五つ葉のクローバーの超主観的考察

~恋愛マンガの名作「めぞん一刻」を皮切りにラブコメ漫画の気になった点を超わがままに考察しています!~

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(13巻)

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彼女、お借りします 104話より

クラウドファンディングにより映画を作る・・そんな和也の提案を了承し泣きじゃくったシーンの続きが描かれた13巻。早速ファミレスに場所を移し打ち合わせを始める二人。いつもの千鶴の口調に戻っていますが、ところどころに不安げな感じが見て取れます。まだ和也のことを口先ばかりで頼りないと思っているのでしょうかね。まあこれまでの言動を見れば当然のことですが・・
ちなみにお代の際、千鶴は「"彼女"じゃないんだから 割り勘っ」と言っていました。今回は製作者と出演者の間柄での打ち合わせだったからなのでしょうね。さすがのプロ意識です。

家に帰った千鶴は湯舟に浸かりながら「私・・どんなカオしてたかな・・」と言っていました。泣きじゃくった姿を和也に見られたのはかなり恥ずかしかった模様。打ち合わせ時は相当気を張っていたのでしょうね。

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彼女、お借りします 106話・107話より

202号室に入居した八重森みにの忠告によりベランダでの打ち合わせができなくなり、和也の部屋で打ち合わせをしようとする千鶴。「勘違いしないでよね」といつも通りの千鶴でしたが、さっさと部屋に入るのは和也への信頼の証。3話でお隣同士とわかった際に「一切の交流はなし!干渉も!詮索もしない!」と言っていたのが嘘のような感じです。

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彼女、お借りします 107話・108話・109話より

取り組みを始めるなか、目標となる支援額を説明する和也の様子にビックリし見直したような表情を見せていました。女優としてオファーしたのだからギャラもきちんと予算計上すべきと語る和也に千鶴は出会った頃の和也を思い浮かべ頬を染めていたので、これまでより一層気になる存在になった感じですね。

そんな頑張る姿を見ていた千鶴は、和也がお腹を空かせていると知るやオムライスを作ってあげていました。「勘違いしないで・・別に深い意味はないから」とここでも口癖を言っての一幕でしたが、和也の手助けになりたい気持ちが溢れていた気がしますね。「感想ぐらい・・聞かせてよ」は可愛すぎです。

「勘違いしないでよね」と言われてばかりの和也でしたが、今回は自らの出資の是非を語る際に「勘違いすんなよ!」と切り出していました。「俺の夢なんだ・・自分の夢に金使うのは自由だろ・・っ!」なんて格好良すぎ!・・もうこれは惚れるしかありませんね!

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彼女、お借りします 110話・111話より

その後、和也の部屋から出てくる千鶴と借りてたマンガを返しに来た瑠夏が鉢合わせ。激高した瑠夏に映画作りのことを説明し何とか了承を得ますが、「今後も二人の時間を作るのは彼女として耐え難い」として瑠夏も参加することとなりました。

今回も瑠夏は正論を言っており、瑠夏も参加することで人出が増え助かるだけなのですが、二人ともなぜか嫌がる様子を見せていました。千鶴も「勘違いしないで」といつもの口癖を言えばいいのですが、あの言葉はどうも和也専用の模様。入るなり「イチャイチャしようなんて気さらさらないから!」と言っていましたが、実はイチャイチャする気だったのでしょうか!?このシーンを見る限り、二人の秘密の時間にしたかったんでしょうね~きっと!

