五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(特集)~二乃が選ばれる可能性はいかに!?~

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103話 最後の祭りが二乃の場合①より

姉妹愛やマルオを含めた家族愛ばかりが強調されてしまっている二乃。60話「攻略開始」では風太郎が聞こえてなかったと知るやすぐに告白を仕切り直し・・「スクランブルエッグ」編では風太郎にキスを迫ろうとする姿から「愛の暴走機関車」と一花に言われていましたが、その後は一緒のバイト先にもかかわらずデートに誘うこともなし。実は王子様が迎えに来るのを待つ乙女ですからね。服のセンスや着方もそんな感じがします。

そんな二乃は最近、三玖と一緒に扱われることが多く、花嫁になる可能性はないようにも言われます。本当に彼女は花嫁になる可能性がないのか・・考えてみようと思います。

 

花嫁に繋がりそうな伏線をおさらい

花嫁に繋がるような強力なものはないですが、一花や三玖に比べ細かなものから大きなものまでたくさんの伏線があるように思います。まずはこの物語の重要なシーンである”結びの伝説"や”鐘キス"とともに思いつくだけの伏線を取り上げてみます。
 

①林間学校の結びの伝説
”結びの伝説”は物語の中では諸説あるような感じで書かれていますが、恐らく32話「結びの伝説2000日目」の新婦入場時に書かれている「キャンプファイヤーの結びの瞬間 手を結んだ二人は生涯添い遂げる縁で結ばれる」というのが真実。結びの瞬間の詳細はわかりませんが、フィナーレの瞬間に姉妹全員で指を繋いでいるので他の姉妹に大きく後れを取っているということはないでしょう・・

もともとキンタローと踊る予定だったのをドタキャンされ、キャンプファイヤーの途中、友達二人と別れて以降はどこにいたのか描かれていません。ひとりで風太郎に接触した可能性を示唆するのは四葉と二乃の二人だけなので結びの瞬間の詳細次第では有力候補にもなると思われます。

 

②誓いの鐘の下でのキス
告白してすぐの温泉旅行だったこともあり動機は言うまでもなし。ただ「五月の姿じゃ効果が見込めないかも」と冷静さを保つ中、変装したままキスするかと言えば疑問。キス直後もあんな悲しげな表情はせず不敵な笑いを浮かべるように思います。

旅行から帰った後は三玖とバイト先で争い、結果、風太郎と一緒にバイトすることになりましたが、71話「アドバンテージ」では三玖の言葉に余裕を覚え、風太郎とも以前より距離があると感じるなど焦りばかりが大きく見えました。可能性はゼロとは言えないが・・というところでしょうか!?

 

③露天風呂でらいはの視線の先にいた
結婚式の風景が描かれた68話「スクランブルエッグ⑧」。その中で描かれた露天風呂での入浴シーンでは"誓いのキス"を見るらいはの視線の先に二乃がいました。その場には四葉も五月もいましたが、視線の角度から言えば二乃を見ているように感じます。

 

④結婚式控室で風太郎がミサンガを付けている
26話「結びの伝説2日目②」でのキンタローとの出会い時、崖から落ちそうになった二人を救ったことから"お守り替わり"として二乃に渡ったミサンガ。これは彼女だけが持つアドバンテージです。

32話「結びの伝説2000日目」で倒れた風太郎の手に戻り、40話「七つのさよなら②」ではホテルを訪ねてきた風太郎から「これは私のよ・・」と強奪。そして44話「七つのさよなら⑥」で訪ねてきたキンタロー姿の風太郎の手に戻ったという曰く付きの品ですが、キンタローの正体がバレることで二人の仲をつないだ重要なアイテムとなっていました。それを結婚式で左手につけていたのだから大事にしているのは確か・・何か意味を持つのは間違いないでしょう。

 

⑤花嫁は左耳にピアスを付けている
14話「始まりの写真」では生徒手帳を返す代わりにピアス穴を開けるよう風太郎に要求。結局穴は開けなかったのですが、その理由として「花嫁衣装を着るまでにあけれればいいわ」と言ったことで俄然花嫁との関連が取り沙汰されました。

