五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

カッコウの許嫁の感想と考察(14話)~私の運命変わっちゃうのかな~

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カッコウの許嫁 14羽目より

ひろの家に行った際「海野君なら背負ってくれそう・・」と言われたことで舞い上がる凪。そんな中、遠足の班決めを利用しひろとの仲を縮めるようエリカに促された凪はひろを誘いすんなりと了承。遠足の行程表記入をきっかけに一緒に帰ることになった凪とひろ。途中、告白時の約束を切り出す凪に許嫁がいることや生まれながらの運命として否定するひろだったが、最後は例え話を持ち出し「私の運命を変えてみせてよ」と言い放つ。そんなひろの言葉に凪は一層勉強に勤しむが、遠足の同じ班に知らないクラス男子がいると知ったエリカはそのことを凪に伝え自分も急遽遠足に行くと言い出す。

  

【感想と考察】
ひろの家に伺った前話では彼女の境遇を知り「海野君なら背負ってくれそう・・そんな気がしたから」と言われ舞い上がる凪の様子で終わりましたが、今回は学校行事である”遠足の開催”が題材として描かれました。

ひろの十字架を背負うためにも「もっと瀬川さんのことが知りたい」と思う凪に手を差し伸べたのはエリカ。ホームルーム時ボケっとしていたから伝えに来たとして遠足のお知らせプリントを渡すわけですが、ボケっとしていたにしても何で凪はこのプリントをもらっていないのでしょうね・・この点はよくわかりません。

そんなやりとりでわかったのは、警備上の理由でエリカは学校行事に不参加の方針ということ!その後の会話を見る限り凪に会う前はそうだったようですが、今回の遠足不参加はあくまで自分で判断したようです。未だひろ以外の友達はひとりもいないエリカなので他のクラスメイトと班組みするのはムリだし、ひろからは凪との仲を少々誤解されている・・二人の仲は進展し自分はお邪魔?という意識もあってこうするのがベターとの判断なのでしょうかね。

そんなエリカの不参加表明に対し「俺も行かないから」とプリントを突き返す凪。結局、エリカの助言を得てひろを班員に誘えば一緒に行動できると気付くわけですが、このエリカが恋愛指南をする関係性はずっと続くのでしょうね。

 

翌日の朝活では「人気者のひろだからすでに班決めは終わっているのでは!?」と思うも「俺と一緒の班になってほしいんですが・・」とストレートにお願い。あっさり了承となり放課後に行程表へ記入する際は「もしかして誘われるのを待ってた?」と一転強気な思考をしていました。一緒に傘をさしての帰り道でも前向きに捉えて実行に移す姿を見ると凪はかなりの自信家。大人気のひろを遠足の間、独り占めにしようとしているのだから恨みを買わなきゃいいですが!

結局、エリカも誘うつもりだったと知り、凪の誘いを了承したのはエリカとも一緒に遠足を楽しみたかったからと気付くわけですが、ここで凪が切り出したのは6話での告白の件。前話での「海野君なら背負ってくれそう・・」発言もあって凪としては確認しておきたかったのでしょう。

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カッコウの許嫁 14羽目より

ただそんな凪に対しひろは「許嫁がいるって言ったじゃん」と否定。「私は生まれた時から運命の奴隷みたいなものだから・・」とまで語りました。前話で凪まで家に呼んだのは自分の生まれながらの運命に気付いて欲しかったからでもあるし、今回「駅まで一緒に帰ろっか!」と誘ったのはそんな自分に好意を持ち続けてくれるのかを試したかったから・・凪の問いかけはその答えだったわけです。

今回、凪が告白時の約束を切り出したことでひろの気持ちに動揺があったのでしょうか・・例えばの話として切り出し、負けるようなそんな凄い人が現れたら私の運命変わるのかな?と問うた上でこう口にしました。

「海野君 私の運命変えてみせてよ・・!」

「テストで10回勝ったら受理してくれる・・でいいんだよね?」と自ら問うたものの凪としてもまさかの発言だったよう・・読者から見ても前回に引き続いて凪に縋るような好意めいた発言をしたことに驚きを隠せません。ひろが顔を赤く染めていたのは満を持して言ったからか、思いがけずに口にしてしまったかはわかりませんが、どちらにしろ凪をそういう存在として見ているというのは確かでしょう。

 

次回は御朱印集めなど遠足での出来事が描かれると思いますが、どのような展開になるのか!?ひろから思いがけない言葉を聞かされ、一層勉学に励む決心をしたようですが、そんな中、現れたエリカに聞かされたのは遠足の同じ班員に知らない男子が入っている事。スマホで写真を見ていたようですが、誰からか送られてきたのでしょうか!?

高校でこのような班決めをしてどこかに行ったという経験がないので誘った人間だけで班組みできるのか知りませんが、凪が誘っていないとなるとひろが誘ったか、担任の先生が調整したかでしょうか。ひろが誘ったとなるとこの男子生徒が許嫁の可能性もありますが、これまでの経緯を見る限りひろが許嫁を同じ班に誘うようには思えないところ。
許嫁2組が同じクラスにいるというのもあまりにも出来すぎな気がしますが、御朱印集めの話になった際に「楽しみだね・・遠足!」と言ったのはエリカが遠足に不参加と知ってのことなので少々気にはなります。

クラスのパリピ男子がひろや凪と同じ班員になったと知り、エリカも急遽遠足への参加を表明していましたが、わざわざ凪にその男子生徒を知っているかと確認。誘ってもないし友達にすらなりたくないタイプと答える凪へ「だよね・・」と返し何かを思案していました。

この言葉を見る限り、冒頭で遠足に行かないと答えていたのは凪とひろを二人きりにしてあげようというキューピッド作戦の一貫だったと見て間違いなし。状況が変わったことで自分も参加してサポートしようという魂胆なのでしょうね。

回を追うごとに凪へ頼りたい気持ちが溢れてきているひろ。ひろの人生を背負おうと考える凪と二人の仲を取り持とうとキューピッド作戦を遂行するエリカ。この関係はしばらく続きそうですね。幸の出番がなかなかないところはちと物足りないですが、許嫁という存在にスポットを当てた展開になると思うので次回も目が離せません!!

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。