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彼女、お借りします 111話より

そしてもう一つ確認したいとして瑠夏は自分が作ったカレーとこのオムライスのどっちが美味しいかと和也に問うていました。この問いに千鶴も「カレー!?」と反応し「どういうこと!?」といった様子でしたが、それ以上聞こうとしなかったところを見るとこの前泊まった時のことと認識したのでしょうね。

やむなく「カレー・・かな・・」と答えた和也に理解を示したものの、玄関扉を閉めた後にはカレーと答えた瞬間を思い浮かべながら「ふーん・・」と不満げな表情をしていました。負けず嫌いな千鶴なのでやっぱり悔しかったんですよね。

クラファンの成功に向けて小百合婆ちゃんに協力のお願いに行った際は、和也を彼氏と紹介した時のことを思い浮かべながら会話を切り出し、小百合婆ちゃんからは「あなたに相応しい人」と言われていました。外堀はどんどん埋まっていく中、千鶴の気持ちもかなり和也に傾いているようです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。 

 

カッコウの許嫁の感想と考察(12話)~ひとりで住んでるんだよね?~

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カッコウの許嫁 12羽目より

ひろの「エリカちゃんの家に家庭訪問したい」という要望を叶えることにした凪とエリカ。実家に連れていくことで事足りると考え一人を満喫する凪だったが、実家が改装中で入れず戻ってきたエリカとひろの姿に大慌て。一緒に住んでいる痕跡を消そうと連携を取る二人。ドタバタするも何とかやり過ごすことができ「また遊びに来たい」との言葉に了承するエリカだったが、玄関に置き忘れていた凪の御朱印帳をひろに気付かれてしまい・・

 

【感想と考察】
前話、朝活で「エリカちゃんの家に家庭訪問させていただきます」と声をあげたひろ。今話はそんなひろを二人が同居している家に迎え入れる話でした。

ひろを実家に連れていけば済む話と安心し一人を満喫する凪でしたが、「一人きり」で思いついたのは全裸生活!!まあ一人暮らしを始める際は確かにそんな気持ちにもなりますが、平日の学校帰り・・いつ戻ってくるかわからない中でそこまで羽目を外そうとするとは・・プライベートがない家で育った反動なのでしょうかね・・

凪が一人を満喫しているとはいざ知らずひろを連れて戻ってきたエリカ。なんと実家が改装中でお手伝いさんから「現在の家に行かれてはどうか?」と言われてしまい戻ってきたとのこと。凪の家も水回りの故障で定食屋を休業し違うアパートに引っ越していましたが、エリカの実家も改装中・・7話の考察で凪が戻ったらエリカも一緒に住める家になっているのでは!?と書きましたが、双方の家が改装を行っているとなると親たちが何か企んでいるのは間違いない感じ。今後わくわくするような展開が待ち受けているのでしょうね。

電話やLINEをするも連絡が付かず不安な中で家に戻ってきたエリカでしたが、家に入ると裸で隠れる凪の姿!!「そしてなぜハダカ・・」と冷静にLINEするエリカでしたが、ここでひろに見つかるとなれば凪に弁解の余地はなく、エリカと同居していることを話すしかない事態。二人の仲を応援する立ち位置にいるエリカは凪と協力して事に当たるわけですが・・アイコンタクトで連携体制を構築できる二人を見るとひろが負けず嫌いな気持ちを出すのはわかりますね。息がピッタリです!

不法侵入した1話登場の三人組を拳で追い返すなど凪の腕っぷしが強い一面を久しぶりに見れたわけですが、エリカが家の中を案内する間に痕跡を消し自室にこもろうとするも誤魔化すのが下手なエリカを放っておけず、最後は友達ができそうなことを邪魔されたくないと気遣う始末。エリカに対し、ひろへの想いを話したこと、友達の存在が見えないこともあってか、二人が友達になることを望ましく思うようになったみたいです。

ちなみに同居がバレることを恐れた凪が頭に浮かべたのは、包丁を持ち「死ね」と宣うひろの顔でした。告白してきた男が他の女と住んでいると知ったとしたら、負けず嫌いなひろはヤンデレ化するだろうと凪はイメージしているわけですね。
自分に好意があるという前提で凪は考えているようですが、今のところそんな気持ちはさらさらないひろですから、まだまだ彼女のことを理解していないというところか!?

