五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(1話)~私の彼氏になりなさいよ!~

f:id:kitchan42:20200213165332j:plain

カッコウの許嫁 1羽目より

自分は「取り違え子」だと高校2年になって知った海野凪。両親の計らいで面会することになった凪は図書館に寄ってから会場に向かおうとする中、許嫁との結婚が嫌で歩道橋から飛び降りる動画を撮ろうとしていた天野エリカと遭遇。お互いの境遇を知ったエリカは凪に彼氏役をお願いし二人の動画を父に送るもあっさりバレてしまう。面会の会場に遅れて着いた凪は、そこで自分と取り違えられた子がエリカと知る。双方の親の策略により二人は許嫁関係となってしまい・・

 

【感想及び考察】
カッコウの生態になぞらえて「取り違えの子」をテーマとしたこの作品。1話の内容はラブコメの王道とも言える展開でしたが、特徴的なのは初回からヒロインが3名示されているところ。

メインヒロインと思える天野エリカはホテル王の娘でSNSでは有名人のお嬢様。ただし本人も言っていたように周りと馴染めないところがあり友達はいない模様。ただし凪とは気が合うようでエリカ父に送った二人の写真はとても自然でした。「空気感」という言葉を使って写真へのこだわりを示していたので、今後、写真と「空気感」がキーになるのかもしれません。恐らく彼女も両親と何かが違うと感じていたのだと思います。

2人目は常に学年1位の成績で凪が後塵を拝している瀬川ひろ・・実は凪が好きな相手で1位を取ったら告白しようと思っているようですが、頭脳明晰でドジの天然キャラだと~!!この子はなにか闇を抱えていそうです。

3人目は凪の妹の海野幸・・血の繋がりがないと知り色々思うとところがあるようなので凪を異性として好きになるのでしょうね。

3人のヒロインがひとりの男を争う展開となるとすると、主人公である凪の行動がカギを握るという事。男が頭脳明晰の設定は最近のトレンドでしょうが、腕っぷしが強いところは昭和っぽくて面白いところ。1話目からストーカーの男3人を登場させケンカに強い部分を見せたという事はそういうタイプがエリカの好みという事なのでしょうね。元ヤン2人の実子ですしね。

とりあえず凪と同じ学校なのは瀬川さんだけなので当面は学校が舞台ではなさそう。許嫁であることや双方の両親が二人の知らぬ間に勝手に話を進める様子からみると早々に同居する流れでその後はエリカが転入してくるのかもしれません。

それにしても凪と会った際にエリカは自分が「取り違え子」だったと知らなかったようでした。面会を兼ねた会食時に告げられたようで父からは「許嫁に会うから」と連れ出されたのでしょうかね・・「取り違え子」として面会する方が素直に来たと思うのですが・・この辺りはちと腑に落ちないところです。凪が「取り違え子」だと知ったのは1か月前のようですが、両親はいつ何がきっかけでそのことに気付いたのかは知らされていません。その辺りが物語のカギを握るのかもしれません。

最後のページに「これは壮絶な物語である」とあり、シリアスな話になっていくのかなと今は思っています。個人的に恋愛物ではそういう部分も必要と思うのでそんな展開を期待しています。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。