五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(特集)~五月はなぜ四葉を応援していたのか!?~

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33話 お見舞いエンカウント 及び 77話 女の戦より

114話「最後の祭りが風太郎の場合②」では逃げた四葉の行き先を示し、二人の恋の成就をサポートした五月ですが、なぜ彼女はここまで四葉の応援をしていたのでしょうか!?

徒手帳に挟んでいた写真を見たから

2話「お宅訪問」でこの写真を五月が見たのは物語の展開上大きな意味合いを持ちました。これを見たからこそ零奈に変装して登場することになったわけですが、ポイントはなぜこの写真を見て四葉と一緒に写っている少年が風太郎とわかったのか!?ということ・・

88話「私とある男子①」を見ると離れた所から見ただけの二乃は14話「始まりの写真」で写真を見ても気づきませんでした。一緒にトランプした一花は85話「シスターズウォー 七回戦(裏)」を見る限り、林間学校の肝試し中、金髪姿の風太郎を見てやっと思い出しています。要するに写真を見てすぐに風太郎と気付くには下記の2つの条件を満たさない限り不可能なわけです。

〇上杉風太郎という名前に聞き覚えがある

〇金髪姿の少年に見覚えがある

 

2つの条件を満たすためには!?

四葉から情報を仕入れていた
二人は特に仲がいい様子が伺えますので、四葉が五月にだけ風太郎の話をした可能性はあります。85話「シスターズウォー七回戦(裏)」や88話ではそのような描写はありませんので、話したとしたら修学旅行から帰って以降でしょうか。

ただ名前や容姿のことを話していたとしても写真の男の子と同一人物かを即座に判断するのは不可能。親同士のつながりから連絡を取り四葉も写真を持っていたという可能性も勇也とマルオの仲を考えるとほぼないでしょう。

89話「私と姉妹②」を見る限り、一花や二乃は四葉が変わったのはサッカーの監督から「お手本」と褒められてからと認識していました。恐らく風太郎に見分けてもらえなかったこともあって、その後は風太郎のことを姉妹に話さなかったのではと思います。

 

② 五月も風太郎に会っていた
85話を見る限り、四葉風太郎が一花と自分を見分けられなかったことにショックを受けていました。その後、風太郎は迎えに来た先生と帰るはずなので33話「お見舞いエンカウント」の「バイバイ」の場面に繋がると思いますが、その際の少女のポーズはショックを受けた後にしては可愛らしく違和感がありました。考えられるのはショックを受けた四葉は五月に見送りを頼んだ・・つまりここで入れ替わりがあったという可能性。

77話「女の戦」では「やっぱり言えない・・」「京都のこともすべて・・」「こんなことなんて説明したら・・」という言葉がありました。一花だけが入れ替わったのではなく、自分もやっていたからこその言葉に思えます。

 

四葉を応援した理由

当初は警戒していた五月も林間学校を経て風太郎を信頼するに至りました。34話「今日と京都の凶と共」では風太郎に「勉強する理由」を聞きだすことで写真の男の子=昔四葉が京都であった男の子=風太郎と確認しています。写真の男の子=風太郎と断定できれば、写真を大事に持っていたことから四葉のことを特別に思っていることは容易にわかります。

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35話 探偵風太郎と5人の容疑者たちより

一方、四葉の気持ちはどうかというと・・2話の写真で気付いたとなると風太郎の家庭教師を拒否するなかで四葉が協力的な様子をずっと見ていたことになります。当然林間学校でも警戒しつつ四葉の動向を見ていたことでしょう。

35話「探偵風太郎と5人の容疑者たち」では風太郎が京都の子を探すことに積極的な様子が伺えたこともあって「私たちの誰かだったと思ったんですね」と切り出し、四葉を応援する用意がすでに出来ていたように思います。だからこそ零奈の姿に変装して風太郎に会ってもらいたいと頼まれた際ひとつ返事で協力した・・傍から見ればよくわからない依頼なのにです。

スキー場で自分を見つけてくれたことを機に40話「七つのさよなら②」では同じ屋根の下で寝起きしても大丈夫なほど信頼したのだから、この時点で風太郎に惹かれてもおかしくはなかったと思います。家庭教師と生徒という関係もあって男女の仲になるのを懸念していただけで決して男性恐怖症ではないですからね。
ただ時を同じくして「二人は両想い」と気付き、四葉を応援する準備が完了。41話「七つのさよなら③」では風太郎から「俺は父親の代わりになろう」宣言、直後には四葉から依頼され零奈を演じる羽目になったのだから、五月の中で"自分は姉妹の母親"との意識が強くなったとしてもおかしくない。

個人的には86話「シスターズウォー エキシビションマッチ」で風太郎から感謝の言葉を受け零奈としての存在意義を失った時にぽっかり心に穴が開いた・・その後一花の退去騒動で恋愛感情を調べるうちに自分の中にある風太郎への感情にも気付いたと思っています。

ただ結果的には時すでに遅し。過去にショックを受け落ち込んだ四葉の代わりに見送ったうえに、写真を見たことで風太郎の気持ちにも早々に気付いてしまった・・仲の良い姉ということもあって応援に回らざるを得なかったのだと感じました。

 

(追伸)五月は報われるのか

114話「最後の祭りが風太郎の場合②」で四葉風太郎は想いを通わせましたがが、過去のことに触れずじまいでした。個人的には後ほど過去の気持ちにも触れるのは確実と思っていますが、万が一触れずに終わったら零奈として過去の出会いに気付かせようと頑張ったことは意味がなかったということ・・風太郎争奪戦にも参加せず、二人のために頑張ってきたことも無意味だったとしたら五月があまりにも報われない・・

今更ながら好きになっていたと判明しても・・と思う方もいるでしょうが、私は111話「最後の祭りが五月の場合③」の階段のシーンは恋愛面で意味があるやり取りだったのだと思いたい・・115話以降に期待しています。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。