五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(8巻)

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彼女、お借りします 59話より

鍵を無くして部屋に入れないと千鶴が和也の部屋を訪れたところから始まった8巻。瑠夏にレンタル彼女の距離感じゃないと言われた部屋へあがる行為ですが、あっさりと破って自ら入っていきました。

ベランダから自分の部屋を確認するため手すりから乗りだす千鶴。その様子に危ないとお尻の辺りを抑えた和也とともにベランダに抱き合う形で転がりますが、暴れるのでも罵倒するのでもなく、顔を赤らめて「どいてよ・・」と言うだけ・・以前とは態度が違いますね。

突如訪れた麻美に居留守を決め込もうとする二人。「もう恋人ごっこはやめて」と言われた後も関係を続け、何よりお隣さんという事を隠しているので部屋にいる理由が立たないのは確かですが、一緒に並んで隠れる様子からは今の和也との関係性を壊したくないという気持ちを感じます。前に話した"二人の秘密"ですね。

少し前、麻美に和也と向き合うよう話した千鶴でしたが、今回は「ちょっと説明してっ!なんでマミさんがここにっ!」と部屋に麻美が訪れたことを追及していました。当時と大分気持ちが変わったことが伺えます。

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彼女、お借りします 61話より

直後の部屋を出ての会話では両親がいないことを話す千鶴に対し、和也は「傍にいたい・・ずっと・・君の傍に」と語りました。その言葉に「ずっと・・?」とちょっと意地悪な反応を示す千鶴。先般の「君がいいっ!!君が!!!」発言もあってか、和也の真意が知りたい感じです。

翌日の大学ではすれ違う際に指を広げて挨拶・・とこれまでとは明らかに違ってきています。”フェアなお隣さん”となったことで色々なことが変化してきているようです。

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彼女、お借りします 66話より

瑠夏が和也の部屋にやってきてすっぽんカレーを作ってあげる話では、台風で帰れない瑠夏を一晩こっそりと泊めることになったわけですが、翌朝帰り際に「お優しい和也君のエスコートにより忘れられない夜を過ごせました・・」と瑠夏が叫んだことで千鶴も知ることとなりました。

この発言には少なからずショックを受けた模様で「2人はそういうこと・・なんでしょ?」と顔を背ける様子からは少しやつれた感じさえ受けます。真相を知りたくはあったのか自分から話を切り出しますが、和也の弁解には聞く耳を持たず「嘘」と断定・・「私は雇われの身だし・・」と嫌味めいたことを言うところを見るとかなり動揺していたのでしょう。セリフ覚えも集中できていなかったようで、こんな弱々しい姿の千鶴は初めてでした。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。