零奈(母)は両耳にピアスをしていたようなので形見として結婚式で付けようとしてもおかしくないわけですが、ピアスを付ける程度なら姉妹全員に可能性があるためアドバンテージにはならないと思います。

 

⑥らいはが思いのほか懐いている
上杉家との繋がりは五月がダントツと言うか五月のみの特性。ではらいはとの関係性はどうかというと五月、四葉の次に位置すると思います。最近のらいはは”二乃さん”というセリフが増えており、結構仲良くなっている感じ。料理上手など女子力が高い二乃だからこそらいはも興味を持つ部分があるのかもしれません。

 

⑦バイト先が同じである
一緒のバイト先なんて一番仕掛けやすい状況なのに何もなし。その後、店長の骨折によるケーキ屋休業で風太郎は向かいのパン屋でバイトを開始。三玖のバイト先と掛け持ち状態になったわけだから伏線としては今更感が漂います。ただ結婚式にはケーキ屋店長が出席していることもあり、かろうじてアドバンテージといった感じでしょうか・・

 

⑧マルオの前で風太郎からプロポーズまがいのことをされた
59話「最後の試験が二乃の場合」ではケーキ屋店長のバイクを使って二乃を迎えに行った風太郎が「娘さんをいただいていきます」とマルオに宣言しています。

当然、プロポーズではないし二乃もその言葉を真に受けたわけじゃありませんが、その後は"二乃&風太郎vsマルオ"という構図が多々あり、おまけに「フー君」呼び・・「この二人付き合っているのでは?」とマルオが思っても不思議ではない感じに見えます。実際は、江端リポートでそんな関係ではないことは知ってはいるでしょうが(笑)

 

⑨姉妹の中で一番先に告白している
バイク運転中の「告白」が聞こえてなかったと知るや、再告白をすぐに決行した二乃。この物語の名場面ですね。恋愛面において一番先に告白するのが必ずしも有利とは言えませんが、一斉に並ぶ中から選ぶという場合において一番先というのは理由になると思います。

71話では「俺はお前のことは・・」と拒否されるであろう言葉を吐かれましたが、その後の風太郎の態度を見ると異性としてちゃんと意識に刻まれているのがわかります。

 

風太郎は二乃をどう見ている!?

先般、あるサイトで風太郎との会話を統計処理したデータが載っており、それによると二乃が一番会話しているとの結果でした。それも43話「七つのさよなら⑤」以降はずっと1位をキープしているようです。

その43話は「こいつともサシでならスムーズに話せるんだな」と二乃を思った回。結果、京都の子や零奈のことを素直に話すなどしていましたが、これを見ると実は一番気が合って話しやすいのは二乃なんだろうと感じます。反発しあっていたからこそ、風太郎は二乃の心理を知ろうとした・・その結果とも言えますね。ある意味言葉のキャッチボールが一番できるのかもしれません。

その反発しあっていた「七つのさよなら」編までは風太郎の方から二乃を気にかける様子もありましたが、最近ではマルオの件についてだけ。当初は試験成績も姉妹の中では下の方でしたが、全国統一模試での希望校判定では受けるところを選んでいることもあってB判定。卒業も進学も問題ないレベルまで上がっているのでやむを得ないところでしょうか・・マルオの件が一段落した現在、風太郎に心配をかけるような手札が欲しいところです。

 

二乃が選ばれる可能性は!?

花嫁に繋がるような伏線は四葉の次に多く、実は一番風太郎と気が合うのではとも思える二乃ですが、最近はべたぼれ過ぎてただただデレていただけの感じ。93話「ツンデレツン」では「押してダメなら引いてみろ」の恋愛テクニックを実践し楽しませてくれましたが、最近は出番も少な目で印象深いシーンもなかったような気がします。その理由は重要と思える場面での登場が少なく風太郎を助けたり助言したりといったことがなかったからでしょう。

花嫁候補として有力と言われる二人を見ると、五月は時折風太郎に助言して行動や決断を促し、四葉は体力がない風太郎を常に気にかけ、家庭教師を始める時も学級長としてクラスをまとめる時も色々と手助けしています。それに対し二乃は20話「中間試験」でマルオに嘘の試験結果を伝えることにより風太郎が家庭教師を辞めずに済んだ事ぐらいでしょうか!?ただこれは姉妹の事を考えての行動やマルオへの反発心の表れとも言えるのでちょっと意味合いが違います。

