五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(68話)~誰に似たのかしら?~

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カッコウの許嫁 68羽目より

あいを家に送り届けた凪は実家に戻ってため息。「俺と結婚するために日本に戻って来たらしい」と話す凪に父洋平はクズ野郎!と殴りつける。話を聞き入れない父に応戦する凪だったが、帰ってきた母奈美恵は二人を一喝!母の言葉に「今度はしっかりぶつかっていかないと・・」覚悟をする凪だったが、モテぶりを冷やかす両親の言葉を聞き、改めて4人の存在を意識する。そんなこんなで帰るのが遅くなった凪だったが、家に帰ると「話があるんだけど・・」とエリカに言われて・・

 

【感想と考察】
あいの熱烈なる求愛にて終わった前回でしたが、今回はあいの家に送り届けた後に寄った実家でのやり取りがメインでした。

家に送り届けた後に海野亭に寄っているのを見ると、実家の近くに住んでいるのでしょうか!?以前のような"お隣さん"ではないと思われますが、1人で日本に戻ってきたあいは凪の実家の近くに家を借りた・・という事なのでしょうか!?

もしかしたら両親に話を聞いてもらいたくてわざわざ足を運んだのかもしれませんね。28話ではエリカの「好きじゃない まだ!!」という言葉の意味が分からず、実家に戻って父の話を聞く展開になりましたが、今回も愛の求愛に悩んでの事ですからね。

詳しく話を聞かなまま凪を殴りつける洋平パパ。凪のテーブルにあったかつ丼をわざわざ別のところに移してからテーブルをひっくり返す様に笑ってしまいましたが、その後の洋平パパの言葉を見る限り、凪が浮気していると理解した模様。どうすればそんな考えに至るのかわかりませんが、勘違いや早とちりだとしてもとりあえず拳で語り合うのが海野家男子の流儀なのでしょうね(汗)

それにしても洋平パパは喧嘩強いんですね。凪の拳の強さはこれまで何度か描かれていますが、それを軽々と受け止めるんですからね・・それも重しをつけたままなんて・・かなり見直しました!!

そんな中、家に戻って来た奈美恵ママは二人の様子に激怒し、二人をボコっていました。「お母さんのいう事は聞きましょう!!」は叶わない・頭が上がらないからこその家訓なのでしょうね。どうみても奈美恵ママあってこその海野家ですしね。ところで奈美恵ママの実家はどんな家なのでしょうね?個人的にはちょっと気になるところです。

 

さて「おまえの事 人を泣かせるような子に育てた覚え ないから!」という奈美恵ママの言葉に凪は「今度はしっかりぶつかっていかないとな!」と決意していました。これを聞いてわかるのは、凪は『何かしら後悔をしている』という事。狙っていたスーパーボールが他の人の手に渡り泣きじゃくるあいが直前に浮かんでいるわけで、その時のやりとりに後悔する部分があるのは間違いないでしょうが、さて・・

あいの「あの時とは違う」「今度は必ず手に入れてみせる」は「もうあきらめました」という言葉を否定するものでした。それを聞かされた凪なので後悔しているとすれば・・「仕方ないよ・・"運"だから」のところでしょうか!?

じゃあ今後、凪はあいにどう接していくのか??曖昧にせず改めて自分気持ちを正直に伝えることになりそうですが、不思議ちゃんのあいが凪の言葉を素直に受けとるとは思えない感じ。付かず離れずの距離で話が進むのか?同年だとしても進学校の目黒川高校に転入して来るのは難しそうな気がしますが果たして!?

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カッコウの許嫁 68羽目より

そんな凪のモテぶりを「誰に似たのか?」と冷やかし、『自分』と主張する奈美恵ママと洋平パパ。いやいや似ているのは実父の天野宗一郎でしょう!!とツッコみたくなる部分ですが、これも家族仲を感じるやりとり・・海野家は本当にいい家族ですね。エリカが羨むのはよくわかります。

そんな両親の言葉に凪はモテ期が到来したのでは!?と思い、4人の姿を夜空の星座になぞらえていました。妹の”幸”も入っていることにビックリする人もいるようですが、凪は意識していないふりをしているだけなので取り立てて思うこともなし。それより好きと公言しているひろが28話に続き右端なのがちょっと気になるところ、右側から読んでいくので一番初めに浮かんでいるとも言えますが、絵面的にはエリカや幸の方が目立つわけで、凪の気持ちがひろだけに向いていないことを実感する描写です。

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カッコウの許嫁 68羽目より

遅く家に戻った凪を出迎えたのはエリカ・・というより待ち構えていた感じですね。二階に上がろうとする凪を引き留めるべく口にした言葉は・・

「凪くんに話があるんだけど・・!!」

次号予告文にあるようにエリカはご立腹の様子ですね。いったい何にご立腹なのか!?「誠意には誠意で返すべし!」と家訓を口にしてあいを追いかけて行った凪が、なかなか帰ってこなかった・・という事から考えると、ちゃんと断れたのかが気になっていたというのがひとつの理由でしょう。ひろの事が好きと公言している凪をエリカは後押ししてきているわけですしね。

ただ27話のように時折嫉妬めいた感情を見せるのもエリカ・・実はエリカもひろと同じく意味深な言葉をたくさん投げかけています。「私と凪くんだけの秘密じゃん」(48話)や「凪くんは私がいないと全然ダメね!」(65話)などは独占欲を感じる言葉であり、自分の方を見てほしいという気持ちさえ感じます。そんなエリカなので無意識な好意から腹を立ててもおかしくはない。

ご立腹の理由としてもう一つ考えられるのは、66話で話していたエリカパパとの話し合いでしょうか!?凪の好意がひろに向いていることを好ましくないと考えていたエリカパパ・・ひろとの関係について釘を刺すような発言がエリカにあったのでしょうか!?

どちらにしろこの展開のキーとなるのはエリカであることは間違いないでしょう。エリカがどのような感情を出してくるのか・・未だ明らかになっていない宗助やひろの許嫁のことに触れるのか・・展開が楽しみです!!

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。