五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(6巻)

f:id:kitchan42:20200306122323j:plain

彼女、お借りします 45話より

千鶴が依頼したレンタル彼女"桜沢墨"と和也とのデートから始まった6巻。ベランダ談議で「舞台出演が決まった」「女優の仕事だけで生活に困らないならレンタル彼女をやめるかも」と切り出し、「あなたとは変な約束したから一言相談しようと思って」と話す千鶴。引き留めない和也に「あなたの彼女については最後まで手を尽くすわ」と話しますが、そんな千鶴にレンタルオーダーしてきたのは和也の元カノの麻美。

和也がバイトしているカラオケ屋に入る二人。千鶴の「今日 何で私を呼んだのか」という問いに麻美が答えた言葉は「もう恋人ごっこはやめて」「ちょっとだけうんざり」。和也を引き合いに出しての言葉だったこともあり、千鶴はカラオケからの帰り道、和也に対する気持ちを麻美に確かめようとしますが、その中で「きっと今でも・・まだあなたは和也さんの心の中にいる」と伝えています。

直近では41話のベランダ談議で麻美のことを聞いていましたが、このやりとりで千鶴は和也はまだ麻美に未練(想い)があると思ったのでしょう。だから「レンカノ辞めようと思うの」と相談を持ち掛けることで和也の気持ちを計ろうとした・・つまり引き留めて欲しかったわけです。でも帰ってきた言葉は「今まで付き合って貰っただけでも感謝しきれない」と求めた言葉ではなかった。・・

麻美との待ち合わせ時にはその時の和也の返答を思い出し、「これでいい・・!これでいいの・・」と独白していました。恐らく和也と距離を置こうとしていたのでしょう。

f:id:kitchan42:20200306122357j:plain

彼女、お借りします 48話より

麻美に「あなたは和くんのことどう思っているの?」「レンタル彼女をやっている間に好きになっちゃったりしないの」と切り返され言葉に詰まるも否定はせず、その後も海で木部と喧嘩した時の和也の言葉を思い浮かべながら麻美を引き留め、「和也の気持ちに本気で向き合ったことがあるか?」と問い詰めていました。お互いに質問に答えない腹の探り合いでしたが、このシーンで綴った千鶴の言葉は和也をレンカノ彼氏としか見ていないようにはとても思えない・・

千鶴としては婆ちゃんたちへの説明も考えて最後に彼女を作ってあげようとしていたのでしょう。お人好しで面倒見がいい彼女の一面でもありますが、あまりにも不器用で切ないやり方でした。

f:id:kitchan42:20200306122438j:plain

彼女、お借りします 49話より

ちなみにこの時も和也はストーカーまがいのことをやったわけですが怒りも嫌いもしない千鶴・・「あなたに彼女・・作ってあげられなかった」と話しますが、和也の「君がいいっ!!」「君がっ!!!」発言にちょっとビックリした様子。麻美や瑠夏の存在もありますが、32話で「好きじゃない」と返答されたことが多分に影響し、好意が自分に向いているとは見れていなかったようです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。