五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

五等分の花嫁の感想と考察(109話②)~無堂はどうやって五月の進路を知りえたのか!?~

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109話 最後の祭りが五月の場合①より

109話「最後の祭りが五月の場合①」で「君のお父さんだ」と五月に名乗った"無堂"というおじさん・・学園祭初日には食堂で勉強する五月に対し、「君は若い頃の零奈に歪なほどそっくり」「歪んだ愛執は自身を破滅へ導く呪い」など言いたい放題言って五月の心を抉ったわけですが・・顔がそっくりらしい五月の顔を見て零奈と似ているとはわかるものの、何故と思う点がいくつかありました。

 

五月が教師を目指していると教えたのは誰!?

何気に会話の中で無堂が言った「五月ちゃんも先生目指してるって聞いたよ」と言うひと言。言葉どおりに誰かが教えたのでしょうが、下田さんの表情からは特別教室のことを意図して五月に伝えなかった様子が伺えます。彼女は間違いなく無堂と五月との関係を知っていると思われ、五月のことを聞かれても話すのを躊躇するはずですが、二人で話している時に現れたのでやむを得ず教えたとするのが順当か。他の講師については、五月は塾生ではなく下田さんのお手伝いをしているはずなので可能性は低いのかもしれません。

場合によっては赤谷学院前で遭遇した際に五月が零奈に似ていると思い、特別教室の中で名前や進路を知りえるようなやり取りがあったのかもですね。

 

母の後を追っているだけとなぜ言い切れたのか!?

「勉強するのは苦手だったが夢を見つけ目標を定めてから学ぶことが楽しくなった」「そんな風に私も誰かの支えになりたい」と五月が言った時点で話を遮り、「零奈の担任教師だった」とともに上記の「歪」、「呪い」といった話を始めています。つまり、事前に話を聞いていたか、想定できたかのいずれか・・

下田さんは57話「最後の試験が五月の場合」で「お嬢ちゃんはお母ちゃんになりたいだけなんじゃないか」と言っており、話が聞けるとしたら唯一の存在と思いますが、警戒している相手にそんなことまで話すとは思えない。

要するに無堂が零奈の担任教師時に今回の五月と同じようなことを言ったという事なのでしょうね。だから「そっくり」だと言ったし思考を読むこともできた。口が達者のようなので零奈との結婚も悩みの相談にかこつけて丸め込み、憧れから昇華させた感じでしょうか・・だから無堂の眼には五月が零奈と同じに見えた。”歪”なので同じじゃなくもっと良くない方向でしょうか!?ただ追ってマネしようとしているだけと・・

教育者としては話を聞かず自分の考えを押しつける感じが強く、言い方もどうかと思いますが、問題を捉える視点は間違いじゃないのが憎らしいところ。ただ下田さんにしろ無堂にしろ、五月の話を聞いてすぐに指摘するところを見ると教育者から見れば問題は一目瞭然なのでしょうかね・・

 

なぜ五月だけに接触しているのか

実父と名乗るなら一人の時に接触を図ろうとする必要はないわけですが、無堂の講義を受け、前日も食堂で会い話をした五月にまず話しをするというのは心情的にもわからない話ではない。デリケートな中身で大勢の人がいる場所で話す内容でもないですしね。その後、他の姉妹にも名乗るつもりなら問題はないわけです。

ただ今回はどう見ても五月を目当てに近づいたようにしか見えない・・五月だけに接触する理由として考えられるのは・・

①五月が間違った進路を進もうとしていることを純粋に懸念した

②零奈にそっくりの五月に取り入り、姉妹との親子関係修復を図ろうとした

③五月に零奈を重ねて見てしまい黒い感情が高ぶった

自分の欲を満たすための②③は全力で阻止するレベルですが、①に関してもマルオがいるのだから何を今さらというところ・・10数年ぶりに戻ったらしいので無堂はマルオが姉妹の父親、もしくは後見人となっていることを知らないのかもですね。

 

無堂の現在の肩書は何なのか

零奈の高校の担任教師だったのなら最低でも50歳近くなのは間違いないですが、教師は途中で辞めたのか、定年まで勤めたのかは不明。学園祭に来て「十年以上前の記憶が甦ってくるよ」と言っているので中途で教師を辞めたような気もしますね。

以前は零奈や勇也たちの出身校で教師をしていたものの現在はこの地を離れ塾の特別講師を務めるような存在なのだからカリスマ塾講師なのでしょうか!?個人情報を容易に知ることができるとしたら塾長レベル!?それとも特別教室なのでカウンセラーなどメンタル面での専門家などでしょうか!?

98話「終わり掛ける日常」での勇也の「十数年ぶりだ」を見ると、何かやらかして地元にいられなくなった感じもします。”無堂”と言う名前も仕事上のネームに思えますね~ほとぼりが冷めたとして名前も変え戻ってきたという感じでしょうか・・

 

 

※本記事にて掲載されている画像は「五等分の花嫁/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。