五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(58話)~海野君の初恋の相手は誰ですか?~

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カッコウの許嫁 58羽目より

「今夜はホラーナイト・・」とのひろの掛け声によりコックリさんを始める4人。他愛もない質問から始まるものの幸のファーストキスの相手や凪の初恋相手など凪の動揺を誘う質問をすることでけん制しあう幸とひろ。次に始めた百物語ではろうそくが消えると同時に皆が居なくなったことに凪は大慌て。そんな様子を陰からのぞき見する3人は凪が誰の名前を最初に呼ぶかを予想しあうが、凪の口から出てきたのは助けを求める言葉と自分の名・・そんな凪にガッカリする3人だったが、姿を現した3人に安堵した凪が口にしたのは・・

 

【感想と考察】
ひろが同居する事と部屋割りが描かれた前回でしたが、今話は予告にあったとおり、夏の夜の怖い話。仕掛け人は当然ひろ!!凪の動揺を誘う質問や仕掛けを施し、凪だけが怖い思いをしていました。

まず始めたのはコックリさん。ひろによる由来やルールの説明を経ていざ開始!「エリカのインスタ写真はスッピンか?」「冷蔵庫にあった俺のプリンを食べたのは誰?」と他愛もない質問から始まるわけですが、これはコックリさん自体を知らなかったエリカと信じていない凪のための儀式・・このことで二人は信じることと相成りました。

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カッコウの許嫁 58羽目より

当然そのように誘導したのは腕の血管が浮いていると指摘された幸なのでしょうが、そんな幸が質問したのは「アタシのファーストキスの相手は?」でした。

指が『な』に進んだこと、「うそ 凪くん!?」とエリカが驚いたことにより24話の暗闇ハプニングキスを思い出してしまう凪。そんな凪に「したの?」とひろは問い詰めるような言葉を投げかけます。

結局、奈美恵ママが相手というオチだったのですが、「すごい汗だしなんかホッとしてません?」と問う幸と「そりゃー夏だしねぇ」と返すひろのやりとりを見ると、幸がひろを煽ったような感じ。ただこれを契機に凪の動揺を誘うような質問ばかりとなったところを見るとこれは凪への質問コーナー開始の号令だったのかもしれませんね!!

次に順番が回ってきたエリカは幸の策略に見事感化された模様。プリンのお返しを兼ねてこんな質問を投げかけます。

「凪くんは最初に女子のパーツのどこを見ますか?」

性癖を探るような質問に「やめてくれ~こんな女子3人がいる前でぇぇ・・!!」とコックリさんに懇願する凪。最初に『お』に進んだことで何を思い浮かべたのでしょう!?気になりますね~!!

結局、コックリさんが示したのは『おめめ』というもの。「人として当たり前だよな!!」という凪の発言を見ると、最初に見る女子のパーツとしてはヤバいところだったのは間違いないようですね (;^_^A

ちなみに最後の『め』の指描写を見る限りひろは動かそうとしたものの誰かのせいで動かなかった感じ。「コックリさんもカワイイ所あるんだね!」というひろに「どういう意味ですか?」と返す幸を見れば誰が動かないようにしたかは一目瞭然ですね!!

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カッコウの許嫁 58羽目より

そして最後の質問・・ひろが口にしたのは今後の展開にも関係してきそうな次の問いでした。

「海野君の初恋相手は誰ですか?」

またしても自分への問いに慌てる凪とワクワク顔のエリカ。そんな二人を他所にひろと幸はけん制しまくり!!幸をチラ見して「コックリさんは何でもお見通しなんでしょ?」と語っているので完全に幸への仕返しなわけですが、そんなひろの様子に応戦するがごとくコックリさんが示した言葉は・・『あい』

幸の説明によると“あい"はお兄が昔仲良かった子の名前とのこと。外見は56話の家族写真に写り込んでいた子と顔や眉がそっくり!写真を見ていたはずのエリカが反応しなかったため断定はできませんが、おそらく同一人物なのでしょうね。

ひろじゃないことに驚くエリカと動揺するひろ。ひろの様子を見る限り、自分の名前が出てくることを期待していた感じですね。初恋は本人が記憶を遡ってそう思った時・・みたいな曖昧なものですが、引っ越していく際にあいが「告白のおへんじは次に会った時でいいかな?」と語った場面を思い出していることから見て、凪があいに告白したのは明白。初恋で思い浮かべたのだから恋愛感情があってのことですね。

ひろが初恋相手を凪に問い、ひろに似た"あい"という子に告白したことを凪が思い出す・・という構図を見ると、自分の事を思い出して欲しくてひろはこんな質問をしたのかも?とも思えますが、ひろの反応を見る限りそんなことはない感じ。今後、幼なじみとして登場するであろう存在ですが、今の3ヒロインに割って入ってくるとは思えないのが正直なところ。登場するなら凪に叱咤激励する存在として・・でしょうか!?

 

凪の初恋相手が自分ではなかったことが面白くなかったのか、ひろはローソクを3本立て、百物語ならぬ三物語を提案。いざ怪談開始!!と思いきや・・ローソクが3本とも消え真っ暗になったと同時に凪の前から3人とも姿を消してしまいます。慌てる凪を他所に3人は陰からのぞき見するわけですが、これはひろが仕組んだ「驚いた凪が誰の名前を呼ぶか大作戦」との事。さすが負けず嫌いのひろですね~幸が「どんだけ負けず嫌い!?」と思うのも当然です。

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カッコウの許嫁 58羽目より

凪が呼ぶ相手について、ひろは許嫁を理由にエリカ、エリカはいつも名前を呼んでいることからひろ、幸は実家での経験もあってこれは2択・・と自分ではないことを強調するわけですが、怖がる凪が叫んだのは自分の名前と助けを呼ぶ言葉でした。

そんな凪にガッカリして姿を現す3人でしたが、みんなの顔を見て安堵した凪が口にしたのは予想に反するこの言葉・・

「心配したぞ 幸・・!」

幸の名を呼んだことに3人は「え・・」と固まり、幸は「なんでぇ!!?」と大照れ!!でもこれまでの経緯を見ると幸の名前が呼ばれても全然違和感はありません。「妹だし心配して当然かな」とあきれ顔で話すエリカやひろは当然の反応。恋愛感情の優劣ではなく妹として心配したのでしょうが、幸の事を大事に思う気持ちは常に十二分に感じます。結婚も可能な女性と認識していますが、同時に幸の『良き兄でありたい』という気持ちがあるため思いも倍増なのかもしれませんね。

今話は怖い話を通じてのひろと幸の闘いだったわけですが、この凪の一言もあって勝負は幸の勝利で終了。これまでも度々二人がけん制しあう様子が描かれていましたが、いつもはひろから仕掛けていました。ところが今回は幸から仕掛けられ負けず嫌いのひろが応戦した形。同居する事となり、ひろは落ち着き幸は警戒を強めたという感じでしょうか!?

 

次号予告には「凪の家事能力が本領発揮!」の文字。家事の分担をする展開を頭に浮かべましたが、ところでひろの料理の腕はどうなのでしょうね!?負けず嫌いなので料理もこなすと思いこんでいましたが・・果たして!?

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。