五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(106話①)~キスして三玖が得たものはなに!?~

f:id:kitchan42:20191016110041j:plain

106話 最後の祭りが三玖の場合②より

三玖が不可能と思っていたことを再考

105話「最後の祭りが三玖の場合①」では「この恋の成就が不可能だって知っている」という言葉に「難しい」ではなく「不可能」なんだとちょっとびっくりしたわけですが、最後は予定どおりキスをして「もう迷わない」で終わりました。

98話「終わり掛ける日常」では進学せず料理の道へ進むと宣言!風太郎に結論を促すようなセリフも口にし、結果、学園祭最終日に結論を出すという風太郎の決断につながったわけですが、結局この時の気持ちはどうだったのでしょうか!?

風太郎の想い人に薄々気付いているものの、それでも”風太郎に好きになってもらう自分になる”という思いで積極的にアプローチしていたと理解していましたが、実は違ったということか・・水族館デートでああいう言い回しをしたのは本音からくるものではないだろうし気持ちを抑えていたというのは見ればわかること・・諸々からあきらめの気持ちが強くなり「不可能」と思うようにしていたということなのでしょうか!?

ただわからないのは「不可能」とまで言わしめた理由・・先般の記事では「不可能」という言葉から超えられない存在としてこれまでもライバル視してきた一花を意識しての言葉なのかも!?と書きました。水族館デートの直前には一花の退学騒動があり風太郎が一花のために一生懸命になる姿を見ていましたからね。それも一花が退学しようとした理由が自分にあるということも理解していたのだから・・ kitchan42.hatenablog.com

ただ今話の竹林さんに対する”嫉妬"はいきなり登場した女が自分よりも風太郎に近い位置にいるように見えたことから来る感情。「もう迷わない」までの一連のくだりを見る限り、姉妹の誰がなどというのではなく積極的にアプローチしても二人の距離感が友達以上に縮まらないことへの不安もあって「不可能」という言葉を使ったように感じました。

 

キスして三玖が得たものはなに・・

風太郎が結論を出すと告白した直後のボヤ騒ぎでは「フータロー・・私はどうしたらいいの?」二日目は「フータロー・・どこにいるの?」と思っているのを見ると風太郎に褒められた自分の頑張りが無になったことで自信喪失し風太郎へ依存する気持ちやマイナス思考が顔を出したのでしょうか・・挙句の果てに風太郎と竹林さんの親密な姿を見て嫉妬し、姉妹の誰かならあきらめることもできるけどそれ以外は納得できないという気持ちに気付いたということ!?

でもそれで「不可能」から「もう迷わない」「あきらめない」ではただの一人相撲だし堂々巡りしていただけ・・これまで成長してきたように思えていたのは一体なんだったのか!?という気がします。好きな人への嫉妬心や頑張ろうとする気持ち、たまに落ちこんだりするのは恋愛なら当然のこと・・三玖のテーマでもある成長と信じる気持ちを謳うのならもっと周りを巻き込んでの解決が今話で見たかった気がします。

今回、キスして三玖は満足だったでしょうが風太郎の気持ちはどうなのでしょう!?言い方は悪いですが他の2姉妹もこのときすでにやっちゃってるわけですし、決してこれで選ばれる可能性が高まったわけではない。風太郎は「誰も選ばない」と言っただけで「気になる人がいない」と言ったわけではないのだから、好意を知るも友達対応でしかない三玖からのこの強奪キスは風太郎から見て何もプラスにはならないように思います。

一花は「シスターズウォー」編の暴走でもう終わりかと思いきや「全部嘘だよ」という言葉で風太郎に追わせることに成功・・さすが女優という感じでした。二乃はらしくないながらも「押してダメなら引いてみろ」を実践することで風太郎の気持ちに焦りを誘い、自分への興味や気持ちがあることを確認していました。

一方、三玖は積極的にアプローチをして戦況打開をもくろみ、進学しないことを話して風太郎に動揺を与えた・・料理への道に進む決心は風太郎に若干の負い目を感じさせ、一応追わせるような準備はできたわけです。それなのに「我慢していた」としてただただ強引にキスを奪うだけの展開になったのは至極残念。風太郎からは「遠慮すんな」以外の言葉を何も引き出せていていないのだから得られたものは相手からの気持ちでも興味でもなくキスしたという事実だけ・・キスシーンなのに後味の悪さだけが残りました。

 

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。