カッコウの許嫁の感想と考察(32話)~壁は超えるためにある!!~
エリカが無事に追試をクリアしたことにより実家の地元のお祭りに行くことになった3人。例年通り出店の手伝いに繰り出されやる気のない凪だったが、祭りの協賛で手伝いに来ていたひろと遭遇し幸を妹と紹介することになる。ひろと祭りを一緒に回る約束をする凪に不満げな幸だったが、そんな中、出店に来てくれた友達に兄の事を冷やかされブラコンぶりを披露してしまう。出店も無事売り切れとなり、浴衣を用意してくれたエリカと二人で祭りを回る幸・・そんな中、出会ったひろにエリカは「私の妹だよ!」と幸を紹介して・・
【感想と考察】
前回は追試の結果次第で実家に帰らなくてはいけないエリカに凪が勉強を教える約束をする話でしたが、追試はあっさり合格した模様で凪の地元の祭りに参加した4人の様子が描かれていました。凪曰く"二徹"したらしいですが、勉強を教える描写は一切なし・・次号予告文を見て予想はできましたが、清々しいぐらいスパッと切るところが吉河先生らしいですね。
前回、同居を認めているエリカ父が今更ながら、追試の結果次第で家に帰って来させようとするのか!?と書きましたが、やっぱり凪とエリカの関係を進展させるための一手だったようです。22話では「カッコウの卵って知ってる?」と意図的な取り違え子の可能性を示唆するような発言をしたエリカ父・・その目的は一体どこにあるのでしょうね。
凪の地元のお祭りにて出店の手伝いをする凪と幸がメインに描かれた今回でしたが、その中で待望のシーンがありました。それはひろと幸のファーストコンタクト!!
目黒明神が祭りの協賛に入っているため手伝いに来たひろに凪は「俺の妹 幸っていうんだ」と紹介しますが、幸はお兄が先日デートした相手とすぐに気づき素っ気ない態度・・ひろの誘いにあっさり乗り一緒に祭りを見て回る約束をする凪を見て不満を漏らしました。
実姉で許嫁でもあるエリカとの約束を反故にする形なので幸の発言はもっともですが、原因はそれだけではないのは周知のとおり。お兄の事が大好きな幸なのでひろに敵対心を持ったという事なのでしょう。
そんな中でも海野家家訓「壁は超えるためにある」をもとに焼きそば売り上げのノルマ達成に注力する幸でしたが、ひろとの遭遇もあってか凪を意識してしまいます。売り上げ貢献に来てくれた友達にはいつも兄の事を言っているとバラされるわけですが、そんな悪口めいた発言に幸が叫んだ言葉は・・
「私はいいの!!!!」
「アタシはいいけど・・他の人に言われたくない!!」
凪がそばに居た事もあって、ついつい大声で叫んでしまったのでしょうが、口にした言葉は”ブラコンここに極まれり”とも言えるお兄への気持ちに溢れたもの。凪もびっくりしたようで今更ながら幸の気持ちを再認識したようです。
出店が終了した後にやってきたエリカ。遅れた理由は追試で迷惑をかけた幸に浴衣を用意していたからでした。凪に片付けさせて祭りを回ろうとする二人・・そんな中、出会ったのはひろでした。
「なんでいるの?」と問い合うエリカとひろでしたが、幸の存在に気付いたひろにエリカが紹介した言葉は・・
「この子は幸ちゃん!」
「私の妹だよ・・!」
幸を"妹"と紹介したことに間違いはないわけですが、ひろから見れば凪の妹もエリカの妹も"幸”と紹介されたわけで、「それってどういうこと?」と思うのは当然の事!エリカが遅れてやってくるという設定はこのためだったとも言えますね。
修羅場に発展してもおかしくないようなこの場面・・エリカはどう対応するのでしょう!?ひろが「海野君も妹と言ってたけど?」と聞いてきたら・・エリカは察して「妹分・・的な!?」とでも誤魔化すのでしょうか!?ただ二人が本当の姉妹のようにそっくりと気付いたなら・・何かおかしいと思うのは当然の事。
今話を見る限り、ひろは凪の実家が定食屋という事も妹がいるということも知らなかったようですが、この時点でひろが知らない二人の秘密は・・
① 凪とエリカは取り違え子である
② 凪とエリカは許嫁関係である
③ 凪とエリカは同居している
この展開でひろが知ることになる可能性があるのは②と③でしょうか!?エリカだけなら13話のようになんとでも誤魔化せそうですが、今回は幸もそばに居て、その幸はひろに敵対心を持っている状況・・「二人は許嫁で同居している」と口にしてもおかしくはないでしょう。果たしてひろはどこまで秘密を知ることになるのでしょうか!!