五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(特集)~風太郎が四葉の演技力を過小評価しているわけ①~

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98話 終わり掛ける日常 及び 103話 最後の祭りが二乃の場合①より

学園祭では依頼を受け演劇部の公演にも登場する四葉・・それを聞いた風太郎は「あいつが演技だと・・?」など2話に渡り小馬鹿にしたような言葉を口にしています。読者から見るとずっと京都の子である事や好意を風太郎に隠し通しているのだから全く下手というわけではないはずなのですが・・実際、風太郎はどのように見ているのでしょうか!?

四葉の嘘・演技・変装を振り返る

作中、四葉が嘘や変装・演技をしたシーンを時系列順に並べたのがこちら!

21話「おまじない」・・(嘘×二乃・五月)

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二乃と五月を勉強させるべく嘘をついて引き留めようとしたのですが、かなりテンパっています。この時はまだ過去の出会いのことを話しても良いと思っている時期です。

※90話「私とある男子②」・・(二乃へ変装×風太郎)

37話「勤労感謝ツアー②」・・(嘘×一花・三玖)

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一緒に試着室内にいる風太郎の存在に気付かれないよう一花と三玖に嘘をつこうとしますが、四葉は嘘をつく際に余計なことを言うため風太郎はヒヤヒヤしているようです。

42話「七つのさよなら④」・・(嘘・演技×風太郎)

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自分が五月に零奈姿で風太郎と会うよう依頼しその様子を見ていたのに、いかにも今走ってきて会ったような演技をしています。特にあたふたはしていません。

64話「スクランブルエッグ④」・・(五月に変装・演技×風太郎)

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五月に変装した四葉に対し風太郎は誘導尋問を行いあっさりと見抜いています。風太郎は四葉をバカ正直だと思っているようです。

65話「スクランブルエッグ⑤」・・(五月に変装×風太郎)

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遠巻きに砂浜にいる五姉妹を眺めた際はどれが四葉であるかは見分けがついていないようでした。64話を見ても変装を見た目で判断できるわけではなさそうです。

68話「スクランブルエッグ⑧」・・(五月に変装×風太郎)

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鐘キスは未だ誰か判明していませんが四葉の可能性も十分あります。一言も発せず悲しげな表情をしているのは風太郎に正体がバレないようにするため!?

72話「学級長の噂」・・(嘘×風太郎)

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風太郎が恋愛に興味を持ち出したことに「誰を好きになっても・・私は味方・・全力で応援します」と自己犠牲の嘘をついています。

78話「シスターズウォー一回戦」・・(嘘×風太郎・姉妹)

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修学旅行の班決めでは風太郎と一緒になりたがる姉妹だけで組めばいいと自己犠牲の嘘をついています。

79話「シスターズウォーニ回戦」・・(嘘・演技×風太郎)

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風太郎相手に写真のことを知らないと嘘の演技をしたわけですが、かなりテンパった様子です。この時はすでに過去の出会いのことを隠そうとしているのですが、反応は21話時点とよく似ています。

 

四葉の嘘・演技の傾向を探る

嘘や変装・演技した際の相手は風太郎が多く、姉妹相手だった21話、37話、78話も風太郎がそばに居る状況でした。その後の回想によると1話「五等分の花嫁」時点ですでに風太郎を認識。その後、三玖や一花の風太郎への恋心に気付き少し距離を置くも34話「今日と京都の凶と共」での風太郎の言葉を受けて正体を明かそうかと心は揺れ動いています。結局、35話「探偵風太郎と5人の容疑者たち」時点で姉妹のために思い出も想いも消してしまおうと決心するわけですが、これら心境の移り変わりは嘘や演技にはあまり影響はしていなさそうです。未だに風太郎に対する好きな気持ちは変わっていないのだから当然ですね。

該当する場面を見る限り、21話、37話、79話といった急場しのぎの場面ではあたふたしてしまい嘘も下手な様子・・言葉で誘導するのは得意じゃないようでこれは姉妹も知っているようです。ただ何か(気持ち)を隠そうとしたり、自己犠牲を払う場合はむしろ落ち着き表情を無くして嘘をついています。これには姉妹も不審には思うものの気づきまでは至っていません。四葉の嘘には二面性があるようです。

風太郎がそばに居ない場合がほとんど描かれていないので何とも言えませんが、98話「終わり掛ける日常」では風太郎の小馬鹿にする言葉に「そうかな?」と三玖は返しており認識の違いを感じます。99話「日の出祭 初日」の演劇部長の言葉を見る限り初日の演技は良好だったようで演技力がないとは言えなさそう・・演技力を落とす原因が風太郎にあると推測できそうです。(②に続く)

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。