五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(9話)~一緒に朝活できるかな・・?~

f:id:kitchan42:20200325142611j:plain

カッコウの許嫁 9羽目より

許嫁の存在をひろに聞かされたこともあって登校に気乗りがしない凪。学校に行くよう強く促してくるエリカを凪は怪訝に思うも向かった学校の図書室にはひろの姿が!HRまで一緒に勉強し、今後の朝活の約束もできたことでウキウキ気分の凪だったが、エリカが転校してきたことに大慌て。「私達が許嫁であることは学校では絶対ナイショ」との約束に二人の秘密の学園生活が始まって・・

 

【感想と考察】
「私・・許嫁がいるんだ」「だから誰ともお付き合いできないの」とひろに言われ、迎えた週明けの月曜日。もんもんと色々なことが頭を渦巻くも最終的には「俺に許嫁から奪ってほしいということでは?」と結論付けたわけですが、「どう接していいものか?」ととともに「関わってほしくないという意味だとしたら・・」と心は不安定な様子。あの凪が学校に行きたくないと思うぐらいだから、失恋感は十二分にあったわけですね。

そんな中、向かった図書室で待っていたひろは「よかったらHRまで一緒に勉強しない?」と言葉をかけてきました。「どんな勉強の仕方しているのか気になって」という言葉からは実力試験の成績で負けたことにより興味が沸いたことが感じられますが、気になったのは「海野君のこと調べたら・・」というところ。
凪自体もこの言葉に反応していましたが、こんなことを好意のある人から言われたらドキッとせずにはいられません。繰り出す話題に個人情報さえさらけ出していたので単なる負けず嫌いでの行動ではなく、凪のことが気になる存在になったのは明らか。ただ告白を受理しなかった直後の行動であることを考えると恋愛感情から来るものとまではいかないようです。
ちなみに友達がいない凪なので誰に聞いて調べたのかは謎ですが、朝早く来ての行動を知っているのだから恐らく先生なのでしょうね。

 

今回一番目を引いたのは二人とも御朱印集めをしていたこと。凪の方は母親の趣味に付き合う形・・とありましたが、この部分は本当なのでしょうか!?神社で暇つぶしするために持っていたようですが、毎日定食屋で忙しくしていた母親の趣味が御朱印集めと聞くと口から出まかせのようにも思えます。ただこんな理由がすぐ言葉になるとも思えないので本当のことなのでしょうかね!?
一方のひろは187か所も廻ったようでガチに趣味としている模様。これまでを見ると名家の娘のような感じを受けていましたが、アルバイトもしているようで何か自立心が強い感じを受けます。そしてもう一つ気になったのは激レア御朱印をゲットできなかった理由が「法事があったから」という部分。4話でも法事で試験が受けられなかったと言っていましたので、もしかすると家はお寺なのかもしれませんね。

 

次にエリカはというと・・学校に行くのを嫌がる凪を無理やり送り出した時点で想像がつきましたが、最後は予想どおり目黒川学園高校に転校してきました。凪の驚いた顔を見たかったようで本当にエリカは凪と打ち解けていますね。

そしてやっと写真で校長室に呼び出された4話の真相が描かれました。なるほど・・間違って自分でアップしてしまったわけですね。そして凪が風邪ひいて倒れた時にエリカがどこに行こうとしていたのかも判明。結果として写真の件で面談があったのをすっぽかし退学処分になったようです。凪の実力テスト当日は登校する感じではなかったので判断が下されるまでの自宅謹慎だったのでしょうかね。

 

お約束の転校して来る話となった今話ですが、最後を締めたのは「私達が許嫁だってこと学校では絶対だからね!!」という言葉。
凪は一緒に朝活する約束をしたことで結婚まで意識し、明日の朝活の時に自分にも許嫁がいることを話そうと思っていました。その前提にあるのは「俺に許嫁から奪ってほしい」とひろは思っているという思い込みなわけですが、実の許嫁であるエリカが転入し、許嫁のことはナイショと約束したことで状況は変わってしまいました。王道の展開ですが”綱渡りの学生生活”開幕に期待せずにはいられません。

