カッコウの許嫁の感想と考察（６話）～俺と付き合ってくれますか・・・？～
実力テストで１位となり、瀬川ひろに告白すべく学校に向かう凪。人気者の彼女はなかなか一人になることがなく「明日こそ必ず！」と決意するなか、放課後、下駄箱でひろからの手紙を見つけ凪は一目散に屋上に向かう。待っていたひろに１位を取りたい理由を問われ、思いのたけとともに告白する凪。しかしひろはこれまでの勝敗結果から私の方が上だとして告白を受理しようとしない。負けず嫌いの二人はその後も勝負を続けるが結果は凪が勝利。負けを認めたうえでこんなやりとりを「楽しい」と語るひろだったが、次に口にしたのは衝撃の言葉で・・
【感想と考察】
実力テストで１位となったことで、今回は心に決めていたとおり"瀬川ひろ"に告白をする話でした。
頭脳明晰でボッチの凪ですが、「瀬川さんが好きです。俺と付き合ってくれますか・・？」とド直球な告白には心底しびれました。１位になりたい理由を聞かれたからですが、「瀬川さんに告白するためだ」と明言したところもなかなかのもの・・元ヤン両親の教育のおかげなのでしょうね！！
そんな告白をされ少しは心に響いたかと思いきや、ひろは通算成績を持ち出して「まだまだ私の方が上だから！！」と告白を受理しませんでした。超の字が付く負けず嫌いなひろだからこれは想定内の返事でしたが、その返事に「あと10回勝てばいいのか！！」と凪に返され、一瞬ひるんでしまいました。ひろにとっては全く予想していなかった言葉だったのでしょうね。
その後、教室に戻るまで二人は勝負を続けるわけですが、これは凪自身の負けず嫌いの性分と照らし合わせ、ひろの行動を見越していたからこそ・・凪にとってはすべて想定内のことだったようにも思います。
最後は負けたと認めたわけですが、「こんなに楽しいのはじめてかも・・！」と初めて本当の自分とも思える言葉を吐きました。もっと不遜な態度を取り続けるのかと思いきやあっさり陥落・・凪の言葉や行動が響いたようで「素の自分を出せる相手」として惚れる要素ができたように思えます。
ただ告白成功かと思いきや最後に爆弾が投下・・なんとこちらも許嫁持ちでした。前回、家の門構えを見て名家のようだと書きましたが、本当にそうなのでしょうね。庶民にはなかなか許嫁なんていませんしね。
ひろは「私より頭がいい人が好き」に加え「全部勝つのは私・・絶対に負けない」と宣言していました。恐らくですがこの言葉は男が近づかないようにする予防線だったのでしょう。だから負けるわけにはいかず「絶対負けない」と宣言していた。
５話では「そこまで勉強しなくていいと言っているでしょ」と言われていましたが、母としては許嫁の元へ嫁入りするのだから学業に一生懸命になることはないという考えなのでしょうね。「海野君とは絶対付き合えないよ」「だから誰ともお付き合いはできないの」という言葉からは親の意向に逆らえないあきらめの気持ちが感じられます。その相手との結婚は政略的なもので自分の気持ちとは違うもの・・だからこそ反発心を持って頑張っていたというところでしょうか・・
ちなみに「許嫁がいる」発言はその場しのぎの嘘ではないのか？という点についてですが、個人的には本当のことだと感じました。その理由はその場しのぎの嘘を言っている顔でも言わなくてはならないような状況でもないからです。許嫁が小さい頃に約束した相手というのもラブコメでは良くあるケースですが、それもないと感じます。幼いころ約束した相手なら「海野君とは絶対付き合えないよ」のような諦め口調では話さないでしょう。普通に親が決めた許嫁と言う線が強いと思います。
「許嫁がいるんだ」と聞いて凪はどう思うのでしょうか！？普通なら落ち込むところでしょうが、凪にもエリカという許嫁がいるわけで条件は同じ。話のスピードが速いので早々に凪も許嫁がいることをひろが知る可能性もありますね。
ホテル王の娘だが実は取り違え子で凪の許嫁となったエリカ、凪の血が繋がらない妹でエリカの実妹にあたるブラコンの幸、そして学年１位に君臨し許嫁がいる凪が好きなひろとすごいラインナップ。エリカとひろは共に許嫁持ちのお嬢様なわけですが、エリカは血の繋がりから言えば食堂一家の娘・・この差が恋愛模様にどう影響してくるのでしょうか！？「魔の許嫁恋域（トライアングル）に出港」の文字に期待せずにはいられません。
話は変わり、冒頭でエリカが「また凪くんに言いそびれちゃった」と言っていました。４話の最後にエリカが写真のことで校長室に呼び出されていたので、それに関連する相談だと思いますが、最後に「同棲生活に大異変」とあるので今の同居状態に何か変化がもたらされるのだと思います。それは一体何なのか！？
天野父の話では２週間の約束だったわけで、予定通りならもうそろそろ終わりのはず。となると同棲生活の解消や延長が考えられますが、今回の告白もあり凪は同棲生活を終わらせたいはず。しかし両親たちの陰謀でそうやすやすと事は運ばないのは明らかです。個人的にはなかなか出番が回ってこない幸がやってくることを希望しています。