 

二人が許嫁関係であることは学校ではナイショと約束したこと、凪の想い人がひろであることを知ったこともあり、エリカは凪と同居していることをバレないよう奮闘するわけですが、ひろの気付きにうまいこと対応できずポンコツぶりを発揮。ただ凪が私物を抱え部屋へ逃げ帰ろうとして転んだ際はひろをプールに突き落として気付かれなくするなど豪快な手も使っていました。言葉や頭を使って誤魔化すより体を使った方法が合っている感じですね。

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カッコウの許嫁 12羽目より

「庭に人がいたわ!!」とシャワー室からプール際まで出てきた二人はなんとバスタオル姿!!お約束の読者向けサービスショットでしょうが、こんな豪邸で警備システムは付いていないのでしょうか?「誰もいない」「声も聞こえたのに」と話しているので男の気配に気づき出てきたわけですが、同居をバレないようにしているのだから、感じた気配は凪じゃないと確信していないと辻褄が合わない話。知らない男の前にバスタオル姿のままで向かったと考えるとちょっと違和感がありました。

ただ前話では「ひろに心を開いていない」「少々引いている」と感じましたが、今話の最後では「また来ていいかな!?」というひろに対し、照れたような表情を見せ了承していました。二人の関係はこの家庭訪問を通じて近まったのは間違いないようです。

 

一方、二人の住処に家庭訪問したひろですが、家の中を案内される中でエリカの反応に自分から手を差し伸べるような発言を連発していたところを見ると色々違和感を覚えていたように感じます。個人的にはSNSにアップされた写真の背景や撮影者の存在でボロが出るのかな?と思っていましたが、「このプール・・この前インスタに上げてた・・」発言はあったもののそこまでは至りませんでした。

ただ最後に待ち受けていたのは玄関にあった御朱印帳への気付き・・なぜこんなところに置き忘れていたのかは置いといて、ここで御朱印帳が関係して来るとは全く思っていませんでした。エリカは一体どんな風に誤魔化すのでしょうね。

御朱印集めは近年はやってはいましたが、果たしてエリカは知っているのか!?個人的には知っていて「凪くんから楽しいと勧められた」または「見せつけられ自慢された」と誤魔化すのだろうと予想!次号は「今度はひろ宅に訪問!」とあるので負けず嫌いのひろは御朱印を見せるために自宅に呼ぼうとするのかなと考えています。これまでの描写からひろの家は名家でもしかしたらお寺?とも推測していますがその部分も判明しそう!凪は・・当然後をつけて家を見に行くのでしょうね~次回も楽しみです!!

 

 

 ※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(12巻)

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彼女、お借りします 99話より

千鶴から和也への再度の依頼により、墨とのデート練習に付き合う話から始まった12巻。朝晩の祖母の見舞いに演技の練習、オーディションにレンタル彼女と毎日精一杯頑張る千鶴でしたが、祖母が日々弱っていく姿に「自分の映画を見せられそうにない」と落ち込みがちになっていきます。

祖父の「夢は叶う」「応援する」という言葉や銀幕スターだった小百合婆ちゃんの影響から女優を目指すようになった一幕を思い出し泣き崩れてしまうのですが、そんな中、現れた和也が提案したのはクラウドファンディングを活用した映画作り。

「これなら小百合ばーちゃんに見せられるんだよ・・水原が銀幕に立っている姿!」「俺が金を集める・・水原は出ろ!!」という和也の言葉に「男はバカだ」と祖父に思った言葉が頭に浮かびます。

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彼女、お借りします 103話より

泣きはらしていたのに和也が鳴らした呼び鈴とわかるといつもの強気な口調となっているのはさすがという感じ。和也の勢いに圧倒されて「考えさせて」と一旦家に引き込みますが、和也の部屋にやってきた千鶴は本当にできるのか確認をし「お願い作って・・私の映画」「おばあちゃんに・・見せて」と泣きつきました。

和也の部屋に来るまで再度祖父の写真を眺めていたところを見ると、和也と祖父を重ね合わせていたのでしょう・・「願えば必ず夢は叶う」という祖父の言葉を「嘘」と思いかけていた千鶴にとって和也の言葉はあまりにもドンピシャだったし、この言葉を聞けただけで救われた気持ちになれたのではないでしょうか!「バカみてーに夢を見続けられる」才能を持ち合わせる和也の真骨頂でした。

 

次巻からクラウドファンディングによる映画作りという全く新しい展開に入るわけですが、女優になる夢を応援してくれた祖父を和也に重ねたということで千鶴の中で新たな気持ちが芽生えてくるのは間違いなし。そして変わってくるのは二人の関係でしょうか!?

