五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(雑感)~告白の後始末は風太郎ではなく姉妹だけで行うのが正解!~

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117話 五里霧中ランチタイムより

118話「五月の思い出」での二乃との対話をもって四葉の「やらなくちゃいけないこと」は終了したのだろうと思います。五つ子姉妹ならではともいえる面倒な部分の解決に向けて四葉は相当な頑張りを見せたと思いますが、その間、風太郎は何をしていたのかというと、告白の翌日早々に一花に呼び出されバドミントンして会話・・一花から好きと言っていないのではと指摘され、信楽焼のたぬきを相手に告白の練習をしたのみでした。

四葉が苦労している中、「何してるんだ風太郎は!!」というところでしょうが、117話「五里霧中ランチタイム」での四葉を見る限り「やらなくちゃいけないこと」は風太郎に知られたくなかったようなのでこの件で手助けするのはムリな話・・四葉を気遣った言葉をかけただけでも上等だと感じます。

 

そしてもう一つ、巷でよく聞かれる「告白済みの二乃と三玖には直接きちんと振るべき」という意見ですが、個人的には何もしないことが一番の対応だったと感じます。

理由として、二人の告白に対し風太郎は即返事をしようとしていたこと、各自、別の部屋で待つことを姉妹で決めたこと、そして五月から「余計な気遣いは傷つけるだけ・・」と言われたことが挙げられますが、ここ4話を見る限り、風太郎が動くことで四葉の行動を台無しにする可能性があったのは明らか・・

もし直接振るために足を運んだとしても、風太郎は四葉を選んだ理由を事細かに話すわけにもいかず「すまない・・」と言うしかない・・姉妹の方も少々の恨み節は言っても本音をさらけ出すことはできないでしょう。選ばれた四葉が動いて姉妹の本音を受けとめるしかないわけです。

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118話 五月の思い出より

ちなみに115話において五月が興味深い発言をしていました。

「あなたも厄介な姉妹に手を出してしまいましたね」

112話「最後の祭りが五つ子の場合」で「五つ子で良かった」と言っていた五月が五つ子であることの面倒くさい部分を含めての発言なのでとても印象的です。

「五つ子姉妹から一人を選ぶ」・・今回の風太郎の決断は五つ子であるがゆえに大変で重荷でもあったことを姉妹は理解していたのでしょう。ただ一方で姉妹は風太郎に覚悟を求めたのだろうと思います。風太郎的にはそれぞれに話をしていく方が気持ち楽になれるわけですが、そうさせない決断を姉妹はした・・これはあくまで姉妹のなかで解決すべき事項であり、各自の想いは自ら昇華すべきもの・・そして風太郎はそれを見届ける義務があると整理したのでしょう。

五月の言葉も各部屋で待つという方式を選んだのも相当な覚悟を持ってのことだったと思います。将来、親戚になるのできちんと振るべきだと言いたい気持ちもわかりますが、だからこそ姉妹の気持ちはとても重要・・姉妹の気持ちを無視して行うのは誠意じゃなくただの自己満足でしかないでしょう。姉妹の決意を汲み取りプライドを傷つけないためにも風太郎は余計なことはせずにいることがベストの対処だったのだと断言します。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。