五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(40話)~出会えてよかったな~

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カッコウの許嫁 40羽目より

凪を連れてさっさと肝試しに行ってしまったエリカ。とり残されたシオンはひろに成績学年1位にこだわる理由を確認し凪への気持ちを計ろうとするが、エリカに告白しようとしていた事に気付いていたひろは「協力してあげよっか?」と逆に支援を持ち掛ける。一方、エリカが凪と向かったのはコンビニ・・ノーパンだったと知り「話したいことってこういうことか」と呟く凪だったが、「凪くんが居なかったらここに来れなかった」「出会えてよかった・・」発言に「これからもよろしく」と返したことからエリカにその言葉の意味を問われ・・

 

【感想と考察】
「私 凪くんと行きたい!」と手を挙げたエリカが凪を連れてさっさと肝試しの目的地"裏の森の神社”に向かったところで終わった前回。今回はとり残されたひろとシオン、そしてさっさと行ってしまった凪とエリカという2組の会話が描かれました。

ひろとシオンが話す姿が描かれたのは今回が初めて。エリカと肝試しに向かうというあてが外れて話題に困ったのか、シオンは「聞きたいことがあるんだ」と切り出し、成績学年1位にこだわる理由を聞くとともにそこまでこだわる必要があるのかと問いかけました。ひろの言葉に対する反応を見る限り、協力関係の凪の事を気にかけて探ろうとしていたんですね。当初から言われていた通りシオンはかなりいい奴のようですね。

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カッコウの許嫁 40羽目より

一方のひろはというと・・そんなシオンの問いに「ダメかな?」「やだよ」と返し、卒業するまで1位を取り続けると宣言していました。この言葉にシオンは”凪がひろと付き合える可能性は低い”と感じたようですが、ひろから見ればこれは凪と交わした大事な約束であり二人しかわからないもの・・そんな二人の関係を外野に邪魔されたくないといった気持ちをひしひしと感じますね~

そんな中、ひろは「さっきエリカちゃんに告白しようとしてたでしょ?」と切り出し、こう続けました・・

「協力してあげよっか?」

シオンのエリカへの好意をひろが察するのは容易だったでしょうが、まさかの協力支援の持ちかけ・・理由を問うシオンに返した言葉は・・

「ひみつ」

最近、意味深な言葉をよく口にするひろですが、これまでその対象は凪限定でした。それが今回はシオンに協力関係を持ち掛けての意味深発言・・親が勝手に決めた『許嫁関係』と聞いたわけですが、二人の雰囲気から色々と感じ取っていたひろなので、さっさと凪を連れて肝試しに向かったエリカに対抗心や嫉妬心が沸いたのでしょうかね。協力を申し出るということは凪からエリカを引きはがそうとしているのと同義ですからね。

ただその後のエリカの話によると「パンツなんて1日くらい履いてなくても大丈夫よぉー」と言ってお願いを却下していた模様。そうなるとエリカが凪を頼ろうとするのは十分予想できたはずで少し腑に落ちません。もしかしたらエリカがどう動き凪がどう対応するか試していたのかもしれませんね。エリカから送られてきた写真を見てクスッと笑い、目的地が縁結びの神社とわかっても向かわないぐらいですからね。自分の気持ちに気付いたエリカと勝負して勝ちたい・・そんな感じでしょうか・・

シオンに協力するのは勉強合宿中だけの話なのかはわかりませんが、もし2人が同居していると知ったらひろはどう動くのでしょうね・・34話では「もう秘密はナシだよ」と約束したわけで、今後ひろと2人の間で大きなひと悶着がありそうです。

ちなみにひろの許嫁の可能性が示唆されていたシオンですが、今回の会話を見る限りそんな関係には見えませんでした。ただ遠足のグループや勉強合宿にシオンが参加しても何も反応しなかったひろに違和感が残るのも確か・・個人的にはまだまだ断定するの時期尚早なのかなと感じます。

 

一方のエリカはというと・・大方の予想どおりノーパンだった模様。ひろとは意見の相違で頼れず、結果凪とペアを組んでコンビニと肝試しに向かったというのが真相でした。ただ「話したかったこと」は本当にあったようで、それは楽しい勉強合宿に来れたのは凪のおかげという感謝の意と次の言葉を伝えるためでした・・

「出会えてよかったなって」

24話の停電時、33話の花火時にも凪との出会いを感謝するような言葉を口にしていましたが、改めてのこの言葉・・凪への依存度がかなり進んでいるようですね。

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カッコウの許嫁 40羽目より

凪はというと・・そんなエリカの言葉に「それは俺も同じ・・」「これからもよろしく」と素直に答えていました。エリカに言われて楽しんでいる自分に気付いたからという事もありますが、自然に口にしたのはエリカに惹かれてしまっている自分がいるからこそ・・その言葉の意味を確認すべくエリカが問うた言葉は・・

「それって・・許嫁としてってこと・・?」

コレ・・凪から見るとあまりにも的確な問いだったのでしょうね。こんなあたふたするぐらいですから!!

最後は道中驚かされたことへの仕返しであり”冗談”として終わりましたが、わざわざこんな聞き方をしたのは凪が自分をどのように見ているのか知りたいと思っているからこそ・・27話では「凪くんは私の許嫁だよね!?」と言って嫉妬めいた感情を出したエリカですが、そのやりとりもあってか、今は「許嫁だから」ではなく「楽しいから」一緒に居るという関係を無意識ながら求めている感じがします。今後この気持ちが「好きだから」に代わっていくのでしょうね。

 

次回はサブタイトルが「せっかくの合宿なのに」、予告文には「大自然を満喫中に凪にまさかの一報が!!」とありました。これを見る限り幸が絡んでいそうですね。一泊二日の合宿2日目にわざわざ幸が来るとも思えないので、幸の風邪が悪化して凪やエリカが看病に戻るのでしょうか!?ひろも一緒に戻るとなると面白い展開になるんですがね(笑)次回も楽しみです!!

 

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。