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。 

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(9巻)

f:id:kitchan42:20200306124202j:plain

彼女、お借りします 70話より

瑠夏お泊り事件の誤解を解く必要に迫られ、千鶴の誕生日プレゼントを選ぶべく墨をレンタルするシーンから始まった9巻。結果、和也は梅干しを選びベランダに置く形で渡したわけですが、翌朝のベランダ談話では瑠夏ちゃんとは何もなかったという和也をあっさり信じてあげていました。

もっと長引くのかと思ったのですが思いのほかあっさり機嫌を直した印象。誕生日を知っていてくれていたことやプレゼントをもらえたことも当然ですが、それより嬉しかったのは「女優目指して頑張っているから・・少しでも役に立てばと」という文言だったのでしょう。梅干を食べる際はまたも舞台後の和也の言葉を思い出していましたしね。機嫌を直すだけでなく食欲も出ていたようなので、あの言葉は信じるに値する言葉だったということなのでしょう。

f:id:kitchan42:20200306124228j:plain

彼女、お借りします 72話より

飲み会会場で和也にバッタリ会った千鶴は下田の海の時と同様にバレないように苦心するわけですが、ニョッキゲームで負けた者は一気飲みというハイテンション状態にも動じず一気飲み。そんな中、千鶴が飲みすぎないよう身代わりとなろうとする和也を見て、5話の「俺いつもこんなだから」という卑屈な発言を思い出していました。よくそんな出会ってすぐのことを覚えていたなと思いますね。余程印象に残った出来事だったのでしょうね。

f:id:kitchan42:20200306124258j:plain

彼女、お借りします 73話より

結局、酔いつぶれる和也に肩を貸し家まで連れて帰ったわけですが、家に入った後もほっとけず「はぁ・・また上がっちゃった」と部屋に上がっていました。麻美が訪れた時のことを反省していたわけですね。

そして何気に告白めいたことを言う最近の和也ですが、今回も「一ノ瀬だけは俺が死んでも守んなきゃって」と発言・・またしても千鶴は頬を染めざるを得なかったわけですが、注目点はここだけ「一ノ瀬」と言っているところ。

大学生モードの時は時折"一ノ瀬"呼びしますが、それ以外は頭の中でのことも含めほぼ”水原"呼び。今回は便器を抱えながらという状況でしたが、直前&直後とも"水原"なのに、このセリフの時だけ"一ノ瀬"呼びなのは意味があるのでしょうか?直前の言葉との比較で考えるならレンカノの水原には迷惑をかけっぱなしなので、せめて普段の一ノ瀬モードの時だけでも助けになりたいということか!?

飲み会のLINE交換で個人アカウントを知ったものの迷惑をかけた千鶴にお友達追加の申請なんてできないと思う和也。一方の千鶴も和也を友達追加するか悩んでいた様子・・普段よりよっぽど連絡しやすい状況だったと思いますが、和也には仮カノの瑠夏と元カノの麻美がいますのでやすやすと連絡するわけにはいかないところではありますね。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(8巻)

f:id:kitchan42:20200306123552j:plain

彼女、お借りします 59話より

鍵を無くして部屋に入れないと千鶴が和也の部屋を訪れたところから始まった8巻。瑠夏にレンタル彼女の距離感じゃないと言われた部屋へあがる行為ですが、あっさりと破って自ら入っていきました。

ベランダから自分の部屋を確認するため手すりから乗りだす千鶴。その様子に危ないとお尻の辺りを抑えた和也とともにベランダに抱き合う形で転がりますが、暴れるのでも罵倒するのでもなく、顔を赤らめて「どいてよ・・」と言うだけ・・以前とは態度が違いますね。

突如訪れた麻美に居留守を決め込もうとする二人。「もう恋人ごっこはやめて」と言われた後も関係を続け、何よりお隣さんという事を隠しているので部屋にいる理由が立たないのは確かですが、一緒に並んで隠れる様子からは今の和也との関係性を壊したくないという気持ちを感じます。前に話した"二人の秘密"ですね。

