五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(69話)~それを100倍にした感じかな~

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カッコウの許嫁 69羽目より

家に帰ってきた凪を殴ったものの、あいと結婚するというのは誤解とわかり凪に陳謝するエリカ。あいを『好きだった人』と説明するものの理解できない様子に凪はエリカが過去に誰かを好きになったことがないことを悟る。「人を好きになるってどんな感じなの?」と問うエリカに日常の"幸せ"を100倍にした感じと説明する凪・・人を好きになる相手は話す事がきっかけと聞いたエリカは「未来は私のことを好きになるかも?」と凪に問いかけ、凪と一緒に居ることが楽しいのは"幸せ"であることに気づく。

 

【感想と考察】
実家に戻った凪が部屋に向かうのをエリカが呼び止めたところで終わった前回でしたが、今話はその続きが凪を殴るシーンで始まりました。

ただ殴った理由は凪が『告白魔』『結婚詐欺師』であいと結婚するつもりでいるという・・これまた壮大な早とちりでした(笑)真っ先に手が出るところが実父の洋平そっくりと凪は評していましたが、それだけじゃなく思考回路も同じみたいです(笑)

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カッコウの許嫁 69羽目より

過去の話を交え、あいを『好きだった人』と説明する凪でしたが、エリカは意味が分からない模様。その様子を見た凪はエリカにこう問います・・

「もしかして・・誰かを好きになったことないの・・?」

その言葉に赤面したエリカは両親や幸もみんな『好き』と答え、女子高なのでそんな環境ではなかったと言い訳をしますが、そこで問うたのは次の言葉・・

「人を好きになるって・・どんな感じなの?」

許嫁からこんなことを言われあきれ返る凪でしたが、そんなエリカに凪は『幸せ』という言葉を使い、”それを100倍にした感じ”と評していました。凪は結構惚れっぽい感じですが、エリカは異性に対する好意を意識したことさえないんですね。凪がこう問うのも納得です。

凪の言葉を聞いたエリカはタオルをロール状に畳んだ挙句、ひろと一緒にやる予定だった安全花火をしようと持ち掛けていました。どうみても何かを誤魔化そうとしているので、エリカは凪の言葉に少々動揺しその表情を見られたくなかったという事なのでしょうね。

花火をする中でエリカは、ひろとあいは全然タイプが違うのに好きになるのか?と問うていました。これは凪の言葉に動揺しただけでなく理解できなかったということ・・「好きになる」を突き詰めたいという気持ちが沸いて出たのでしょう。

話を聞いたエリカは凪の事を『話しかけられたら誰でも好きになるんだ』と評し、凪はその言葉を否定しつつ「話したこともない人を本気で好きにならないだろ!」と返答!その言葉を聞いたエリカは改めて赤面しこう口にしました・・

「未来は私のことを好きになるかも・・ってこと?」

『あいはお隣さんで仲良しだったから』、『ひろは同じ学校のライバルだから』と凪から好きになった理由を聞かされたエリカ・・話しかけられたら誰でも好きになるのなら、未来は当然自分の事を好きになる!?・・と考えるのはちと飛躍しすぎな感じ。恐らく日常の幸せを『100倍にした感じ』という言葉が大きく影響したのでしょうね。

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カッコウの許嫁 69羽目より

湯船に浸かったエリカは改めて「好きな人」について考え、恋をする=幸せという凪の言葉を反復するわけですが、同時に考えたのは兄"宗助”の事・・もし出会えたらどんな気持ちになるのだろうと考えているところを見ると、44話で「幸ちゃんが凪くんに持ってる感情と同じ・・」と話していたとおり、宗助への気持ちを”恋"と捉えているわけですね。そしてそう考えたと同時に凪の顔と言葉が浮かんでいるのを見ると、凪に宗助を重ねているのは間違いないのでしょうね。

凪の顔を浮かべてしまったエリカは、凪といて楽しい=幸せ?と考えていました。「それってつまり・・?」に続くのは当然、「自分は凪くんのことが好きなの?」という考え・・

エリカはこれまで何度となく、凪と一緒に居ることを『楽しい』と評していました。普通ならその気持ちは『恋なのでは?』と考えるわけですが、恋愛経験がないエリカにとってその気持ちは家族に向けるものと同じものだった・・いやそこにさえ考えが至ってなかったのかもしれませんね。

今回の会話で、一緒に居て幸せと思う人は好きな人であるという思考が追加されたことになります。エリカの問いに「ない・・とは限らない・・」と凪が答えたことにより自分を好きになる可能性もあるとわかったのだから、凪を意識せざるを得ないでしょう。兄"宗助"が突如自分の前からいなくなった経緯もあるわけで、凪への執着は思いのほか強いとも考えられます。ここからエリカの気持ちに大きな変化が生まれてくるのでしょうか!?

 

そんなエリカと凪の会話を2階から聞いていた幸は「アタシのことも好きになるかもってこと・・?」と独白していました。エリカの実妹だけあって同じように考えるようですね。そんな幸は次号、おめかししてどこかへ出かける模様。おめかしして・・となるとエリカパパとの情報交換会が頭に浮かびますがどうなんでしょうね・・両親へのプレゼントを買いに凪とお出かけした事もあったわけで、兄妹デートとも考えられますが果たして・・

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。