カッコウの許嫁の感想と考察（37話）～そういうのどうかと思います～
お兄と同じ高校を目指すことになった幸は当校のオープンキャンパスに行くことに！案内役をひろが行うと知り、心配して後をつける凪とエリカ。思いのほか仲良く校内を回る二人を見て安心したのも束の間、幸の「お兄の事をどう思っているんですか！？」との問いに「許嫁がいるんだよ」「でも海野君は気になる・・かな」とひろが答えたことから一挙に険悪なムードに！！遠巻きに見ていた凪は慌てて二人のもとに向かうが、なぜか二人は意気投合していて・・
【感想と考察】
「お兄と同じ高校に行く！」宣言もあって、さっそく実家での家族会議となった前話。今回はうって変わり、高校のオープンキャンパスに幸が出向く様子が描かれました。案内役は大方の予想通りひろ・・校内を二人で回ることにより初めて二人の会話と相成りました。
「お待たせ」とひろがやって来た際の幸を見ると、案内役にひろが来て驚いた様子はありません。オープンキャンパスのやり方はよく知らないのですが、この場合は、ひろを案内役に指名した形になるのでしょうかね！？つまり幸の計画的犯行・・！？
「絶対面白がって俺のプライベートを話すに決まってる」と心配する凪でしたが、そんなことは一切なく、淡々とひろと会話する幸。嵐の前の静けさという感じですが、質問時間となったのを見計らって切り出したのは以前から気になっていたこと・・
「ひろさんはお兄のこと どう思ってるんですか？」
いきなりのプライベートな質問にちょっとだけ驚いた表情を見せるひろでしたが、返した言葉は・・
「私ね 許嫁がいるんだよ・・」
「でも海野君は気になる・・かな」
これにより凪、エリカに続き、幸も許嫁の存在を知ることとなったわけですが、挑発めいた言葉に驚いたり取り乱したりすることもなく、ジッと見据えて「そういうの どうかと思います」と言い放つ幸！！肝が据わっていて迫力がありますね。さすが奈美恵ママの娘という感じです！！
一触即発の雰囲気を察した凪が慌てて二人のもとに駆けつける描写となったため、その間に二人が何を話したのかはわかりませんが、凪の問いに顔を見合わせての言葉は・・
「でも私たち なんだか仲良くなれそう・・！」
言葉は「仲良く」ですが、本当の意味合いは違うのでしょう。「仲良く」という言葉を使ったのは同じ人を好きな二人だからでありライバルと認め合ったから・・幸がひろを認めなかったのは凪に対する本当の気持ちがわからなかったからであり、今回対峙したことで本気度を実感したのでしょう。
一方のひろも幸の表情や言葉から凪への好意に気付くのは容易なことでしょう。15話の「そんなにあの２人が気になる？」、30話の「海野君を元気付けるのは私だと思ってたんだけどな」を見てもひろはエリカを恋のライバルとして意識しているのは間違いなし。そんなエリカの実妹で凪とは血の繋がりがないと知った今、『幸も凪と結婚可能な存在』と気付くのは必然ですからね。
お互いに認め合っての「仲良し」はモブキャラが言っていたように嵐の前触れ・・今話の二人の対峙はなかなか迫力がありましたが、今後は仲良いながらもけん制し合い嫉妬する様子が見られるのでしょうね！ただ凪の「妹っていうのがしっくりこない」発言をみると少々胸が苦しくはなりますね・・
さてそんな二人の後をつけていたエリカはというと・・ひろとの仲を心配もしていましたが、一方で幸のことを『私の妹』として自慢・・前夜の凪との会話でも『私の妹』を強調していました。これまでも凪やひろに「自分の妹」と言ってはいましたが、これだけ強調するのをみると、前話で初めて「お姉ちゃん」と呼ばれたことが余程嬉しかったのでしょうね！
今回、「案外ウマが合うのか！？」と話す凪に対し「先輩と後輩的な？」と反応するも、わざわざ「もはや義姉と義妹！！」言い直していました。ひろが義理の存在になるのは凪がひろを選んだ場合のみ。本人は”ノリ”と言っていたので冗談だったのでしょうが、凪の「ならば安心だ」に「何が？」と言っているのを見ると幸の気持ちを思うと言いすぎたとでも思ったのでしょうか？それとも無意識な自分の気持ちがそうさせたのでしょうか！？
未だ凪に対する気持ちの正体に気付けていないエリカと堂々と気持ちを露わにするひろと幸・・これを見ると２人の姿を目の当たりにするエリカが板挟みの中でどのように気持ちを変化させていくのか！？というのが今後の見どころになりそうですね。
次号予告には『四角関係に新参者！？』とありましたが、今回も登場した遊馬シオンが存在感を示すのでしょうか！？それとも勉強合宿らしいので全く新しいキャラが登場するのか？合宿先も何気に気になりますね～次回も楽しみです！！
