五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(特集)~誓いの鐘の前でキスしたのは事故?そして誰!?~

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101話 最後の祭りが一花の場合①より

今話ではショーくんの何気ない言葉を端に一花と風太郎の間で鐘キスの話題が上りました。

姉妹のひとりが風太郎のもとへ走り、鐘が大きく鳴ったのだからキスしたのは見れなくとも色々気付くのでは?と読んでいて思いましたが、今回初めて一花が関連する発言をしましたね~改めて鐘キスのことについてちょっと考えてみましょう!

 

鐘キスは故意?それとも事故?

走ってやってきてキスを迫ったが足を滑らせたため倒れこむ形でキスした・・そして何も言わずにその場を走って立ち去った・・という流れ。

迫るようなポーズをしたのは”自分は誰かを当てさせるため”、無言で走り去ったのは"事故でキスしてしまい慌てたから”との意見もありますが、目を伏せて震えている様子からはとてもそうとは思えないし、事故でキスしてしまったのならあんな悲しい表情は取らないでしょう。事故ではなく意図的だったと思います。

 

鐘キスしたのは誰!?

みな動機はあるように描かれているのだから判断はキス後の表情や態度、旅行から帰った後の風太郎への接し方、優位性(余裕と焦り)に重きを置いて見るべきと思います。

【一花】
四葉に屋根上の会話で励まされ、サウナで三玖にライバル宣言をしたのだから何かをしたいと思う動機は十分。ただそのような吹っ切れた精神状態にある中でキス後に悲しい表情をするかというと疑問。無言はいいとしても一花ならからかうような表情をする気がします。そして往復を走っていることもマイナス要素ですね。

旅行から帰った後は待ち伏せたりして何かと距離を縮めようとしていた感じですが、74話「変化球勝負」で「三玖の変装をノーヒントで破ったばかり・・」という風太郎の言葉に大きく動揺し、結果、暴走してしまった。この流れを見ると余裕は感じられず焦りばかりに見えます。

 

【二乃】
告白してすぐの温泉旅行だったこともあり一花曰く、”愛の暴走機関車"状態・・動機は言うまでもなし。ただ「五月の姿じゃ効果が見込めないかも」と冷静さは持っていたのだから五月の姿のままでキスするかと言えば疑問。もしキスしたとしても二乃なら悲しげな表情ではなく不敵な笑みを浮かべる気がします。

旅行から帰った後は三玖とバイト先で争い、結果、風太郎と一緒にバイトすることになりましたが、71話「アドバンテージ」では三玖の言葉に余裕を覚え、風太郎とも以前より距離があると感じるなど余裕は感じられず焦りが大きく見えます。

同話で「春休みの旅行ではいろいろあったけど・・」と思っていますが、”いろいろ”は鐘キスではなく告白のことのようです。

 

【三玖】
生徒と教師という関係に悩むも最後は風太郎が自分を見つけてくれて・・という流れなので気持ちの高ぶりを含め動機は十分ですが、「好きになってもらえる何かを探す」と話した直後に五月の姿のままでキスを迫るかはちと疑問。キス後は悲しげな表情ではなく三玖らしいにこっとした笑顔を浮かべる気がします。

旅行から帰った後は二乃とバイト先を争い、結果、向かいのパン屋でバイトすることになりましたが、「シスターズウォー」編での二乃の風太郎への好き発言や煽り、そしてライバル視していた一花の暴走に落ち込む様子からは余裕は感じらないし、ただ焦りが深まっているように思えます。

 

四葉
姉妹の気持ちを考えて風太郎への好意を隠して来たのだからそもそも動機は十分。一花、二乃、三玖の恋愛模様が裏で展開している事にも気づき、感情がこぼれ出てしまうきっかけもあったように思います。「走って」「黙って」「無言で」は四葉なら納得のいくところだし、キス後の頬を染め悲しげな表情も理解できます。

旅行から帰った後は風太郎とともに学級長として頑張る様子が描かれていましたが余裕も焦りも見せていません。気持ちはずっと隠そうと思っているのだから様子が変わらないのは当然だし変わらないのが当然なのも四葉のみです。

 

【五月】
姉妹の様子を心配し風太郎に相談した結果、解決に至ったという経緯から51話「初の春」での想像にあるようにキスでお礼をしようとしたと考えることはできます。ただしこれでは他の四姉妹に比べ動機が弱いのは確か・・ただこの時すでに好意を持っていたとして五月が慌てもせず悲しい表情をするかは疑問。

旅行から帰った後もこれまでと同様の態度で接しており、慌てたり避けたり気にしたりなどの様子もありません。本人さえ好意の有無に気付いていないかもだから当然と言えば当然。結構肝がすわっている一面もあるので「お礼」や「事故」と自分なりに整理しているのかもです。

 

101話「最後の祭りが一花の場合①」で一花は「へー本当にしてたんだ」「ふーん」と無機質な反応をしており、鐘キスのことについて何か知っている風でした。個人的には可能性のある一人と見ていましたが、「なんでお前が・・」という言葉を見る限り一花ではないと風太郎は断定しているようで可能性は低くなったと思います。

風太郎は「誰?」という問いに目をそらしていますし、もし一花と思っているなら「誰だと思うの」との問いに言い淀むことはないでしょう。旅行から帰った後は口元を確認する様子もありましたし誰なのか目星はついていると思います。

 

※なおこのことに関連して86話「スクランブルエッグ⑧」での姉妹の吹き出しセリフが取り上げられていますが、個人的にはあまりこの部分を重視していません。ミスリードを誘っている部分だと解釈しています。

 

最後ですが・・個人的にはこの目のカットの子がキスした本人だと思っています。

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64話 スクランブルエッグ④より

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。