五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(106話②)~三玖の頑張りはクラスメイトの心に届いたのか!?~

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106話 最後の祭りが三玖の場合②より

三玖と風太郎のキスとなる場面は大方の予想通り3話「屋上の告白」の屋上でした。個人的には「責任取ってよね」が印象的だった4話「合計100点」の場所の方が風太郎を信じるに至った回だったのでそちらかなと思ったわけですが、「自分が好きになったものを信じろよ」にかけたわけですね。まあ恋愛がらみで屋上は定番ですからね~ただ戦国武将好きキャラについてその後何も触れない中、この関連付けはちょっと無理やり感が強く感じました。

がっかりだったのは一花が鐘キス、二乃はマルオとの和解という物語の根幹に関連付けしていたのに対し、三玖はクラス内の揉め事解消=成長で済ませてしまったこと。確かに三玖は物語の根幹に関わっていないのでネタが少ないのは確か・・102話「最後の祭りが一花の場合②」で姉妹の誰かが倒れ入院したとの話に「三玖を倒れさせるのか!?」と思ったぐらいですからね。過去と絡まないなら逆にそれを”強み”にできるような現状の課題設定があればよかったのですけどね。

三玖の成長を実感していた中で106話を見るとそれも薄らいで・・倒れたわけでもないとなるとボヤ騒ぎはとにかく屋上に風太郎を連れてきてキスに持っていくための口実だったわけですね。

そんな中、結果的にキスの現場である屋上に導く形となったのがクラスメイトの坊主頭の男子と黒髪ボブの女子。三玖は一緒にいた女(竹林)のことを問い詰めたいがために風太郎を屋上に連れ出し、未だ口喧嘩している屋台代表二人に対し感情を露わに叱責しその場を収めたわけですが、二人を呼びつけていたとなると風太郎にその姿を見せたかったという事・・嫉妬心からくる怒りや二乃の話を聞いて得られた自信からの行動ということなのでしょうが、何かやっつけ感や言葉の寄せ集め感をスゴく感じました。

最後は「私が説得する・・私を信じて」と言っていますが、その後、二人を屋上から送り出し自分は風太郎と・・では説得力がないし、これじゃ好きな男に自己アピールしているだけにすぎない。二人を説得できたのなら屋上まで来ている風太郎を交え、すぐにみんな協力して説得に向かうべきですよね~!三玖が説得では代表二人の顔もたたないし、最終日の昼近くなのだからそんな悠長なことをしている場合じゃないというのが正直な感想。

そもそも三玖がここまで責任を感じている意味がよく分からない。好きな風太郎に頼られパンケーキを提案したのが自分だからということなのでしょうが、こんな事態になった責任を負うべきなのはクラスをまとめきれなかった学級長二人・・それを風太郎は三玖に半ば丸投げし、挙句の果ては「実は俺はあきらめていた・・修復は不可能って」と言う始末・・見ていてあまりいい気持ちはしませんでした。三玖は「しっかりしろ!」と風太郎の尻を叩いてやるべきだったと思いますね~その方がずっと風太郎の心に入り込めたような気がします。

そして今回屋上にいたクラスメイト二人はキスの前座のような登場・・呼び出されこの場所にいるのは二人だけなのに名前ではなく「女の子!」「男の子!」呼びされるのは悲しい限り・・坊主男子と黒髪ボブ女子には心底同情してしまいました。

105話「最後の祭りが三玖の場合①」は地味な話でしたが、三玖の成長や可愛らしさが存分に感じられチグハグな部分も許容できたのですが、今話は一層粗が目立ち、キスに至る過程も違和感だらけ・・三玖の頑張りの成果は今後、男女一緒にパンケーキを作ったり、キャンプファイヤーで一緒に踊ったりの様子で描かれるのでしょうが、もっと丁寧な過程描写が欲しかったなと思いました。 

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  ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。