五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(35話)~やっぱり裏があるんだ~

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カッコウの許嫁 35羽目より

ひろの事が気になる幸はエリカと名探偵コンビを結成しひろを探ることに。ひろを尾行する行為をストーカーと感じたエリカは「実際に会って話せば?」と助言するが、幸はそれを拒否・・凪の好きな人だからこそ”知りたい”と気持ちを露わにする。「女は計算」「やっぱり裏がある」とひろの行動すべてを疑ってかかる幸と「メロドラマの見過ぎ」と否定するエリカ・・エリカまでがひろの味方をすることに自分がしっかりしなきゃと思った幸は「お兄と同じ高校に行く」と凪に宣言して・・

 

【感想と考察】
エリカちゃんはさ・・あの人のことどう思う」とひろの事を信用できない様子の幸でしたが、今話ではエリカと名探偵コンビを結成しての"ひろの尾行"と無謀とも言える"凪と同じ高校の受験"という幸の2つの『大冒険』が描かれました。

尾行してまで探ろうとしたのは当然、”大好きな凪の憧れの人"だから・・「実際に会って話せば?」とエリカが言ったとおり、一緒にお出かけでもして探ればいいのでは?という感じですが、あくまで「裏がある」存在としたい幸は素のひろを見たかったようです。

ただひろが人目のある外で弱みになるような姿をさらすわけもなし。というか家の中でも見せないでしょう。神社の跡取りという運命を受け入れて来た彼女が秘密を見せるのは現状では凪の前だけでしょうから・・

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カッコウの許嫁 35羽目より

ひろの行動を全部『計算』と決めつける幸ですが、その根拠は”おかあ”の「女は計算」という言葉でした。洋平父曰く『隣の女子校の高嶺の花』だった奈美恵母はそのように振舞っていたのでしょうかね!?この姉妹以上にモテたみたいですしね!

「あの手のタイプは裏にいーっぱい男がいるんだよ」
「いろんな種類の男がね!!」
「曜日で会う人 決まってるんだよ!!」

イケメンと話すひろを見ての幸のこの言葉・・エリカに「メロドラマ観過ぎ」と指摘されていましたが、あまりの偏った見方と必死さに笑ってしまいました。幸は本当にメロドラマとかそれ系のマンガが好きなのかもですね。それを知っている時点でエリカも同じですが・・

それにしてもエリカ&幸というコンビで尾行してよくひろに気付かれなかったものです。てっきりひろに気付かれてしまうと思っていたので予想外の展開でした。

 

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カッコウの許嫁 35羽目より

エリカまでがひろの味方をすることに納得できない幸・・そんな幸が取った次の行動は凪に対するこの宣言でした・・

「お兄と同じ高校に行く!!」

幸が凪と同じ高校を目指す展開は当然予想されていましたが、その動機を"ひろ“への対抗心としたわけですね。秘密を握るべく尾行した幸ですが、ひろの完璧さに脱帽したことで『お兄じゃ手に負えない相手』と攻め手を変える・・言いぐさは酷かったですが、何気に幸は機転が利くようです。

それにしても超進学校の目黒川学園を目指すとなると文字通り『幸の大冒険』!!やっと凪が幸に勉強を教えるシーンが描かれることになりそうですが、今時点で3年の夏の終わりなので受験までの時間的余裕はなし・・

「お兄が1位取りたいのだってあの人のためなんでしょ」という発言からは、自分にかかりきりにさせることで凪自身の勉強に手が回らない状況を作りたいのか!?と穿った見方もできますが、最後のエリカとの会話を見る限り、ただただお兄と一緒に居たいからというのが正解でしょう。凪もひろの期待と約束を背負った現状ならばそれを乗り越えて成績を残すでしょうしね。

また「海野家を・・まかせておけない」発言も見方を変えれば凪のことを思っての言葉と取れるわけで、お兄ちゃんを想う気持ちが色々と交錯する幸でした。

次号予告には『緊急家族会議』の文字・・凪は学費免除の特待生で入学しているので幸も入学となると学費の事がまずは問題になってきそう。今後もずっとひろに敵対心を持ったままとも思えないし、受験までにいろいろな紆余曲折がありそうです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。