五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(57話)~ひろちゃんと一緒に住めるんだね~

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カッコウの許嫁 57羽目より

ひろが3人が住む家に家出してきたのは親の都合で明日"許嫁"が会いに来るから。"戦争"と語るひろの勢いに飲まれた3人は結局、同居することに同意するが、ここで問題となったのは部屋割り。各々の立場から自分が凪と同部屋で構わないと話す3人だったが、結局、ひろが一部屋使うこととなり、凪は倉庫に追いやられてしまう。同居を歓迎する凪に現実を見るべきと語るエリカ・・そんな中、両方の親が喜ぶところを見たいってことは「凪くんと結婚することだよね」とエリカの口から飛び出して・・

 

【感想と考察】
ひろが3人と同居するためにやって来たこともあって「3ヒロインとの同居生活、開幕!あっ・・でも部屋割りは?」と予告にあった通りの展開でしたが、4人の色々な想いが垣間見える・・そんな回でもありました。

ひろの「親の決めた人と結婚するなんてッ 死んでいるも同然!!」、『家出』ではなく『戦争』発言に飲まれる3人でしたが、急遽家を飛び出してきたのは親の都合で明日 突然 許嫁が会いに来るから・・という理由でした。前回、家出してきた理由を考察し、許嫁絡みでひろの身辺に動きがあったのでは?と書きましたが、おおよそそんな話でしたね。

気になったのは『親の都合』『明日 突然』という部分。夏休みなので突然『明日』と言われても時間はとれるのでしょうが、エリカの別荘&凪とのお泊りからそれほど経っていないと考えると、凪との関係を危惧した親が急遽、許嫁と合わせようと画策した・・という事でしょうか!?そうなると、ひろは凪の存在を親に話していることになりますね。

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カッコウの許嫁 57羽目より

同居するとなると天野家、瀬川家の許可が必要という点も前回触れましたが、凪と幸のそんな問いに「じゃあ 海野君は私が許嫁と結婚していいんだ?」「家庭教師 無償でやるとは言ってないよね?」と返すひろ・・策士ぶりを存分に発揮していますね。ひろの言葉にヘコヘコする凪とすり寄る幸はなんとも可愛かったです。

結局お嬢様エリカの懐深い裁定により同居が決定するわけですが、ここで問題となったのは部屋割り!2階に2部屋しかなく、エリカ&幸と凪で使用している中、どう割り当てるか?というわけですね。

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カッコウの許嫁 57羽目より

ひろはお泊り済み、幸は妹、エリカは許嫁と各々の立場から自分が凪と同部屋でも構わないと主張するわけですが、面白かったのは幸の反応と理由。「一応妹だし?」という理由はもっともですが、「3人とも許嫁がいるし・・」というのは見方によっては意味深・・関係が進展することへの心配や警戒が見て取れますが、凪の妄想癖を完全に理解している幸なのでエロいことにならないためだったのでしょうね。

そんな幸に対し「いいの?」と問うエリカと「突然どうした?」と聞く凪・・エリカの言葉は幸の気持ちを知るからこそだと思いますが、凪は幸を意識しないことに懸命な感じですね。

その後は「エリカの家だから」「幸は受験生だから」「やっと会えた姉妹だから」と意見を言い合うヒロイン3人・・「エリカをひとり部屋に」と主張する幸からはひろを監視したい意思を感じますが、以前に比べると敵対心が薄くなったようには感じます。別荘で煽られ険悪な関係に戻ったようにも見えましたが、エリカと凪が宗助を捜している間、一緒にゲームしたことで距離は近まった・・ということなのでしょうか!?

 

カッコウの托卵のようにひろが来ることで一人追い出される・・といったことはありませんでしたが、ひろが一部屋使うこととなり、凪は倉庫に追いやられてしまいました。そんな凪の元を訪れたのはエリカ・・同居する事を大歓迎と話す凪に対し、「ちゃんと現実を見なさいよ」と諭していましたが、その理由は同居する事でお互い嫌いになる可能性があるというもの。凪と同居しても嫌いになっていないエリカがそんなこと言う!?という感じですが、実はひろの話を聞き我を通すことで家族関係が悪くなることを危惧した模様。両方の親が喜ぶところを見たいってなると・・と想定した上で口にした言葉は・・

「それって 凪くんと結婚することだよね」

エリカが実の両親を大切に思っている事はこれまで何度も描かれていたわけですが、実は関係がぎくしゃくしているエリカ父とも仲良くありたいと思っているのですね。ひろの話を聞いて改めて「家族で仲良く・・」という気持ちを強くしたようですが、それだけでこんな言葉を口にしたのかと言えばそうではない・・

幸の監禁めいた言葉に「許嫁の私が同部屋になるしかないのかな!」と言い出した時は特に感情の動きは見えませんが、「すぐお風呂覗いてくるし・・」など凪と過ごす中で起こった出来事をわざわざ話す様子からは独占欲が垣間見えます。前述の同居することで嫌いになるかも!?というのも同様ですね・・『私は違うけどね』という気持ちを感じます。

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カッコウの許嫁 57羽目より

理解は示すも「自己犠牲には反対だ!!」と返してきた凪に対し、エリカは顔を赤くし「それは私も嫌よ バカ!!」と逃げ帰っていました。普通にみれば動揺するような言葉でもないので、凪に対する感情の高ぶりがあったとみて間違いないのでしょう。

 

明日から楽しい同居生活が始まり、次号予告では「夏といえば怖い話」とあるのでみんなで怪談でもするのですかね・・ひろと許嫁の顔合わせも3人と同居させるための誰かの仕込みとも考えられますが、この話も一旦終わりのよう・・そうなると期待するのは海野家の家族写真に写っていた女の子の正体ですね!写真が一つのテーマともなっている今作品なので、覚えのない誰かが写っているといった心霊写真的な怖い話を期待したいところです!!

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。