五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(119話①)~風太郎の再告白は二人の思い出となったブランコの地で!~

4話に渡って描かれた四葉の後始末&フォローが終わり、推測されていたとおり風太郎の再告白が描かれた今話・・一花の助言により信楽焼たぬきを相手に猛練習を積んでいたようですが、ブランコ跳びで四葉と並び立ってから告白するという手筈は鎖が切れたことにより少々グタグタな形となりました。電車の中での壁ドン(ドアドン?)といい、告白時といい四葉の男前さと終始見せた幸せそうな表情が印象的でした。

 

告白はまたしてもプロポーズと成り果て・・

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119話 五つ星ツアーより

他の4姉妹も尾行してのデートでしたが、ブランコのある公園での告白は巷で推測されていた通りの結果でした。家族とたまに行く「ファミレス」、よく勉強に使う「図書館」と並べてこの公園を思い入れのある場所と表現・・それも「お前と来たその日からここもその一つだ」は名セリフでしたね。「勤労感謝ツアー」時点ですでに特別な存在だったということにもなり、林間学校時にその起点があるのはもう間違いないようです。

前回「好き」と言いそびれての再告白なので、もう少し格好よく決められるかと思いきや、今回もコケて地面とお友達・・王子様スタイルでの告白など少しコメディを意識したのかもですが、コケたままプロポーズじみた言葉を綴るのは前回の告白時と同じなので少しひねりが欲しかった気はします。

そして昔京都で出会ったときに四葉がお祈りした願い事は予想どおり「お嫁さん」でした。横にいる風太郎の姿を見て嬉しそうな顔をしてお祈りしたのだし、そもそもこのマンガは花嫁がゴールなので当然ともいえる結果でしょう。一度言うのをためらった姿はとても良かったです。

ただこうなると、気になるのは風太郎の願い事は何だったのかという事。2度も告白し四葉にベタ惚れなのはゲンナリするほどわかりましたが、風太郎視点での高校振り返りは114話「最後の祭りが風太郎の場合②」での四葉の姿でしか描かれていません。

普通なら今回の内容は「本当に良かったな~」としみじみするはずなのに、四葉に惚れていった心情が風太郎の生の言葉で描かれていないので何か入り込めず唐突感を感じました。まるで見た目は豪華なのに味がなくスパイスも効いていない料理を食べさせられている感じでしょうか・・風太郎が四葉以外の姉妹からのアプローチに葛藤したり困惑したりしていた心情がわかればより一層ニヤニヤできた気がします。

 

ブランコの伏線回収は鮮やかに!

思い出の公園での告白ならブランコ跳びをするのだろうなと巷では言われていましたがほぼその通りでした。四葉と競うのではなく並び立つ・・一緒に歩みたいという気持ちがこもっていて良かったですね。56話「最後の試験が四葉の場合」で示された鎖の描写は枷の象徴であり、ブランコから飛ぶ際に切れるのではというのも結構予測されていたと思います。皆さん素晴らしい考察でした。

そして見事に鎖が切れて外れたことで四葉を縛っていた下記の3つの枷は完全になくなったのだと思います。

風太郎との約束を果たせていない事への負い目

② 落第に伴う姉妹への罪悪感

③ 大切なのは5人でいることという零奈母の言葉


①の果たせなかった約束は108話「最後の祭りが四葉の場合」で「昔のことより大切なのは今だろ」と言って解放・・京都の子=四葉とわかっているからこその言葉でした。

②の落第に伴う姉妹への罪悪感はここ4話の姉妹との対話により自力で解放されたのかと思いきや、未だに少しばかり残っていたようですね。56話の会話を見る限り、②と③は関連があり、落第して姉妹に迷惑をかけたからこそ零奈母の言葉が枷になり囚われてしまったわけです。その枷により諦めの象徴だった鎖が切れたのだから、それらから解放されたとみるのが当然・・

③の零奈母の言葉は死を覚悟した時期でのことなので本当は「どこにいるかではなく・・」という部分が重要だったと思います。四葉は物理的に「5人が一緒にいること」と理解していたので枷から逃れられずにいましたが、そのことを知っている風太郎からプロポーズ込みの「好き」をもらったおかげで自分の意志として決心することができたのでしょう・・そのことで姉妹への負い目は完全に払しょくし、零奈母の言葉からも解放されたのだと思っています。

 

四葉の進路は?

昔の夢は「お嫁さん」でしたが、今回は四葉の進む道が大まかに見えてきた話でした。「誰かのサポートをして支えることが自分に合っている・・」なので多岐に渡るわけですが、子供、高齢者、スポーツが苦手な人を対象とした介護・福祉関係やスポーツ関連などでしょうか!?

時節柄、将来オリンピックを狙うスポーツ選手を目指すこともありですが、それでは大学卒業してすぐに結婚する許可は出ないでしょう。

スポーツが好きというより得意なスポーツを通じて周りの人たちを助けることが好きというに感じだし、体力もあるのでこういう方面へ進むのがベターだと感じます。

 

姉妹たちは落ち着きを取り戻し・・

今回、二人のデートを尾行した4人の姉妹たち・・すっかり落ち着きを取り戻したようです。「学校じゃ二人きりになれなかったからな・・」「あはは・・確かにどこで誰が聞いてるかわからな・・」と言っているのを見ると両想いであることは大っぴらになっていなさそう。まだ付き合い始めたわけではなく微妙な関係なわけですね。まあそういう二人だけの秘密の時間も付き合い始め頃は楽しいものですしね。

ちょっと気になったのはクラスメイトが知らないならスマホの裏に風太郎と一緒のプリクラ写真を貼っている五月は冷やかされそうという事・・そもそもクラスメイトは風太郎が姉妹の家庭教師をしていたということさえ知りません。これまでの雰囲気では四葉風太郎はお似合いだと見られていたような感じがするし、五月が略奪愛を狙っているとの噂が広がりそう・・まさか友達が少ないから大丈夫というオチか(笑)

尾行の様子はなかなか面白かったですね~二乃は風太郎のデートコースに不満を持っていたようですが、自分が選ばれていたならそんなことは言わないだろうに・・ツンデレで体裁を気にする二乃らしい言葉。見る限り完全に振っ切れたわけではないようですが、すでに妹の彼氏と見ることはできているようですね。まあ以前から立ち直るのに一番時間がかかるのは二乃と見ているので違和感はありません。

一花からは「フータロー君にしては頑張った方だよ」とフォローするもそもそもの評価が低すぎる感じで何気にヒドい。お姉さん目線は健在でこちらは切り替えられています。

三玖の「初々しくていいと思う」は一番まともな感想・・セリフが少なかったのは残念ですね。ただ一番強い子なので切り替えはできているようです。

五月の恋愛指南している様子には笑いました。ある意味、教師っぽく振舞えていますね。前回の中学生への恋愛指導により自信が沸いたのでしょうか!?以前二人でお出かけしたことを五月は知ってそうですが、敢えて初デートと言うところもグッドでした!!

しかし、告白&プロポーズを見られなくて風太郎は良かったですね・・四葉に突っ込まれ黒歴史確定ですが、他の姉妹に聞かれていたならば一生冷やかされるのは必至でした。まあ再告白を促した一花は頭を抱えたかもですが(笑)

一方、風太郎の実家・・らいはと勇也は四葉に告白したことを知っているのでしょうか!?風太郎から言わずとも五月からすでに連絡済みかもですね。こちらのやりとりはぜひ見たいところです。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。