五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(118話③)~二人の進路と零奈のお守り以外の伏線回収は進まず~

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117話 五里霧中ランチタイムより

4話に渡って描かれた四葉の後始末&フォローは今話で終わったようです。115話「五通りの朝」を見た時点でねぎ先生が五つ子という設定をしたのはこの姉妹ならではの面倒くさい部分を書きたかったんだろうなと思いましたが、14巻が最終巻とアナウンスされる中でこんなに尺を使うとは思いませんでした。

 

期待したほど進まなかった伏線の回収

普通なら流されやすいフラれた直後の心情を丁寧に描いた点は評価できることだと思います。ただそのことで期待された伏線の回収は進まず、この4話で明らかにされたのは次の4つでした。

風太郎が予定通り大学進学すること

四葉は体育系大学から声をかけられており、推薦入学が可能であること

③ 五月もかなり以前から風太郎に好意を持っていたこと

④ 零奈として風太郎に渡したお守りに入れたのはプリクラ写真であったこと

①は32話「結びの伝説2000日目」でのらいはの言葉から風太郎が5年後の結婚式時にはすでに働いているとことが判明・・そのことで一部では「大学に行かず高卒で就職したのでは?」とか「医者はあり得ないので教師では?」とか推測されていましたがどうなのでしょうね。全国統一模試3位の頭脳を持つとなると目指せるものばかりで予想するのはとても難しい。四葉を選んだ時点で他の姉妹が目指す職業を目指す旨みがなくなったので、四葉とともに歩きお互いに影響しあえる職業を目指してほしい気がします。

 

②も以前から言われていた体育系大学への推薦による進学。10月にもなって「先生から聞かされたばっかなんだけど・・」だとそれまでどう考えていたのか?と思っちゃいますね。当然、形ばかりの学力試験があり最低限の成績を残す必要があるようですが、風太郎の他人事感が強い「が・・がんばれよ」の意味するところは?そして気になるのは四葉の大学推薦に誰かの助力があったのかというところでしょうか!?

 

③と④に関しては、スマホに貼ったプリクラ写真に「ずっと友達」とあるので「風太郎への気持ちは好意ではなかった」という意見も見かけましたが、まずそんな事はありえないでしょう。風太郎に恋していたことは中学生へ助言した言葉に十二分に込められていましたしね。素直に恋心だったと見るべきだと思います。

 

物語の始まりに係わる伏線の回収を期待する

114話「最後の祭りが風太郎の場合②」が終わった時点で「残りの話はどんな内容が描かれるのか予想する」という記事を書きましたが、今のところ、期待したようには回収されていません。この感じでは期待する伏線回収として挙げた10つのほとんどは回収されないのだろうと思います。個人的には推しの姉妹があるわけではなく、ミステリー部分を楽しんでいた派なので今のところ物足りなく感じますね・・

姉妹の感情や心理描写を極力描かないようにしていたからこそ、この姉妹との後始末では具体的な出来事を挙げるなどして感情や伏線に触れて欲しかったと感じます。「そうだったのか!」という部分があればテンポよく読み進めることができるし、選ばれなかった姉妹推しの読者もスカッとした気持ちで読めたような気がします。

 

花嫁の大きな謎であった鐘キスや零奈、写真の子(京都の子)、そして結婚式に関連することについては触れられると思いますが、これらも特に深く掘り下げることもなく、サラッと流されるのかもしれません。もしかしたら明確にではなく読者が色々思えるような描き方にするかもですね。

個人的に描いて欲しいのは別記事に挙げた竹林さん絡みですが、もっとも知りたいのはマルオに関連すること・・特に勇也の息子である風太郎に家庭教師を依頼するに至った経緯は物語の始まりとなる根幹であり、風太郎が姉妹と出会い四葉に再会する一番のポイントなのでぜひ触れて欲しいなぁと心より願っています。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。