五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

めぞん一刻を読み返して(6巻)

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めぞん一刻 56話 及び 60話より

■■ 第55話 ちょっと休もうか
響子はクラス会、五代は新歓コンパでともに新宿へ。五代はコンパで出会った白石衿子と気が合い坂本の計らいで二人で帰ることに。途中彼女が具合悪くなり、ちょっと休もうとラブホテルに入ろうとしたところを響子に見られてしまい、結局、家まで送っていくことに・・

【解説及び感想】
ホテルに入ろうとするふたりを見て唖然とするものの、五代くんを押しのけ家まで送り、家に入ろうとする衿子ちゃんを見送る際も五代くんの姿をさえぎろうとする響子さんは独占欲全開です。最後は「今頃、ホテルに入ってたんでしょっ」と怒ってしまいました。

しかしガールズトーク中、年下の男もかわいいとの話で五代を頭に浮かべた響子さんにこんな場面を見られる五代くんは本当に・・・

※ この回のみ登場の白石衿子さんですが、二浪したのを人のせいにする浪人生を忘れられないような性格でした。もし彼女が五代のガールフレンドだったら、響子さんはこずえちゃん以上に気が気でなかったでしょうね。この時も「この娘を五代さんに絶対近づけさせてはいけない」と女の直感が働いたのでしょうか。

 

■■ 第56話 BACHAN IN TOKIO
坂本と電話している五代の足元をモップ掃除のふりして邪魔するわ、電話が終わったら無視するわでかなりご機嫌ななめの響子。しかし、同窓会のために上京したゆかり婆ちゃんの登場により、あっさりと響子の機嫌が直って・・

【解説及び感想】
血の雨が降るかと思っていたところあっさり仲直りとは・・。もし相手がこずえちゃんならこうはいかなかった?ゆかり婆ちゃんは本当にふたりの愛のキューピッド。今後幾多と訪れる危機のときはゆかり婆ちゃんを呼べば良かったのにと思ってしまいます。

※ 坂本との電話が終わった後の五代をみて「なに言ってんのよ しばらく口聞いてやんないんだからっ」と独白する響子さん。ゆかり婆ちゃんの登場にすぐ機嫌が治るぐらいですから、「好きって言ったくせに・・」から来る怒りの一端のようです。

 

■■ 第57話 Don’t フォロー ミー
五代にこずえというガールフレンドがいることを知り、ゆかり婆ちゃんは嫁候補に会いたいとデートについていく。デートから帰ったゆかり婆ちゃんは玄関先で掃除している響子の前で、「管理人さんとこずえちゃんのどちらを選ぶんだ」と優柔不断な五代に言わせようとする。

【解説及び感想】
こずえちゃんというガールフレンドがいると聞いてデートについてきたゆかり婆ちゃん。五代くんの気持ちを確かめたかったんですね。響子さんの方が本命だと感じました。でもゆかり婆ちゃんがふたりを冷やかしても、まだまだ響子さんの表情は少しすねる程度です。

 

■■ 第58話 カモナマイハウス
ゆかり婆ちゃんは五代の恋敵である三鷹も詮索。三鷹が響子の祖母と間違ったことにより、響子、ゆかり婆ちゃん、そして五代の3人で三鷹の家に行くことに・・。

【解説及び感想】
貧富の差を思い知らされるなか、「女は愛されるのが一番しあわせ・・」と話すも、「愛情が同じなら迷わずに金持ちを選べ」と響子さんに助言するゆかり婆ちゃん。わざと貧富の差を見せてふたりを試したように思えます。「貧富の差を見てあきらめたか」との言葉には響子さんも反応しました。あきらめられるのは嫌ですから・・

妹との写真を、「この子ね、昔一緒に暮らしてたんです」と言う三鷹にちょっとムッとした表情を見せる響子さん。三鷹さんに対して感情を出したのは久しぶりです。響子さんには昔の彼女の話なんかはできませんね・・

 

■■ 第59話 梅酒婆あ
田舎からゆかり婆ちゃんが作った梅酒が送られてきたことにより惣一郎(犬)を含めた宴会開始!惣一郎(犬)の酒グセの悪さから響子と惣一郎さんの仲良い姿を想像した五代は惣一郎(犬)と一触即発に!

【解説及び感想】
犬は飼い主に似るという話から「主人は下戸だった」「真面目でストイックで・・こんなにしつこくなかった」と答える響子さん。しつこくなかったなんて・・なんか艶かしい・・

酒癖が悪い惣一郎(犬)が響子さんに擦り寄るスケベな姿を見てカリカリしたあげく、最後は対決する五代くん。惣一郎さんの顔がわからないことから来る焦りと嫉妬心なのでしょうか。

 

■■ 第60話 プールサイドのキスマーク
ゆかり婆ちゃんが一刻館住人全員をホテルのプールに招待。しかし五代のキスマークに気づき響子は不機嫌。誤解が解けず、結局、五代は「大っ嫌いっ」と噛み付かれ歯型が・・。

【解説及び感想】
本当は坂本が寝ぼけて付けたのだが、知らないととぼけられ、「一体、誰だろう」と頭で考える響子さん。久しぶりにラブホテルに入ろうとしていた娘(白石衿子)まで思い浮かべる有様。敵は何処へ?

ムクれる響子さんの姿を見て「おまえと管理人さん、どーゆー関係なんら?」と尋ねるゆかり婆ちゃん。響子さんも五代くんに気があるんだとわかっちゃいました。

※ 「相手は本当にこずえさんなのかなー・・ 信じられないなー、あーんな幼い顔して・・」と思う響子さん。こずえちゃんをこの時点でこのように見ていることがわかります。

 

■■ 第61話 夏色の風と
キスマークの一件で響子の頭が冷えるまでと五代は北海道へ。手紙を書こうとするもなかなかいい言葉が浮かばない五代は、旅の途中出会った大口小夏と意気投合し同行することに。最後は小夏にキスを奪われて・・!

【解説及び感想】
手紙を書くためだけに北海道行くなんてどこにそんなお金があったんでしょうか(笑)坂本に書いた手紙がきっかけで真相を知った響子さんはにっこり。わかりやすい・・

 

■■ 第63話 しわのあるキューピッド
ゆかり婆ちゃんのお膳立てにより響子と五代がデートすることに。婆ちゃんが作った予定表通りに動くと行く先々には一刻館の住人が!響子と五代は手をつなぎ住人から街中を逃げ回り。

【解説及び感想】
デートに出発する際は組んだ腕をすぐ外したものの、逃げ回る間には響子さんの方から五代の手を取るシーンも。無意識ではあるもの手をつないで嬉しそうに歩く響子さんの顔が印象的です。

ゆかり婆ちゃんはなんとかふたりをまとめようとしていました。第60話「プールサイドのキスマーク」で響子さんにも脈があると思いましたからね。

全編を通して響子さんと五代くんがデートしている貴重なシーンです。

 

  ※本記事にて掲載されている画像は「めぞん一刻高橋留美子小学館」より引用しております。