五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(36話)~家族全員 集まってるんですから~

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カッコウの許嫁 36羽目より

「お兄と同じ高校に行く」と宣言した幸は勉強を開始。すぐに飽きると自分を照らして話すエリカに対し、やると決めたら完遂する奴だから「今回も応援したい」と話す凪。応援するにあたり懸念される問題を解決すべく、二人は幸を連れて実家に戻るが、「学費はこの店を売って充てればいい」と話す奈美恵母と幸が大喧嘩。そんな二人をエリカは「くだらない」と一蹴・・家族全員が集まっているのだから「みんなが楽しい今の会話をしたい」と話し、喧嘩の仲裁に無事成功する。そんな帰り道、幸は「ありがとう お姉ちゃん」とエリカに感謝の意を述べて・・

 

【感想と考察】
幸の「お兄と同じ高校に行く!」宣言もあって、実家に戻っての家族会議が描かれた今話。「学費はこの店を売って充てればいい」と話す奈美恵母に幸が激怒したことから喧嘩に発展するわけですが、それを収めたのはエリカのこの一言でした。

「みんなが悲しい未来の話じゃなくて」
「みんなが楽しい今の会話をしたい」
「だってこうして家族全員 集まってるんですから・!」

「くだらない」「やめてもらえます」と切り出し、やりとりを『ダメな会話』と切り捨てての言葉・・ヤンキー気質の血が流れるエリカの本領発揮とも言えますが、これまでを見てもエリカの言葉で話や考えがまとまるケースは多々ありました。凪の許嫁で幸のお姉ちゃん、そして奈美恵母の実の娘という立場のエリカ・・帰り道に「家族ケンカ 一度参加してみたかったのよね」と話していましたが、海野家を理想の家族の姿と捉えている様子がよく伺えますね。

ただ一方でお嬢様らしからぬ相手を気遣ったり元気づけたりする言葉が多すぎるとも感じます。凪に明確な恋心を抱いた時、身を引かずに幸やひろのライバルとして堂々と立ち回れるのか・・ちょっと心配になります。

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カッコウの許嫁 36羽目より

そんなこんなで家族会議は無事終了し、幸の”私立目黒川高校”受験はほぼ決まりました。ただ学費と並び大きな問題となると思っていた『学力』に関連して、今回思ってもいなかった事実が提示されました。幸はやろうと決めたら完遂する相当ながんばり屋だという事が・・

凪が具体的な例として挙げたのは水泳、読書コンクール、マラソン大会というものでしたが、凪の好成績を羨ましく思い自分も成し遂げるなんてかなり凄いこと!なぜこれまで勉強に対しそういう気持ちにならなかったのか?という疑問はありますが、中学生となり思春期を迎えたからと考えれば納得もできます。

ただ今回描かれた幼い頃のエピソードや凪に対する態度を見る限り、お兄に積極的に勉強を教わろうとはしないように思えます。エリカが教えることはまずムリでしょうから、ひろの出番があるかもしれませんね。これまでは凪の好きな相手として警戒していましたが、仲良くなる未来も十分あり得ると思います。
ちなみに凪は心配でならなくなりそう・・幸は相当なブラコンですが、凪もエリカが言ったとおり「妹離れ」ができていないシスコンお兄ですからね(笑)

ところでお兄と同じ高校を受験する動機ともなった"凪への想い"に洋平父&奈美恵母は気付いているのでしょうか!?幸は小さい頃から凪をかなり慕っていたわけでお兄への『好き』が強い傾向なのは当然気付いているはず。凪が居なくなったことを寂しがり、結局、二人が住む家に行ったわけですからね。ただ血の繋がりがないことを知った幸の気持ちにまでその気付きが及んでいるかと言えば難しいところ。幸の特別な想いに両親が触れることは今後あるのでしょうか・・

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カッコウの許嫁 36羽目より

奈美恵母の「店を売って・・」発言に「だったら安い学費の高校でいいよ!!」と激怒した幸は凪と一緒の高校に行く決意を変えようとしていました。前回「海野家はお兄のような下心丸出しのはしたない人にまかせておけません」と言っていたのをみても幸は家族の繋がりを人一倍大事に考えるタイプのようですね。そんな幸からの「ありがとう お姉ちゃん」はエリカにとって家族の一員であることを実感できる最高の言葉だったように思えます。凪が羨ましく思うのも当然のひと言でした!!

 

次号予告には「幸×ひろでドキドキ!?オープンキャンパス!!」とありました。勉強シーンではなくオープンキャンパスでひろと会うようですね。変わらずの展開の早さですが、ひろは幸と仲良くなりたがっていたわけでどのような絡みになるのか・・次回も楽しみです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。