五月&四葉と二乃の違いは、風太郎から必要とされる人間になっている」かどうか・・この点は二乃の大きな弱みと感じます。

伏線を見ると①は他の姉妹と同様の可能性を持ちますが決め手はなし。②も①と同様の条件ですが、動機やキス後の態度を見ると可能性が高いとは言えないでしょう。③は事前に回収するようなものではないし⑦は今更感。③~⑥はひとりを選ぶ際の決め手にはならないと思います。

ただ①から⑦は後から振り返ると伏線だったなというもの。⑧も二乃が覚えていて利用しようと思わなければ無意味です。二乃としては⑨一番先に告白したことに賭けるしかない状況ですが、未だに京都の子が四葉と明かされるシーンがないことから考えるに、風太郎の心を揺さぶるのは零奈や京都の子に関わる部分のように思います。

忘れがちですが、二乃も京都で風太郎の姿を見ています。何気に今と同じ”風君”という呼び名を使っていましたね。
そして二乃は43話で風太郎から零奈や京都の子のことを聞いています。また108話「最後の祭りが四葉の場合②」では竹林さんから昔京都で逸れた子のことを聞かれ、なぜ彼女がそんなことを聞くのか?と昔の京都でのことを思い返した可能性があります。
実際、離れたところから見ただけで話も接触もしていないのだから四葉や一花に比べ有利なところはないわけですが、話ができるだけ残りの姉妹に比べマシというところでしょうか。もしかしたら描かれていないだけで他にも接触があったのかもしれません。

112話最終ページの順番では3番目に二乃が待つ教室が描かれていた模様。それぞれの場所に向かう前の描写では、四葉とともにかなり緊張した面持ちをしていましたが、こういうところが二乃の本質・・一花だけがひとり大人びているので次女の二乃が”おかん”のような役回りをしていましたが”変化すること”に一番弱いのは彼女ですしね。一花や三玖はあきらめの境地もあり肝が据わった感がありますが、四葉と二乃は逃げ出す可能性もあるように思います。

実際のところ、二乃が風太郎から選ばれて花嫁になる可能性は四葉や五月には遠く及ばないと思います。個人的な順番では3番目でしょうか・・

一応他の二人にも触れると、風太郎の一花への接し方は一見好意に見えますが、「全部嘘だよ」と言われたことからの「興味」や長男と長女という立ち位置から来る「共感」、そして”自分のやりたいことに邁進している”ことへの「憧れ」だと感じます。今回、ベランダで待つシーンは17話「夜の勉強会」を重ねているのでしょうね~恐らく結果報告だと思います。三玖は物語の重要な部分やキーマンにほぼ絡んでこなかったこともそうですが、一番のマイナスは風太郎が彼女に対しては常に受け身で自ら興味を示したり感情を示したりすることがないこと・・あくまで大事な「五つ子の一人」という位置づけだと感じます。

恋愛は一番以外はみな同じ・・姉妹愛と家族愛を重視する二乃の特性を考えると誰が選ばれても祝福しようと強がり、姉妹の幸せを願って風太郎の背中を押す・・そんな姿がついつい目に浮かんでしまいますが、ここは大勝負との時・・多くの伏線があることを考えると大逆転勝ちしてもおかしくないので、そんな展開にもちょっとだけ期待している自分です。

 

・・PICKUP!・・

風太郎はなぜ結婚式当日にミサンガを付けていたのでしょう!?らいはが作ってくれたものだから!?それとも花嫁となるのは”二乃”で二人をつないでくれたアイテムだから!?

元々利き手の右手首に付けていたのに、控室では左手首につけていたのは付けるところで意味が違うことを知ってのことなのでしょうか・・ただこの場合、「恋愛成就」ではなく「学業運(仕事運)成就」となるので何かピンとこないですね。

となると32話で姉妹全員が指をつないだ際に二乃が左手に付けてくれたからでしょうか?!二乃と結ばれた証とも思えますが、五つ子姉妹の”絆の証”として付けていたのかもしれませんね。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。