五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(45話)~早く大人になりたーい!!!~

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カッコウの許嫁 45羽目より

ひろからデートの誘いがあり、実家のママチャリに乗り待ち合わせ場所に向かう凪。本格的な自転車スタイルで現れたひろに"近くて遠いもの"と謎かけされるとともにサイクリング競争を始めるが、その途中、エリカ父が経営するホテルの前を通りかかり、改めて実父の存在を再認識してしまう。目的地の海に着き謎かけの答えと誘った理由を話したひろは海に向かって「早く大人になりたーい!!」と叫び「いつでも側にいてあげるよ」と凪を元気づけて・・

 

【感想と考察】
予告された通り、ひろと凪のデートが描かれた今話でしたが、デートの中身は予想に反して海へサイクリングに行くというものでした。前話で女児の動物人形を使って凪とエリカの取り違え子シミュレーションをする姿が描かれたこともあって、もっとストレートに幸の立場について触れるのかなと思っていたのですが、誘った理由は悩んでモヤモヤとしているように見えたからスッキリしてもらおうと思って・・とのこと。ひろの言葉をそのまま受け取るわけにはいきませんが、煽り競争することで元気づけようとする姿は凪をよく知ったひろらしいやり方だなと感じました。 

待ち合わせてすぐに「近くて遠いもの」という謎かけ・・答えは『家族』だったようなので悩みの原因は複雑な『家族』事情にあると理解していた様子です。ただここで思ったのは”一体いつモヤモヤと悩んでいるように見えたのか?”という事・・前回の様子を見るとエリカと凪の”許嫁関係”しか頭になかった感じなので、一層そう思わせられます。

ひろと凪が接触したのは兄の存在が明かされる前であり、その時点の凪を見てそう思ったのだから、考えられるのは軽井沢の勉強合宿の一件でしょうか!?皆に何も言わずに幸の入院する病院に向かった事に何か引っかかるものがあった・・「それだけ大切ってこと・・なのかな」と話したものの、幸が『妹だけの存在ではない』事に気づいてしまい、凪もきっと悩んでいると思った・・という事なのでしょうかね。

ただ合宿した別荘で例の写真を見てもいるので、家族の悩み=幸の立場だけではない可能性も十分ありますね。「・・何だったんだろう」と言っていたのに何も問おうとしなかったところを見ると凪に兄がいるとまで理解できているのかも知れません。
そんな中、ひろは凪の「バカヤロー」に次いでこう叫びました・・

「早く大人になりたーい!!!」

「瀬川さんももしかして・・」と言っているので凪もすぐその意味がわかったようですね。強気なひろが日頃凪に頼りたい気持ちを表すのだから、ひろも家族の事情で悩んでいると気づくのは容易なこと。大きな神社の跡取りで許嫁がいることは明かされていますが、それ以上のことは伏せられたまま。ひろの母は凪を警戒しているし学年1位にこだわるひろを快く思っていない様子・・これだけたくさんの趣味ができていることから見ても母との関係がうまくいっていないのは間違いないですしね。最後の「モヤモヤになった時はいつでも側にいてあげるよ」を見る限り、エリカや幸とは違う自分の立ち位置で凪と向かい合おうとしている感じを受けました。

 

一方、凪はというと・・目的地の海に向かう途中、エリカ父が経営するホテルの前を通りかかり、改めて自分の本当の父親は天野社長であることを再認識していました。ただ直後にエリカ父の言葉を思い出し、「あんな人・・」扱いしてその認識を否定しようとする・・凪の心は大揺れですね。エリカ父の揺さぶりがよく効いているようです。

 

次回の予告文を見ると「幸と庶民派お買い物デート」とのこと。ひろに元気づけられたことでエリカ父と戦う意志を固めた凪ですが、このタイミングでの幸とのデート・・エリカ父に「妹の幸ちゃんと結婚すればすべて丸く収まる・・」と言われたことを意識してしまうのでしょうか!?次回も楽しみです。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。