少し前、麻美に和也と向き合うよう話した千鶴でしたが、今回は「ちょっと説明してっ!なんでマミさんがここにっ!」と部屋に麻美が訪れたことを追及していました。当時と大分気持ちが変わったことが伺えます。

f:id:kitchan42:20200306123633j:plain

彼女、お借りします 61話より

直後の部屋を出ての会話では両親がいないことを話す千鶴に対し、和也は「傍にいたい・・ずっと・・君の傍に」と語りました。その言葉に「ずっと・・?」とちょっと意地悪な反応を示す千鶴。先般の「君がいいっ!!君が!!!」発言もあってか、和也の真意が知りたい感じです。

翌日の大学ではすれ違う際に指を広げて挨拶・・とこれまでとは明らかに違ってきています。”フェアなお隣さん”となったことで色々なことが変化してきているようです。

f:id:kitchan42:20200306123720j:plain

彼女、お借りします 66話より

瑠夏が和也の部屋にやってきてすっぽんカレーを作ってあげる話では、台風で帰れない瑠夏を一晩こっそりと泊めることになったわけですが、翌朝帰り際に「お優しい和也君のエスコートにより忘れられない夜を過ごせました・・」と瑠夏が叫んだことで千鶴も知ることとなりました。

この発言には少なからずショックを受けた模様で「2人はそういうこと・・なんでしょ?」と顔を背ける様子からは少しやつれた感じさえ受けます。真相を知りたくはあったのか自分から話を切り出しますが、和也の弁解には聞く耳を持たず「嘘」と断定・・「私は雇われの身だし・・」と嫌味めいたことを言うところを見るとかなり動揺していたのでしょう。セリフ覚えも集中できていなかったようで、こんな弱々しい姿の千鶴は初めてでした。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。

 

カッコウの許嫁の感想と考察(8話)~お前らホントそっくりだよな~

f:id:kitchan42:20200318141542j:plain

カッコウの許嫁 8羽目より

「お姉ちゃんに会ってみたいし」・・幸が二人の住む家にやって来ると知り慌てるエリカ。やってきた幸も普段のフレンドリーさがなく緊張している様子。そんなエリカと幸を見た凪は二人で教え合いながら幸の好物である唐揚げを作るという”姉妹仲良し作戦”を決行!結局うまく事は運ばず凪が作ることになるが、三人で食卓を囲む中、二人の食べる仕草を見て「お前らホントそっくりだよな」と凪が言ったことにより二人は打ち解けて・・

 

【感想と考察】
二人が同居する家に幸が行くかも?という感じで終わった前話でしたが、今話では冒頭からすでに幸が来ることになっていました。もう少し行くかどうか悩んだり仕方ないから持って行ってあげる的なシーンも見たかったところですが、あっさりと行くことになっているのはこの先生らしい展開というところか!?

しかし迎えるエリカはまさかの緊張モード。取り違え子同志では緊張する様子はまるで見せなかったエリカですが、実の妹と会うことはそれとは違うものだった模様。「落ち着け・・ただの身内だぞ」と話す凪に対し「私に妹がいたなんて・・まだ心の整理もついてないのに」とこぼしていることからも特別なことである様子が伺えます。「私はひとりだから」と後に言っているのでエリカは恐らく一人っ子・・だからこそそんな気持ちが強く出たのでしょうね。

「一人っ子」以外に今回判明したのはもっぱら食べる専門であること。料理が苦手なのはここ2週間の同居生活を見て想像はできていましたが、見る限り包丁の使い方も知らないようで料理自体したことがない様子。父とは少し合わない感じなので母とは料理を一緒に作ったりする仲良しなのかな?と思いもしましたが全然そんなことはないようです。

そして今回ちょっと気になった部分が「兄妹っていいなって思ったよ」という言葉。幸に自分の服を着せ「妹に会えてうれしかった・・!」と言った直後のセリフでしたが、「妹が欲しいと思ってた」ではなく、凪&幸の兄妹を見ての言葉になっていました。
料理を作る際の二人の様子を見てそう感じたのでしょうが、ここで思ったのは以前エリカが言っていた「どうしても届けたい人」の存在。3話の考察では兄の可能性を推測しましたが、一人っ子だとわかったのでその線は消滅。兄だったら良かったのにと思うような憧れの存在がいるということでしょうか!?