7巻で和也を”フェアなお隣さん”に昇格?させた千鶴ですが、それでも二人の関係性はレンタル彼女とその利用者の意味合いが強い関係でした。

ただ映画作りとなると製作者(プロデューサー)と出演者(女優)となるわけでこれまでの関係性とは変わってきます。うまくお金が集まり映画を撮影・公開できるとすればそれは和也の相当な頑張りがないとできないことであり、それを目にする千鶴が和也への想いを一層強くするのは想像に難くない。水原千鶴ではなく一ノ瀬ちづるとしての距離が縮まるのは明らかでしょう。

一方で映画公開した結果、千鶴の女優としての評判が高まれば二人は距離を置かざるを得なくなるかもしれない。少なくとも和也はそう思うでしょう。

ただいずれ迎えるであろう小百合婆ちゃんの最期を考えると千鶴を支えることができるのは一人しかない。祖父を重ねるぐらいだから千鶴としても傍にいて欲しいのは和也でしょう。そう考えていくと千鶴の方から和也に向けて何かアクションがあるのでしょうね。新たな展開に期待せずにはいられません。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。 

 

カッコウの許嫁の感想と考察(11話)~2人ってお似合いじゃない・・?~

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カッコウの許嫁 11羽目より

ひろに告白し受理されなかったと白状する凪。保留となったのは戸惑いがあるからで今は見定めている状況と推測したエリカは凪に協力を申し出る。朝活時間を利用して二人の仲を取り持とうとするエリカだったが、そんな二人のやりとりを見たひろは「2人ってお似合いじゃない・・?」と零す。その言葉に二人は慌て否定するが、負けず嫌いな気持ちが沸き立つひろは「自分もエリカのことをもっと知りたい」とエリカの家に家庭訪問することを提案する。

 

【感想と考察】
前話は好きな相手のひろと許嫁のエリカが仲良くなっていくことに焦った凪がエリカを連れ出そうとする話でしたが、今回はその夜と思われる二人の会話から描かれていました。

前回の記事はなぜ凪はエリカを連れ出そうとしているのか?という視点で書きましたが、今回の冒頭シーンを見る限り、ひろに告白したことをエリカに話そうと思っていたようですね。凪の想いにエリカが気付くまで少し時間をかけるのかな?と思っていたのですが展開の速さに驚きを隠せません。

そんな話を聞いたエリカは予想どおり凪に協力を申し出てキューピッド役をしようと企みました。これに関してはまだ結婚したくないから二人をくっつけちゃえ!というようなことではなく単に面白そうという気持ちからの行動と見て間違いなし。

告白は受理されず保留と聞いたエリカはその理由を「突然告白されて戸惑っている」「彼氏に相応しいか見定めている状況」と分析していましたが、そうなったのはひろには許嫁がいることを凪が話さなかったから。これはひろのプライバシーを守るためでしょうが、ひろの秘密を自分は知っているという優越感に似た気持ちも影響しているのかもですね、

凪のひろへの想いを知り、学校が楽しくなりそうと思うエリカでしたが、湯船に浸かりながら思ったのは「でも・・凪くんて好きな人いたんだ・・」ということ。

エリカの発言や態度からは凪を信頼し評価しているように見えます。だからこそ凪の恋が実るよう協力を申し出たわけですが、一方で自分の気持ちには気づいてはいない。
エリカは前の学校で友達がいなかったようですが、性格を見る限り別に一人が好きと言うわけではないでしょう。今は凪を気の合う友達のように感じ、一緒に住んでいる事を楽しんでいるように見えます。いつかは自分の気持ちに気付き、凪の前では普通でいられなくなる・・そんな未来を暗示をしたシーンでした。

