五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(121話)~風太郎の言葉にマルオはワイングラスを口に運び~

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121話 五分の一の確率より

前回のサブタイトルが「5年前のとある日」だったので今回は当然のように5年後・・それも結婚式当日の様子から描かれました。卒業式を期待する声も多かったようですが、風太郎の役目は「卒業」から「夢を見つけてやりたい」に変わっていたのだから省略するのは当然でしょう。代表答辞などの役回りもありませんしね。表紙絵一枚でその役目は十分果たせていると思います。ただ肝心の「夢を見つけてやりたい」の描写がイマイチ薄かったので、そう思っても仕方のないところではありましたね。

 

一花は女優として大成功し・・

女優業は順調のよう。いかにもアメリカで活躍しているような登場でしたが、何かの撮影か語学の勉強に行っていたというところか!?五姉妹の中で英語が得意なのは二乃で一花は数学として描かれていましたが、何気に19話「焦りのデスロード」で迷子の子に英語で話した部分が回収されたのでしょうね。

 

五月は変わらずマイペースに・・

アメリカ帰りの一花を迎えに行っていた五月。ちゃんと先生にはなれたようですね。ひとえに先生と言っても色々あるのでもう少し突き詰めて知りたいところですが、深くは触れないのでしょう。五月は地元で、風太郎は先生になっていたとしても東京勤務なので普段の交遊はないようです。

 

二乃と三玖は上杉家の店舗で店を開き・・

調理師学校を目指した二乃と三玖は巷で予想されていたように二人で喫茶店(カフェ)を経営しているようです。「なかの」という店名からみると夜は小料理店とする予定なのかもですね。

32話「結びの伝説2000日目」の結婚式当日の描写で上杉家一階の店舗に貼り紙が張られており、一部の推しファンが風太郎と結婚後、母の遺志を継いで1階でパンを提供する店を出したのではと喜んでいた記憶がありますが、その姉妹が花嫁になることはなくとも考え方はあっていましたね。調理師学校で何を専門にしていたのかわかりませんが、調理師等の資格は取ったのでしょうね。今回はサンドウィッチが描かれていましたが、ウリはパンケーキなのかな!?

 

上杉家の借金は開業資金と判明

今話で借金の原因は母が料理店を出すための開業資金だったことが判明。そして母は開業後すぐに事故で亡くなったこともわかりました。

借金返済がある中、上杉家の建物の一階にある店舗をそのままにしている理由をいろいろ考えたこともありましたが、今回の話を見る限り、この建物は上杉家の持ち物だったようです。「なかの」を開業する時点では借金返済も終わり、店舗は自由に使える状況だったということか・・もしかしたら一旦親類に立て替えてもらっての借金だったのかもしれませんね。

 

四葉は母の形見のピアスを身に着けて

花嫁の左耳にピアスが付けられていることから、当初から開けていた一花や14話「始まりの写真」でピアス穴を開けようとしていた二乃の花嫁の可能性が取り沙汰されていました。花嫁はこの2人ではなかったものの、零奈母の耳にあったピアスを形見として花嫁が受け継ぐという巷の予想は当たっていましたね。

形見のピアスは一花と二乃で片耳ずつ預かっていたのですね。この辺りは何かしんみりとしてしまいました。今回は四葉が付けましたが、今後他の姉妹が結婚する際には受け継いでいきそうですね。

ちなみに「風太郎」呼びとなった経緯は取り上げられませんでした。東京に引っ越して一緒に暮らし始めたからという事なのでしょうね。

 

風太郎の宣言は二人の父の心に染み入り・・

今回の見どころは風太郎がマルオに対し「一人の女性を一生かけて愛する」「俺は・・そんな男になりたい」「二人の父のように」と宣言したところでしょう。祝い事の時しか飲まないマルオがワインを飲み始めた様子からも彼にとって嬉しい言葉だったことがわかります。まあ普通ならもっと前の顔合わせ時に言うことでしょうけどね。そこらへんは吹っ飛ばしているのでこういう演出になったのでしょう。

今回、マルオは風太郎の顔を見るなり「四葉は心から喜んでいるかい」と問いました。この言葉はマルオの本心が溢れたもので、風太郎を信用しているからこその言葉。当初から風太郎に相当な期待をかけていたからこそ厳しく当たっていたわけで、そのことをちゃんと理解していないとこの言葉の意味合いや重みがわからない気がします。

 

マルオは二人の結婚を反対していたのか!?

