五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(28話)~そもそも好きって何だ~

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カッコウの許嫁 28羽目より

エリカに「好きじゃない まだ!!」と言われたことが気になる凪。エリカに対する自分の気持ちを計りかね「好き」の意味を調べ始める凪だったが、思うような答えを得られなかったことから実家に辞典等を取りに向かう。自分の部屋を懐かしく感じる中、辞典の奥に両親が封印したらしい箱を見つけてしまった凪はいけないと思いながら開封。中に入っていた洋平父から奈美恵母に送った手紙を読むなか、突如現れた父に猛アタックした当時の様子を聞かされるとともに未来の結婚相手でもある「大切な人」を問われた凪はひろ、エリカ、幸の顔を浮かべてしまう。

 

【感想と考察】
エリカと凪のデートが描かれた前回。ひろとデートしていたことを問われ、最後には「好きじゃない まだ!!」と言われてしまった凪ですが、今回はその言葉の意味に悩む凪の様子が一話に渡り描かれていました。

“まだ!!”と言う部分が引っ掛かりその意味を考える凪。確かに凪の言う通り、”いずれ好きになる予言”のように聞こえますよね。エリカが自分のことを好きになると考え心臓がドキドキするのだから、十分エリカを好きになる可能性があるわけです。

そんな気持ちをひろを持ち出して消そうとするわけですが、そう考える中で「好きって何だ」と考えてしまう凪。凡人には分からない思考ですね~ネットや持参していた簡易辞典では思うような答えが得られず、実家に辞典を取りに行こうとするところは友達がいない凪らしいですが(笑)

 

実家に戻ると食堂はすでに営業を再開していました。凪の反応を見る限り、店構えや構造、凪の部屋は何ら変わっていないよう・・エリカ父が改築に関わっているのではと推測していましたが、深読みしすぎました(苦笑)

取り出そうとした押入れの辞典の奥にあったのは、”洋平&奈美恵 愛の♥メモリー"と書かれ封印された箱??あまりの文言に見なかったことにしようとする凪でしたが、「好き」の意味を調べていた凪にとってこの箱は辞典以上の価値があるように見えたのでしょうね。

ただ開封した箱の中に入っていたのは洋平父から奈美恵母に渡されたたくさんの手紙。内容が稚拙すぎて頭を抱える凪ですが、そんな中現れたのはその張本人である洋平父でした。

洋平父の言葉を見る限り、封印とは書いていますが奈美恵母が大事に取っておいたもののよう・・手紙の内容は頭が痛くなるようなものでしたが、洋平父から見るとシビレる内容だった模様。すべて洋平父から奈美恵母に送った手紙だったことから凪はその理由を問うわけですが、その中で二人の出会いと当時猛アタックした様子が描かれていました。

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カッコウの許嫁 28羽目より

奈美恵母は隣の女子校の"高嶺の花"で洋平父につれない対応をしていたようですが、この手紙がきっかけとなり結婚と相成った模様・・つまり大量の手紙は本当に「愛の証」なわけです。

父の話を聞き凪は人を好きになることの凄さを実感。こういうところは頭脳明晰に見えない凪・・きっと両親の愛を十分受けて育った結果なのでしょう。

ひろに対して同じことができるかと考える凪でしたが、そんな凪の様子に恋に迷っていると感じた洋平父がアドバイスしたのは・・

「己のハートに聞くんだよぉ!!」
「目を閉じてみろ そして思い浮かべるんだ!!」
「お前の名を呼ぶ大切な人は誰だ!?」
「考えるんじゃねぇ 感じるんだ!!」

熱い!熱すぎるぜ~洋平父!!!ただその言葉に素直に従った凪が導き出した答えは洋平父の思惑とは違ったものでした。

洋平父は凪がエリカを頭に浮かべる想定で話したようですが、実際に凪が頭に浮かべたのはひろ、エリカ、幸が自分を呼ぶ姿・・「それがおまえの未来の結婚相手だ!!」と洋平父が口にする中で3人を思い浮かべているのだから、凪の心の奥底では3人ともそういう目で見ているということ。好意の相手であるひろはもちろんですが、ここ数話はエリカと幸を異性として意識する展開だったのでこうなるのは仕方ないところか!?3人がスタートラインに並んでの恋愛模様がこれから始まるという事なのでしょうね。

 

父のアドバイスにより「好き」の意味を理解し、3人の姿を頭に浮かべた凪がエリカにメッセージしたのは「俺も好きじゃない。まだ。」と言う文字でした。個人的にはなかなかの返しだと思いましたがエリカの反応はというと・・

「・・はっ?バカ?」
「ま・・そういうことにしておくか」

この文言を見ると凪が何か大きな勘違いをしているように思えますが、表情を見る限り照れ隠しのようでまんざらでもなさそう。「そういうことにしておくか」なので少々の誤解はあるもののそんな扱いが嫌ではないという事なのでしょう。いつものように真剣に考えてくれたことは十分理解しているのだと感じます。

次号予告文には「凪の成績に大異変!?」の文字・・成績が絡むという事はひろの出番ですかね。学年成績1位をひろと争う凪なので成績が上がるというより下がる方向を想像しますが如何に!!??

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。