 

翌朝は一緒に家を出た後に一緒に登校したと思われるのはマズいと気付くわけですが、学校への到着が同じ時間となり、二人を見たひろに怪訝に思われてしまいました。「一緒に登校なんていつの間に仲良くなったの?」と問われ凪もエリカも誤魔化そうとしますが、エリカは「凪くん」呼びしているのでそう思われても仕方なし。その後の朝活は無意識な中での二人の親密度アピール合戦となりました。

初めに話題としたのは凪の「秘めた才能」の話。キューピッドのコスチュームに着替えたエリカは、この話を切り出してひろの興味を引こうとしたわけですが、凪の秘めた才能なんてかなり親しくなければわからない事。前話では「私のインスタのファン」と答えていましたが、そんな風に思うわけもなし。"料理上手"という発言にもひろは触れませんでしたが、怪しく思われても仕方ない言葉の連発でした。

次にエリカが話題としたのは「勉強法」を教えてもらうこと。その話題に負けず嫌い魂が沸き立ったひろは自分の覚え方を伝授するわけですが、その方法は見た凪はエリカに向かないと一刀両断。その理由を「天野さんのレベルではうちの学校のレベルにはついて来れない」と語るのですが、そんなことはエリカに勉強を教えた経験や取り組む姿勢を知っていないとわからないもの。単にエリカとのことはよく知っているアピールを凪はしたわけです。

これらを見る限り二人の関係がバレるのは時間の問題といった感じ。凪はそれなりに気付かれないよう振舞ってはいますが、エリカの発言や行動に無意識に反応しているので肝心なところでボロが出そう。エリカはあちらこちらで駄々洩れ状態で隠し事はムリそうです。

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カッコウの許嫁 11羽目より

そんな二人の親しげな様子に「なんか・・なんかさ・・2人ってお似合いじゃない?」とひろは零し、その発言に慌てハモる二人に「ホラそういうところ!」と畳みかけました。二人の関係を怪訝に思うというより自分以上にエリカと仲良しの凪に負けず嫌いな気持ちが爆発したという感じですが、最後は「エリカちゃんの家に家庭訪問させていただきます」と宣言。次号「やっぱり大騒動勃発のエリカ宅家庭訪問!」とありましたので、二人の関係がバレるような修羅場を早くも迎えるのかもしれません。

 

ではひろの家庭訪問は一体どんな展開になるのか!?父の謀略により凪と暮らす生活が始まったエリカですが、今は自立したいという理由でそのまま家に残り、実家が改装中で戻ってきた凪と同居中。そんな状況なのでエリカは実家に連れていく手もあるのですが、誤魔化すのがあまり上手ではないエリカが聡明で行動力があるひろを騙せるわけもなし。一人暮らしをしていると今の家に連れていき、凪は姿を見せないよう隠れるか外出しておくことになるのでしょう。
一緒に暮らしているので随所でボロが出るのでしょうが、ひろが隠し事を見破る決め手となるのはSNSにあげている写真でしょうか!?前の学校を退学になるきっかけとなった写真まではいかないでしょうが、背景や撮影者など色々腑に落ちない点が出てくるのかもしれません。

 

そして前回に引き続き思ったのは、エリカがひろに心を開いていない事。ひろはファンと公言したとおり積極的にエリカのことを知ろうとしていますが、エリカはぐいぐいと来るひろに苦手意識があるのか少々引いており、凪の方に重心を置いて応対しています。この関係が家庭訪問により改善していくのか!?エリカがひろと打ち解けるとしたらお互いに許嫁がいるとわかった時でしょうか!

