五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(108話③)~風太郎は四葉がキスしたと気付いたのか!?~

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108話 最後の祭りが四葉の場合②より

個人的にはキスすることは竹林さんの登場もあって必然・・状況的には病室で二人きりの状態のなか疲れて眠っている相手にキスかな!?と推測していたのですが、眠りこけた相手はいいとしてこんな外の階段で大胆にやるとは思いませんでした。巷の予想では四葉行きつけのブランコや膝枕、教室でのキスとの予想が多かったようですが、さすがねぎ先生!予想を見事に外してきますね。学園祭の最中こんな人のいない場所があるのか!?と突っ込みたくはなりますがね(笑)

学園祭初日には「ありがとな お前がいてくれてよかった」、前日、学園祭二日目の病院では「俺もお前に世話になった一人だ」と立て続けに意味深なことを言った風太郎・・結論を出すとした最終日が近まり何か思うところがあったのでしょうか!?気になります。

 

風太郎は零奈と勘違いしたままだったのか

気になったのは風太郎が零奈と勘違いしたまま話をしキスをしたのかと言うこと。状況的には6年前の京都駅での出会いを再現した形であり、今編で演技が上手と判明した四葉の「風太郎君」呼びもあって風太郎は勘違いしたまま話していたとも見えますが・・

四葉の言葉に的確に反応しているところを見るとその時点で意識があったのは間違いなし。恐らく風太郎は四葉と気づいたのでしょう。初めは「風太郎君」呼びだったので"零奈”!?と思ったようですが、「・・・私は守れなかったよ ごめんね」と「気にするな」の間に「・・・」と間がありますのでこの時点で誰なのか気付いたと思います。後ろを振り向かなかったのがその証拠です。

「ずっと約束を覚えてくれてありがとう 私は守れなかったよ ごめんね」

「そんなこと気にすんな」「昔のことより大切なのは今だろ」

何気ない二人の会話・・四葉は約束の内容を少々はき違えているかもですが、”約束をした”ということを知っているのは実は京都の子本人のみ・・風太郎はこの時点で間違いなく本人だと思って話をしたのでしょう。

そして「気にするな」「大切なのは今」と言う言葉は今まで名乗り出なかった理由を知っているからこその返事・・こんな返事を返す理由や意味がある姉妹は、56話「最後の試験が四葉の場合」で前の高校での話を聞いていた四葉以外にないわけです。

・・POINT・・

風太郎は32話「今日と京都の凶と共」で五月に、43話「七つのさよなら⑤」で二乃に京都の子の存在を話していますが、そのどちらも"約束”の話はなし。零奈に対してもそうで彼女に対しては約束どころか過去の話も一切していません。
また89話「私と姉妹②」では「(サッカーの)監督に言われた・・くらいから四葉変わったよね」と姉妹は話していますので四葉の方も風太郎との"約束"を姉妹に話してはいないと思われます。

 

風太郎は四葉がキスしたと気付いたのか

これまでの3姉妹のシーンではキスを奪った後の風太郎の反応と表情が描かれていましたが、今回は風太郎が眠りこけている状況だったせいか遠景での描写でそれもなしでした。

キスは意識を失ってからのようなので夢と思ったようですが、6年前の出会いの再現だったのならこれは33話「お見舞いエンカウント」の「夢を見ていた 君と初めて出会ったあの日の夢を」のことなのでしょうか!?

今回キスしたことに風太郎が気付いていないとしたら・・キスした4人の中で61話「スクランブルエッグ①」の花嫁の言葉「五年前のあの日を思い出して 初めてじゃないでしょ」が該当するのは今のところ四葉のみとなりますね。

キス後の「私ってば思いきったなー」を見るとファーストキスのようにも見えますが、四葉の姿では初めてなのでその言葉だけで鐘キス候補から外すのは時期尚早・・”最後"と言う言葉からは初めてじゃないともとれてしまいますからね。実際は諦めの気持ちからのキスだったのでしょうが、花嫁となるのが四葉であるのなら・・33話の風太郎のモノローグや61話の花嫁の言葉が活きてくる気がします。

最後は前田と武田が近くを通りがかったので慌てて風太郎を突き落とした感じ・・65話「スクランブルエッグ⑤」での一花と同様、ひどい仕打ちです(笑)

目覚めた風太郎は「すげー恥ずかしい夢見た・・学園祭中に色々あった(キス攻めに会った)せいだ」と心の中で漏らしていました。"恥ずかしい"という言葉を使った点に注目すると思いあがった自意識過剰な夢だった感じ・・となると相手はすでにキスした姉妹ではなく残りの2人だった気がしますね。個人的には四葉と断定はできなかったものの、鐘キス時と比べて気付くものがあったのではと感じました。

 

(おまけ)

1話「五等分の花嫁」での「夢を見ていた 君と出会った高校二年の日 あの夢のような日の夢を」と言う言葉から「四葉は昔京都で会っているのだから”出会った”はおかしい。よって四葉が花嫁ではない」という考察を見たことがありますがその解釈はナンセンスだと感じます。解釈としては下記の3つが考えられます。

①実際、昔京都駅で出会った際は名前を確認していなかったのだから”中野四葉”という存在に出会ったのは高校二年である

②昔出会った四葉風太郎にとっては夢のような思い出の存在であるの対し、今、目の前にいるのは夢ではなく現実の存在であり好きな人、つまり別人格扱いなのだから出会ったのは高校二年である

風太郎はすでに四葉が昔京都で出会った子と気づいているため、四葉も特に明かすことなく結婚式に至った・・なので出会ったのは高校二年である

現在では一花もトランプして出会っていたことが判明、個人的には五月も「バイバイ」と別れるときに出会っていたと思っていますので"出会った"はそのままの意味ではないと捉えるべきだと思われます。 

 

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。