マルオが風太郎の前に姿を現したのは、披露宴が始まるまでの間のようでした。つまり結婚式には参列していないという事。「てっきり僕とは会ってくれないものかと・・」と風太郎が言っていることからみて、ここまでに至る過程で二人は顔を合わせていない模様です。

これを見ると二人の結婚に反対して風太郎と会うことを拒否し、結婚式にも参加したくなかったように思えます。ただ風太郎への態度以外を見ていくと二人の結婚に反対していたとはとても思えません。

もしマルオが本気で反対していたのなら勇也や姉妹はこんな落ち着いてはいられないし、風太郎と四葉は式を強行することさえできなかったでしょう。結婚式の新婦入場ではマルオの身内(祖母)がサポートするなど参列しているのだから、マルオが来るつもりがなかったなんてことはあり得ない話。「来るべきか否か 直前まで思案していたんだ」というのを真に受けて反対していたと受け取るべきではないでしょう。

 

マルオはなぜ披露宴から出席したのか!?

32話「結びの伝説2000日目」で係員からマルオの到着が遅れているとの説明があっていたわけですが、今話を見る限り披露宴から参加するようです。

結婚式当日が平日なら病院の緊急用務ができたとの理由が考えられますが、娘の結婚式に参列しないというのは娘にも参列者に対しても顔が立たないこと。結婚式のスタイルも色々変化しているようですが、バージンロードをマルオと一緒に歩きたいと四葉が思ってもおかしくはないのだからとても違和感を覚えます。

他の姉妹も結婚式に参列していなかったのを見ると一緒に何か仕込んでいたのかもしれませんね。またはマルオと姉妹の本当の関係も影響しているのかも!?個人的には115話「五通りの朝」で姉妹とマルオが一緒に食事したシーンが小さく描かれていましたが、その時に色々な話が姉妹にはあったと思っていますが、真相は如何に!?

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夫婦となる二人の詳細は明かされず・・

風太郎は東京で就職したようで、四葉は「最近引っ越して風太郎と暮らしている」と三玖にばらされていました。この感じだと四葉は就職せず専業主婦という事でしょうか!?

なお風太郎の職業は今話では明かされませんでした。高校に入る前からの夢による選択なのか、姉妹に会い感化されての選択なのか・・教師という線も未だ残されていますが、個人的には先生より塾講師の方が向いているような気がします。

 

五つ子ゲーム ファイナルが始まる・・

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121話 五分の一の確率より

ウエディングドレスが大量に用意されていたことから五つ子ゲームをするのではと言われていましたが、予想されていた通りの結果でした。

招待客の前で五つ子ゲームをやる・・リアルで考えるならあまりいい事ではないのですが、マンガだし物語のテーマに沿うものだからこういうのもアリというところか。

今回五つ子ゲームをすることは判明しましたが一体どこで行うのでしょうか!?披露宴で盛大に行うのでしょうか!?これまで何度となく描かれてきた結婚式の状況をおさらいしてみると・・

① 新郎控室で夢を見る(1話)

② 披露宴会場に入場する直前の四葉との会話(1話)

③ 結婚式前の親族控室の状況(32話)

④ マルオの到着が遅れていることを知り勇也が電話(32話)

⑤ らいはが指輪を持って新郎控室を訪問(32話)

⑥ 結婚式が始まり新郎と新婦が入場(32話)

⑦ 誓いのキス時の会話(61話)

⑧ 聖書朗読と誓約(68話)

⑨ 指輪の交換(68話)

⑩ 誓いのキス(68話)

今回の描写は結婚式と披露宴の間の時間のみが描かれていました。つまり結婚式の描写である⑥⑦⑧⑨⑩は描かれなかったわけです。以前に書いたのだからその様子をカットしても普通なら構わないわけですが、⑦では「5年前のあの日を思い出して・・初めてじゃないでしょ」と花嫁は意味深な言葉を吐き、⑨では指輪を持っていなかったのか指輪の交換を先延ばしにしています。

68話は招待客の存在や椅子などの形から結婚式の描写で間違いなし、今回、他の姉妹は結婚式には参列せず五つ子ゲームに備えていたらしいので入れ替わりもなし。そこで指輪の交換を先延ばししたとなると⑨の指輪の交換を披露宴で五つ子ゲームをした後に行うのでしょうね・・⑦も別記事に書いた通り五つ子ゲーム中の一コマと思っていますが、もしかしたらこここそ夢の一コマなのかもしれません。

風太郎も五つ子ゲームをすると知っていたから指輪の交換を先延ばししたのだろうとなんとなく思っていたのですが、五つ子ゲームをすると知らなかったのなら意味もわからず四葉の指示に従ったか、単に忘れたのどちらか・・この点はちとよくわかりません。 

ちなみにまだウエディングドレスが余る計算になるので最後にもう一つ何かイベントをするのだろうと思っています。

最後ですが・・5人の花嫁のカットを見ても全然わかりませんね~私にはやっぱり姉妹への愛はないようです(笑)

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※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。