風太郎の頭の中に浮かんだのは好きな人の姿なのでしょう。その前に前田が好きだった一花で実践してみせているわけですしね。

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113話 最後の祭りが風太郎の場合より

見分けられるというのは”普段の姿”と”変装した姿”の二種類あると思いますが、姉妹がいつも変装グッズを持っていることもあって風太郎は変装した姿と理解して話をしていた模様。直前の回想の一コマがそれを物語っていますね。まずはここに描かれているシーンを振り返ってみましょう。

 

①4話「合計100点」で四葉に変装した三玖
戦国武将クイズを風太郎から持ちかけられた三玖が逃げ回る際に変装したシーン。髪の長さはそのままなので一目でわかるレベルなのですが、風太郎は本物の四葉に会ってやっと気付いたので見分けたわけじゃありません。

 

②29話「結びの伝説3日目」で一花に変装した五月
風太郎に確かめたくて顔を隠すように変装しスキーに合流したシーン。苦手なスキー中で体調も悪かったことを考えると弁解の余地はありますが、この時は「上杉君!?」と五月が言わなければ風太郎は気付いていなかったので見分けたとは違いますね。

 

③47話「七つのさよなら⑨」で四葉に変装した二乃
これは江場陸上部部長の魔の手から四葉を救うために変装したシーン。そもそも風太郎に対するがために変装したものではないし、他の姉妹を確認した上での消去法による気付きなので見分けたとは違います。

 

④63話「スクランブルエッグ④」で五月に変装した姉妹(一花、二乃、四葉?)
虎岩温泉の祖父に心配かけまいと皆が五月の姿に変装したシーン。基本的には判別できなかったようですが、四葉だけは「えーっと・・ですね・・」と発しただけで違和感を覚えており見分けができた感じです。

 

⑤83話「シスターズウォー 六回戦」で三玖に変装した一花
修学旅行中、三玖に告白させまいと思い出の地を巡る際に変装したシーン。風太郎は「これまでの状況を考えたらお前の可能性が一番高い」と推理していますので、見分けたとは違います。

これを見ると意図して風太郎が見分けた時を外して描いているようです。他に挙げられるのは次の2つとある一コマでしょうか・・

⑥67話「スクランブルエッグ⑦」で五月に変装した三玖
教師と生徒という関係に悩んだ三玖が五月の助けもあって風太郎を試したシーン。最後は確かに見分けがあったのですが・・四葉、二乃、五月は推理やカマかけで除外。残り二択なのに「まだわからない」と言った挙句、最初に選んだのはライバル視していた一花。64話「スクランブルエッグ④」で予行練習していたことも考えると悲しい限り。
「フータローに私は見つけられない」という絶望感があった中で最後は見つけてくれたから優しい三玖は受け止めてくれましたが、もしこれが彼女や嫁だったら一週間は口をきいてくれないレベルの大失態です。直後は見分けたことを自慢していましたが、後になってみると胸を張って見分けたと言えるものではなかったと風太郎は思ったような気がします。

 

⑦18話「嘘つき嘘たろう」で三玖に変装した五月
朝食中の会話から一花と二乃に変装させられ、見分けられるかを風太郎に試したシーン。三玖が同じベッドに寝ていて慌てている中で風太郎は即座に見分けています。ただ三玖をパジャマで見分けた直後なので五月も同じ原理で見分けたとも言えます。アニメではパジャマにまで言及していましたしね。
ただ不思議なのは変装時に前日に着ていたパジャマに着替えなおしていることでしょうか。アニメでは「だったら服も替えなきゃ」と二乃が言っており意図して着替えたことがわかりますが、わざわざ前日着ていたパジャマに着替えるのは意味不明。二乃的には”服のセンスでバレてしまう!”とでも思ったのでしょうか!?ありえないのに(笑)ここは記憶力で見分けたというところなのでしょう。

四葉は大きなリボンを付けていているので普段は見分けるのは容易。ただ変装した姿はかなり少ない印象。自発的に変装したのは90話「私とある男子②」で描かれた二乃に変装したのが風太郎に即バレしたと語った一コマのみです。当時はあまり重視されていませんでしたが、過去編でわざわざミスリードを誘う情報やどうでもいい描写を入れるわけもなし・・細かく描くと色々とバレてしまうので最小限にとどめたというところでしょうか。

こんなことがあったのは、四葉が「最近知ったんだけど・・」と発言していることから、41話「七つのさよなら③」以前のエピソードから見て林間学校中であるのは間違いなし。

祖父が言った「相手の仕草 声 ふとした癖を知ること」から考えると①②⑦は該当しないので、初めて姉妹を見分けられたのは"二乃に変装した四葉風太郎に即バレした時"とみて間違いないでしょう。

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風太郎の結びの伝説を前田が知っていた理由

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113話 最後の祭りが風太郎の場合より

32話「結びの伝説2000日目」で前田は林間学校のキャンプファイヤーを思い出し、「そういえば知ってるか?上杉たちもあの時・・」と風太郎も結びの伝説にあやかったことを口にしていました。キャンプファイヤー時、風太郎は風邪で寝込んでいたわけで前田がなぜこの話を知っているのかと思っていたのですが、今回の男同志の会話があったからこそ前田は後に風太郎から聞けたのでしょうね。

前田が語ろうとしたことは32話で描かれていた五人で指をつないだことを意味するのか、それとも描かれていない二人だけの結びのことかはわかりませんが、間違いなく言えるのは風太郎と前田・・とても仲がいいということでしょうか!

この見分けの話は最終話までに必ず描かれることなので今後を楽しみにしたいと思います。

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 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。