五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(22話)~やるならとことん”家出”しようぜ~

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カッコウの許嫁 22羽目より

カップ麺に感動するエリカのもとに送られてきたのは一通のメッセージ。急遽外に連れ出された凪はその理由をエリカに問う。「父がやってくるから家にいたくないだけ」「きっと私を連れ戻しに来たんだ」と話すエリカの言葉に何かを察した凪は家訓を持ち出し「やるならとことん"家出”しようぜ」とけしかける。一方、幸は家に知らないオジサンが居たことにドロボーと勘違い。エリカ父とわかり、一緒に食事に出かける幸だったが、二人の様子をエリカ父に聞かれたことに、「すごく相性よく見える」と不満そうな面持ちで答え、今後も二人の事を報告する約束をしてしまう。

 

【感想と考察】
お湯を入れればできるカップ麺に感動するエリカで始まった今回。初めてカップ麺を作ったようで天野家の教育方針が垣間見える一コマでした。前回までは凪とエリカが住む家にやって来た幸との生活が描かれてきましたが、今話はエリカ父がやってくることから逃げようとするエリカと幸から二人の様子を聞き出そうとするエリカ父に焦点があてられていました。大きく話が動いてきた感じがあります。

急用と外に連れ出された凪はその理由をエリカに問うわけですが、返ってきたのは「家にいたくないだけ」「会いたくないの」と父に会うことを拒否する言葉。エリカ父の性分から今日来るのは「私を連れ戻しに来る」と解釈しているようでした。

エリカがこの家に住むことになったのは父の策略で凪と2週間同棲したことがきっかけ・・結果、自立したいとそのまま居座ったからですが、今回のこれらの言葉を聞くと、そのまま残ることに反対されていたような感じ。そして以前から推測している通り、父娘二人の間には”許嫁”や”結婚”という以前に大きな心の溝があるように感じます。「自分の話を聞いてもらえない」「気持ちを分かってもらえない」というところなのでしょうが、こういうところは今後大きなカギとなってくるのでしょうね・・

そんなエリカに色々と感じ入るものがあったのか、凪はあきらめて帰ろうとするエリカに「一度始めたら最後まで」という海野家家訓を持ち出しこう告げました。

「やるならとことん"家出"しようぜ」

今回のサブタイトルにもなっているこの言葉はどういう意味なのか・・位置情報を追跡されるからとクレカもスマホも置いて来たようなので、まずは一旦家に帰るか、凪が取りに戻るかのどちらかでしょうが、家出先となると考えられるのはひろの所でしょうか!?もしかして凪はひろの所に行く機会を作りたかった??そうなるとエリカの許嫁の存在がひろに知れるのか?まあどうであれエリカ父の情報網から逃れるのはムリでしょうけどね。

 

一方、今回の当事者でもあるエリカ父はというと・・家に入ってくつろぎ、幸の帰りをお出迎えしていました。幸とエリカ父は初対面なので当然ドロボー扱いされるわけですが、すんなりエリカの父と納得したのはそのいで立ちからなのか!?それともお兄と似ているからなのか!?

エリカが家に残した財布とスマホ、そして食べかけのカップ麺を見て色々と察したエリカ父は幸を食事に誘いました。二人で食事する様子を見て「まさか援交!?」と口にする店員には笑いましたが、エリカお嬢様とソックリ!とまでは気付かなかったようですね。

食事に誘った理由は当然、二人の様子を聞き出すためですが、「凪くんとエリカはどう見える?」との問いに幸は「2人の性格は真逆」「そういう所が逆にすごく相性よく見える」と話しました。この点はかなりの読者もそう感じていると思いますが、幸も一緒に暮らしてそう感じていたのですね。クラスメイトからも勘違いされていたので相当気が合っているように見えるのでしょう。

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カッコウの許嫁 22羽目より

ただそう話す幸を見てエリカ父は「キミは不満そうだけど・・」と語りました。そう、幸はそれまでの話しぶりとは大きく違った表情をしていたわけです。「そんなことないし!!」とため口を吐いていたので幸は誤魔化したつもりでしょうが、エリカ父に気持ちも悟られた模様。この部分はちと気になるところです。

別れ際に入手困難のロールケーキを渡され「2人のこと また報告してくれるかな?」と問われた幸は「はーい まかせてください!!」と即答・・エリカ父の「もちろんナイショでね」という言葉が効いていますね~エリカが逃げている間に二人の様子を聞き出そうとしていたのだから当然ナイショではあるのですが、こういう風に使うのはさすがです。

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カッコウの許嫁 22羽目より

幸はエリカが父を避けていることを知らないので、報告了承はやむを得ない所ではありますが、そのことを知らされたら幸は後悔するのでしょうか・・次号予告文は「図らずも幸とお買い物デート」とのこと・・幸とデートするのは誰?エリカの家出を後押しした凪?まさかのエリカ父なら幸の気持ちが利用されないことを祈るばかりです。

最後はエリカ父の「キミはカッコウの卵って知ってる?」と言うコマで終わりました。この”意味深すぎる言葉”はどういう意味なのか!?
カッコウと言えば違う鳥の巣に卵を産み付け巣の持ち主に育てさせる"托卵"で有名。産み付けた数だけの卵を持ち去って数合わせしたり、巣の持ち主の卵やひなを外に放り出して自分だけを育てさせるなどずるがしこく冷徹な面も持ち合わせている鳥でもあります。

”取り違え子の二人が許嫁"という話なのでずっと知らずに我が子として育てていたと思っているわけですが、よくよく考えると昨今の出産において男女で取り違えなんてあり得ないこと。ここでエリカ父が「カッコウの卵」の話を持ち出してくると意図的に取り違えたのではないか!?という疑念が沸いてきます。そんなことをする理由としては後継者問題ぐらいしか浮かばないですが、それにしても当初から意図的に取り違える理由としては弱いので、後々取り違えとわかり托卵的な意味を持つことになったということなのでしょうかね・・

今回のエリカ父の様子を見る限り、エリカを連れ戻す気はさらさらなかったように見えます。どちらかというと娘婿として凪を確保することが最重要課題と捉えている感じ。金持ちの闇を感じますね~
ただカッコウが托卵するのは体温変動が大きく抱卵に向いていないからという説もあるわけでやむを得ない理由があってのこと・・重い話は好きではありますが、エリカを蔑ろにするような黒い話にはあまりして欲しくないところではあります。複雑な関係性にワクワクしますが、そのような中でひろや幸、海野家の両親がどのような役割を果たすのか・・今後の展開が本当に楽しみです!!

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。