 

今回メインを張っていた幸はというと・・荷物を宅配ではなく持参するとし、その理由を「お姉ちゃんに会ってみたい」としていました。前話では兄がいないことを寂しく思っている様子だったのでそれだけが理由じゃないことは明らかですが、最後も「荷物を届けて欲しいと言われたから」と母に話すなど素直じゃない様子・・幸、とても可愛いですね。

凪は「秒で仲良くなる」と断言したわけですが、幸もエリカと同様に硬直!「だって血のつながったお姉ちゃんだよ!?」と言うなかで緊張しているのだからこちらも実姉と会うことを特別なことと意識していたのですね。料理も凪以上に得意ではなさそう・・凪は「食べる時の仕草まで同じとは・・」と言っているので、二人を観察していたことになります。色々な面で二人はよく似ているようです。

全体を通じて許嫁の関係である凪とエリカが気になってはいたのでしょうが、「私も・・許嫁の関係っておもしろそうって思った」と言う顔からは何かを探ろうとしていた様子は伺えません。ただ「凪くんとはそういうつもりはない」「この2週間だってお互い関与しない約束だった」と話すエリカを見て安心したような表情を見せていました。
この安心したような表情は実姉と打ち解けてのものだったのか・・それとも兄との関係性や気持ちを確認できたからでしょうか!?ただ前話までを見ると兄を取られたような気持ちもあるように感じるので、自分でも気づいていない兄への想いがそうさせたという部分もあるのかもですね。

最後に幸は「もう子供じゃないんだからね」と笑顔で言っていました。これはつまり自分が大人になったという感覚があったという事。ひとりで会いに行ってきたことを指しているとも取れますがそれだけが理由ではないでしょう。
姉と仲良くなれたことで大人になったように思うことは普通あり得ません。となるとエリカの凪に対する気持ちを知ったことで「自分もお兄ちゃんを好きなままでいいんだ」と安心した・・ということでしょうか!?現状ではまだ兄への感情に気付いていないとすると実姉と義兄の許嫁関係を純粋に喜べたことをそう表したともいえますね。真相は如何に!?

 

次号は”凪の通う高校にまさかの人物が登場!!”とありました。ひろの許嫁とも考えられますが、毎回述べている写真の件が解決していないので個人的にはエリカ父(+エリカ)の線もあるかなと思っています。

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(7巻)

f:id:kitchan42:20200306122933j:plain

彼女、お借りします 50話より

「君がいいっ!!君が!!!」という和也の告白めいた発言の続きから始まった7巻。和也は発言を誤魔化そうとしましたが、千鶴はチェーン錠もしないまま玄関に座り込み、先ほどの言葉を思い浮かべていました。

和也としては資格がないから「言えない」と45話で整理していた中での「君がいい」という言葉・・女優でもある千鶴から見ると和也の言葉は演技でも嘘でもなく本心だと思えるものだったのかもですね。「何よ・・さっきの・・」「ばーかっ」と独り言を言う様子からは何か思うところがあったようです。

f:id:kitchan42:20200306122958j:plain

彼女、お借りします 53話より

路上でぶつかり和也がこっそり舞台を見に来ていたことに慌てる千鶴でしたが、選ばれなかったことに落ち込むなか、和也から励ましとともに演技をほめられとても喜んでいる様子でした。「才能がないわけねーだろ!」「だから諦めるなんて言うな」というシーンは何回も思い浮かべていたので相当勇気づけられたのだと感じます。

後に小百合婆ちゃんが「喜んだでしょあの子・・人に褒められることが大好きだったから」と言っていましたが、こういう風に言ってくれるところが和也の魅力なのでしょう。

f:id:kitchan42:20200306123026j:plain

彼女、お借りします 57話より

レンタル日の会話では「気持ちは嬉しいけど」と前置きしたうえで麻美に「もう会うな」と言われたことや瑠夏の存在もあって毎週のレンタルを断りますが、「演技の才能がある」と言ってくれたことは千鶴の心に大きく響いた模様。和也の方も「君がいい!」と言えたことで恥ずかしいセリフも口にできるようになったようで「いつも通りの水原が理想なんだ」と言う言葉に千鶴は大照れでした。

