五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(101話)~風太郎の決断が"誰も選ばない"だったわけ~

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101話 最後の祭りが一花の場合①より

学園祭初日の一花の動向を描いた今話。一部で予想されていましたが風太郎の決断は誰かを選ぶのではなく「誰も選ばない」・・最後にそんなシーンが入ると思っていなかったので少し驚きました。

ただ仕事を理由に先んじて答えを聞こうとする一花に対し、あっさりと答えを話したのはなにか違和感・・「俺はお前たち5人が好きだ」「最終日に答えを出す」と言ってからそんなに時間が経たない中での「誰も選ばない」ですからね・・「整理しきれていないから」という理由で最終日に答えを出すことにしたのにすでに答えは決まっていたわけですから!

「整理しきれていないから・・誰も選ばない」・・整理しきれていないのは自分の気持ちでしょうか!?一体どういう心境からそうなったのか・・これらの視点を踏まえて理由を考えてみます。

 

■■五人一緒にいて欲しいから誰も選べない

「大事なのは五人でいること」という言葉が随所で意味を持ちながら物語は作られていますので、風太郎は「誰かを選ぶことにより五人でいられなくなる」と考えていると推測ができます。44話「七つのさよなら⑥」では「五人で一緒にいてほしいんだ」とキンタロー姿で二乃に言っていますし風太郎自身もそう思っている・・夏休み以降の描写ではみんなと一緒に過ごしたいという気持ちであふれていましたしね。つまり単純にみんな好きで五人とも一緒にいて欲しいから自分の気持を整理できないという意味でしょうか!?

今話では図らずも迷子のショーくんが「片方とは結ばれて片方とはそれっきり」と子供とは思えない発言をしていましたしね。

ただ今回は三玖の「次 フータローの番ね」や五月の「出会わなければなんて後悔することはないでしょう」という言葉をきっかけに早急に答えを出すべきと5人を教室に集めたのだからこれでは理由になりませんね。

今話でも一花に「告白の返事はまだでしょ」と苦言を呈され「わかっている」と答えていましたから、みんな好きだから・・五人一緒にいて欲しいから”誰も選ばないのがベター”ということではないでしょう。

 

■■今後の大学受験や進路を考えると今は誰も選べない

「大学受験があるから誰も選ばない」と考えているという推測もできますが、それなら勿体ぶらずにそのまま伝えればいいと思いますし、姉妹もわかってくれると思います。そして何より自分の気持ちを整理しきれていないという表現は成り立たなく感じます。

全国統一模試で3位の頭脳を持つ風太郎だから海外留学、もしくは遠くの超難関大学に行くことにより一緒にいられないから・・との意見もちらほらありましたが個人的に海外留学はないと思っています。理由はお金の問題ではなく、”らいはの兄”としての役割が果たせなくなるからです。

 

■■京都の子を間違えられないから誰も選べない

風太郎にはすでに特別に思っている人がいて、その人を選びたい気持ちはあると思っている。それは京都の子の可能性があると思っているであろう五月か四葉のどちらかです。

風太郎は零奈=五月=京都の子と思っているので選ばれるのは五月ではないか!?という考察も多く見かけましたが、風太郎の中では未だ零奈が京都の子であると判明していないのは確か。そして時折凝視する描写が描かれ、それはすべて四葉であることを考えると「四葉が京都の子ではないか?」と思っている節はある・・だがとにかく確証がない・・

34話「今日と京都の凶と共」での会話を覚えていれば五月(零奈)が京都の子ではないと容易にわかるはず・・2回目以降の零奈に対する口調や接し方、過去のことに触れない会話を見てもすでに零奈(五月)が京都の子ではないと判断しているようにも見えます。また四葉が京都の子であると明かさない理由も81話「シスターズウォー 四回戦」でのバスの会話を見る限りすでに把握しているとも見えます。

50話「七つのさよなら⑫」の「さよならだ 零奈」から”京都の子は風太郎にとってすでに過去の存在であり今の恋愛とは関連しない!”との意見もありますが、らいはや二乃からは京都の子への感情は「好意」と指摘されているのだから風太郎自身も何かしら意識しているのは確か・・

自分を変えてくれた恩人でもある京都の子を間違えるわけにはいかない・・未だ確証を持てず自分の気持ちを整理しきれていないのなら誰も選ばない・・ということか

 

■■京都の子に対する特別な感情の正体が未だわからないから選べない

風太郎にはすでに特別な感情がある人がいて、その人を選びたい気持ちはある・・それは京都の子である四葉だが、その感情の正体を図りかねているとも推測できます。

つまりすでに零奈が五月であることに確証を持ち、京都の子は四葉ではないかと思っているが、感謝や憧れと思っていた京都の子への感情はらいはや二乃に言われたような恋愛によるものなのか、そして今も何かと四葉の表情を目で追ってしまうのはなぜか・・四葉は変わった素振りも見せないがあの時のことをどう思っているのか・・など色々な気持ちが交差している?

感謝や憧れと思っていた京都の子への感情は恋愛感情で特別なものなのか・・未だ確証を持てず自分の気持ちを整理しきれていないから選べない・・ということか

 

(番外)京都の子を選ぶから五姉妹からは誰も選べない

京都の子への想いを姉妹に話し、35話「探偵風太郎と5人の容疑者たち」のようにもう一度昔出会ったことがあるのかを問うという展開も考えられなくはない。要は京都の子と自ら申し出させるために風太郎が仕組んだというものですが、これも自分の気持ちを整理しきれていないという表現は成り立たないですかね~(却下)

 

100話「日の出祭 二日目」ではこんなモノローグがありました。

「この選択は あるいはこの選択をすることは正しかったのか」
「そんなことを考えるには三日間はあまりに短すぎた」

初日に答えは決まっていたのに「選択が正しかったのか?」「三日間はあまりにも短い」はちぐはぐだし最終日に答えが変わることは十分ありえると思います。まさか選ぶのではなく選ばれるつもりというようなことはないでしょうね。

もしかしたら以前の記事に書きましたが、”選ぶ”という言葉が違うのかもしれませんね。つまり5人の中で”〇〇を選ぶ”ではなく”〇〇が好きだ”と伝えたいと思っているのかもしれません。 kitchan42.hatenablog.com

5姉妹の個別編が始まったようなので今後はそれぞれの出来事が描かれるはず・・その中で答えに直接影響しそうなのは三玖が四葉の気持ちに気付いたことと演劇部のキャスト変更でしょうか!?演劇では一花の出番も囁かれていますが、仕事の具合や95話「分枝の時②」での一花と四葉のやり取りを見る限りそういう展開にはならない気がします。それに彼女の演技は有料だから織田プロダクションが許しませんしね(笑)

 

98話「終わり掛ける日常」では四葉の演技力を風太郎は心配していましたが、三玖はそう思ってなさそうでした。100話での時間を持て余す風太郎や”キャスト変更&入場無料”と書かれた演劇部の看板を見ると、どうしても四葉が主役級で出演し風太郎がそれを観劇・・そして何かを感じ取るといった展開を想像してしまいます。

まあねぎ先生のことなんで多分そうはいかないでしょうが(笑)

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。