五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(111話②)~上中下トリオ勢ぞろい!娘たちとの連携プレイで無堂を撃退!!~

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111話 最後の祭りが五月の場合③より

ひとつぐらいは情状酌量の余地があるのかと思いきや・・そんなものは何ひとつなく最後の最後まで五月の気持ちを踏みにじり続けた無堂!ろくでもない父親と言うのはマンガでもちょくちょく描かれ、どこかのサイトで"とらドラ!"の逢坂大河の父親・陸郎と比較されていましたが、それとは比較にならないほどのクズ!!彼も確かにろくでもない親でしたが、自分のやったことは顧みず亡き元妻を愚弄し続け、嘘の罪滅ぼしと自己正当化のために娘の夢を全面否定する姿は胸糞悪いのひと言・・本当に前代未聞の下衆野郎でした。

 

上中下トリオの華麗なる連係プレー

実父の問題なのだからマルオは当然のこと・・勇也、下田さんも登場して欲しいと思っていたところ・・3人が連れ立って登場!まるで水戸黄門を見ているようでした。

103話「最後の祭りが二乃の場合①」の一コマで3人が同級生だったことは暗に示されていたわけですが、こうやって3人揃って姉妹のピンチに登場したのは嬉しい限り!!

マルオは俺らが連れてきた風に勇也が言っていましたが、きちんとシナリオができていたようなので、風太郎も暗躍して3人の登場に相成ったのでしょうね。マルオは学園祭二日目に来た時と違い正装だったので仕事を抜けてやってきたというところでしょうか!?

勇也は挨拶がてらの「父親だって?笑わせんな」と止めの「見苦しいぜ おっさん」のみ。下田さんは「用があるのはうちらじゃないんだけど」と切り出しただけで、以降はマルオと姉妹のみでやり込めた流れは見事!真打ちのマルオも言葉自体は少なかったですが五つ子姉妹に対する愛情と父としての覚悟が十二分に感じられるもので、聞いていた姉妹の心に強く突き刺さったものと思います。

最後に小さく描かれていたハイタッチしたような様子はとても印象的・・零奈という共通項を通じて上中下トリオの心が一つになった瞬間でした。

ちなみに読者はマルオと勇也、下田さんが零奈の教え子で同級生と知っていましたが、姉妹・・特に五月はこの関係性を知っていたんでしょうか!?勇也と下田さんの両者を知っているのは五月だけ・・二乃と風太郎は103話「最後の祭りが二乃の場合①」で勇也とマルオが零奈の教え子で同級生だと知った・・そして五月は家族で片をつけようとしたことから考えると・・五月がマルオに連絡、風太郎が勇也に連絡、勇也が下田さんとマルオに連絡、下田さんもマルオに連絡の結果、すべての関係性が明らかになり勢ぞろいしたというところでしょうか・・

 

無堂殲滅作成は大成功も多くの謎が残ったまま

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111話 最後の祭りが五月の場合③より

これだけ零奈を貶めることばかり言い、挙句の果ては「学校の先生でなければなんでもいいんだよ」という発言を見る限り、学校教師という職自体と零奈本人を恨んでいる感じ。恐らく無堂のプライドをズタズタにすることがあったのでしょうね。学校の先生を辞めて塾講師になっているのだから、零奈の方が生徒から圧倒的に支持され先生としても優秀と見られていた・・その事が生意気に思え腹に据えかねたというところか・・

今回の五月との会話を見る限り、零奈も洗脳的な言葉や暴言をいろいろ投げかけられていたと思いますが、最終的には罵倒し三下り半を突き付けたのかもしれませんね。だから無堂は一切零奈に謝罪をしないのでしょう。

結局は五月の言葉に「子供が知ったような口を・・」と口にし、娘たちに対して愛情の欠片さえないことが発覚・・馬脚を現したことにより最後は「僕がせっかく・・」と往生際の悪いセリフと舌打ちを残して帰っていきました。

30話「結びの伝説3日目②」の「五月ちゃんはまだ追ってるんだね」という一花の発言を見て、五月以外の姉妹は実父の顔なんか見たくないし話もしたくないと割り切ったスタンス・・ただ五月だけは母と自分たちを捨てた理由を確かめ、謝罪の言葉を聞きたいと思っているんだろうなと個人的には感じました。だからこそ無堂の非道極まりない言葉は五月の心により強く突き刺さったと思います。

最後に言い放った「私はあなたを許さない」「罪ほろぼしの駒にはならない」「あなたがお母さんから解放される日は来ないでしょう」は無堂の思惑を的確に捉えたものだったのでしょうね。家族の愛の力に無堂は退散せざるを得ませんでした。

 

ちなみに「無堂先生を徹底解剖!」と称した記事を妄想全開で別に書きましたが、ほとんどの謎が解明することはありませんでした。最後の様子を見るとまた現れそうな雰囲気でしたが、この物語は終わりも近いようなので他の人から語られる形で解決するのかもですね。まあ事実は知りたいですが本人の再登場は見たくありませんしそれでOKです。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。