デート後は祖母の見舞いまでの時間つぶしとして和也を「バッティングセンター」に誘い、「これからは対等・・フェアなお隣さんで居ましょっ!」と発言。ハイタッチを含め距離を自分から詰めてきました。

当初、お隣同士でも「交流はなし」「干渉も詮索もしない」だったのが普通に会っても問題なしとなったのだからこれはとても大きな変化。何が千鶴の気持ちをここまで変えたのか・・まあこれは舞台後の路上での言葉が大きかったのは言うまでもないでしょう。身寄りが余命いくばくかの小百合婆ちゃんしかいない千鶴はやっぱり心細く思っているのだろうし、支えとなってくれる言葉を言ってくれた和也を特別な存在と見るようになったという事なのでしょう。

直後のお見舞いではベタベタする小百合婆ちゃんに対し「私の彼氏にベタベタしないでよね」と言っていました。心の中では特別な存在になったとしても和也には瑠夏がいて自分の立場はレンタル彼女のまま・・一ノ瀬ちづるとしてベタベタするわけにはいきませんしね!難しい立場に変わりはありませんが、ふと感情がこぼれ出た瞬間でした。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(6巻)

f:id:kitchan42:20200306122323j:plain

彼女、お借りします 45話より

千鶴が依頼したレンタル彼女"桜沢墨"と和也とのデートから始まった6巻。ベランダ談議で「舞台出演が決まった」「女優の仕事だけで生活に困らないならレンタル彼女をやめるかも」と切り出し、「あなたとは変な約束したから一言相談しようと思って」と話す千鶴。引き留めない和也に「あなたの彼女については最後まで手を尽くすわ」と話しますが、そんな千鶴にレンタルオーダーしてきたのは和也の元カノの麻美。

和也がバイトしているカラオケ屋に入る二人。千鶴の「今日 何で私を呼んだのか」という問いに麻美が答えた言葉は「もう恋人ごっこはやめて」「ちょっとだけうんざり」。和也を引き合いに出しての言葉だったこともあり、千鶴はカラオケからの帰り道、和也に対する気持ちを麻美に確かめようとしますが、その中で「きっと今でも・・まだあなたは和也さんの心の中にいる」と伝えています。

直近では41話のベランダ談議で麻美のことを聞いていましたが、このやりとりで千鶴は和也はまだ麻美に未練(想い)があると思ったのでしょう。だから「レンカノ辞めようと思うの」と相談を持ち掛けることで和也の気持ちを計ろうとした・・つまり引き留めて欲しかったわけです。でも帰ってきた言葉は「今まで付き合って貰っただけでも感謝しきれない」と求めた言葉ではなかった。・・

麻美との待ち合わせ時にはその時の和也の返答を思い出し、「これでいい・・!これでいいの・・」と独白していました。恐らく和也と距離を置こうとしていたのでしょう。

f:id:kitchan42:20200306122357j:plain

彼女、お借りします 48話より

麻美に「あなたは和くんのことどう思っているの?」「レンタル彼女をやっている間に好きになっちゃったりしないの」と切り返され言葉に詰まるも否定はせず、その後も海で木部と喧嘩した時の和也の言葉を思い浮かべながら麻美を引き留め、「和也の気持ちに本気で向き合ったことがあるか?」と問い詰めていました。お互いに質問に答えない腹の探り合いでしたが、このシーンで綴った千鶴の言葉は和也をレンカノ彼氏としか見ていないようにはとても思えない・・

千鶴としては婆ちゃんたちへの説明も考えて最後に彼女を作ってあげようとしていたのでしょう。お人好しで面倒見がいい彼女の一面でもありますが、あまりにも不器用で切ないやり方でした。

f:id:kitchan42:20200306122438j:plain

彼女、お借りします 49話より

ちなみにこの時も和也はストーカーまがいのことをやったわけですが怒りも嫌いもしない千鶴・・「あなたに彼女・・作ってあげられなかった」と話しますが、和也の「君がいいっ!!」「君がっ!!!」発言にちょっとビックリした様子。麻美や瑠夏の存在もありますが、32話で「好きじゃない」と返答されたことが多分に影響し、好意が自分に向いているとは見れていなかったようです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。

 

カッコウの許嫁の感想と考察(7話)~どうもお世話になりました!!~

f:id:kitchan42:20200311113750j:plain

カッコウの許嫁 7羽目より

想い人"ひろ"に許嫁がいると知りショックを受ける凪。そんな中、2週間の同居生活が終わりを迎え二人はそれぞれを家路につくが、凪の実家は水回りの故障により食堂を一時休業。転居先が狭く寝る場所さえないとの理由により元居た家に戻る凪だったが、出戻った先にはエリカが居て・・帰るフリしてまでここに残っていた理由を「ひとりでは何もできない自分が嫌になった」と答えるエリカ。二人の生活はまだ続くことになりそうで・・

 

【感想と考察】
ひろへの告白はできたものの許嫁がいると知って凪は相当ショックを受けた感じ。自分も許嫁がいるのだからお互い様なのですが、まずはそれどころではなかった模様。ただ「わざわざ俺にそんなことを話したのは許嫁から奪ってほしいから?」と思うところはなかなかの自信家で妄想好き!主人公していますね。

同居生活も今日で終わりと聞かされ、荷物を段ボールに詰めながらエリカと会話する凪ですが、「なんだかんだで楽しかったしな」と話す凪に対し、エリカは「ふぅん・・そうなんだ」「私はね・・最悪だったわ」と答えました。次いで色々な理由を付けていましたが、これは本心ではなくツンデレ対応をしていただけ。内容を聞く限り、これまでの生活環境との違いからくるものばかりで凪自体の人間性に不満があったわけではないようですしね。

ちなみに凪の方もエリカの反応を気にしていました。同意してもらいたくての反応とは思いますが、可愛いと認め時折スケベ心も見せるのだから異性として見ているのは確か。ただ長年一緒に暮らしてきた幸の姉にあたり、横顔などもそっくりなのだから恋愛対象と見れない部分もある・・難しい所ではありますね。

家に戻った凪を待ち構えていたのは水回りの故障により一時休業となった食堂と真っ暗な部屋。急なことでその日に戻ってくることを忘れていたにしても連絡もなしとは・・
結局このことで出戻ることになり、家に戻っていなかったエリカと同居生活が続く羽目になったわけですが、これは誰かの陰謀の匂いがしますね~「水回りがブッ壊れて・・」と言っていましたが、1階の食堂のみならず2階の住居も使えないというのは何か不思議な感じ。次に戻ったら新築とまではいかずともエリカが住めるようになっていたとか普通にありそうです。

家に帰るフリまでして残った理由を「ひとり暮らしがしてみたかったの」と答えるエリカ。こんな憧れはホテル王の娘に限らずとも普通にあることですが、注目すべきは「凪くんにくらべて何もできない自分が嫌になった」と言ったこと。凪のことを「色々なことができるスゴイ人」と認識しているわけですね。まあ本人曰く「生活力プロ級」らしいし、家事全般したことがないエリカから見ると凪には憧れる部分がたくさんあるのでしょう・・
そんなエリカに「天野さんも成長するんだな」と返す凪は結構失礼ですが、そんな言葉のやりとりも成立しているわけで二人の相性の良さを感じます。

6畳一間の転居先で凪が帰ってこないことに不満げな妹の幸・・「どんな家に住んでるのかなって思って?」と兄がいないことを寂しく思っているようでした。3話では二人が同居すると知って妙な内容のLINEメッセージを送っていたわけで、「ラブラブな所ジャマしちゃダメよ」と言う母への反応を見てもそれだけではない感じがしますね。今のところ”お兄ちゃんを取られた"という感じでしょうか!?

お風呂で「行くとは言ってないし・・」と呟いていたので次回は幸が二人の住処を訪問することになるのだと思います。”実の姉妹の異文化コミュニケーション”とあるのでやっと二人が話すシーンが見れそうですね。

最後に・・今回もエリカが写真のことで校長室に呼び出されていたことには触れませんでした。前話で「また凪くんに言いそびれちゃった」と言っていたのはそのことだろうと思っていたのですが、今回の流れを見る限り、2週間の同居生活終了の件だったのでしょうか!?エリカの学校生活が全く描かれないのは気になるところです。

 

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。