ちなみに家庭訪問の結果、さらに二人の関係を怪しまれる展開になるならば・・エリカは凪のことを思って距離を取ろうとするかもだし、ひろ以外の友達を作ろうとするかもしれませんね。それにしても展開がわかりやすく迅速なので毎回楽しい。次回も目が離せないです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(11巻)

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彼女、お借りします 86話より

合同誕生会場で待つ和也にLINE電話し、和婆ちゃんに取り次いだ続きから描かれた11巻。祖母の容態を説明し「行けそうにない」と話すも瑠夏が来ていると知った千鶴は祖母の病床で独り言・・自分でも何であんなことを言ったんだろうと思うほど無意識での発言でした。

この時まず頭に浮かんだのは先ほどの和也との電話・・「やっぱ来なくていいよ・・」と言われ「そう・・?でも・・」と答えているので何か疎外感を覚えたのかもですね。次に瑠夏の「今日で和也君は正真正銘私のものにしてみせます」発言を思い出しているので「和也を取られるのは嫌だ!」という事なのでしょう。

そしてもうひとつ頭に浮かんだのは48話の和也の「君がいいっ!・・君がっ!!」発言。この言葉はレンタル彼女の”水原千鶴”にではなく”一ノ瀬ちづる”に向けられたものでは!?と思ったようでした。願望も込めて・・恐らくこの言葉により「負けたくない!!」と言う気持ちが無意識に沸いてきた・・だからあんなことを言ってしまったのだと思います。

①「やっぱ来なくていいよ・・・」→ なんとも思われていないのかもしれない

②「私のものにしてみせます!!」→ でも和也さんを取られるのは嫌

③「君がいいっ!・・君がっ!!」→ 私だって好き 負けたくない

和也の実家に着くや否やさすがの対応力を見せ、瑠夏のアドバンテージを一瞬で消滅させますが、そのことが瑠夏の気持ちに火をつけ和也の唇を奪う行為へと発展してしまいました。

「るかちゃんを追い込んでしまった」と思った和也は和婆ちゃんが爺さんからもらった婚約指輪を千鶴に渡そうとしたこともあって「千鶴と別れた」と切り出そうとしますが、小百合婆ちゃんが倒れたとの連絡が入りお流れ・・

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彼女、お借りします 90話より

慌てて二人は病院に向かうわけですが、小百合婆ちゃんから「千鶴にあんなに行きたそうにされたら・・」と言われ大慌て。祖母同盟の二人をくっつけようとする陰謀は未だ作戦続行中のようです。
千鶴から容体が良くないことを聞かされた和也は本当のことを小百合婆ちゃんに話そうとするのですが、そんな和也を千鶴は「私・・別れるって言いたくない」と止めていました。 

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彼女、お借りします 91話より

「おばあちゃんがあなたを気に入っている」など色々な理由を付けていましたが、納得がいかない和也に告げた最後の言葉は・・

「もうただの"嘘"じゃないの」

後ろを向いて発したこの言葉はお婆ちゃんのためだけなのでしょうか・・とてもそうとは思えませんね。今はレンタル彼女という嘘の”彼女”でも千鶴が和也の本当の"彼女”を望むのならば・・今の二人の関係は理想の姿。ただの”嘘”ではないわけです。

ここに来る前に和也は「別れた」と切り出そうとしていましたが、もし最後まで言っていたなら・・千鶴の気持ちはないがしろにされたままエンドを迎えることにもなったわけです。千鶴のこの雰囲気なら瑠夏が和也とキスしたと知ったらとても素ではいられなかったでしょうね。そんな感じに見えました。

結局、最後は和婆ちゃんに押し切られて婚約指輪を受けてしまいました。瑠夏が知らない中で渡されたこの指輪は今後意味を成すのでしょうか・・

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。 

 

カッコウの許嫁の感想と考察(10話)~ちょっとはいい所あるじゃん~

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カッコウの許嫁 10羽目より

エリカが転校してきたことに動揺が隠せない凪。有名人の突然の転入にクラスが騒然とする中、接近したのはクラス委員長のひろ。許嫁と好きな人が仲良くなろうとしていることに焦った凪はひろとエリカが友達になることを止めようと画策するが不発。帰り際にはひろが場を離れるのを見計らいエリカを連れ出そうとするも、自分の保身のために二人の仲を裂こうとしていたと気付き自制する凪。しかし、戻ってきたひろが急に泣き出したことで状況は一変。焦って二人の前に飛び出した凪はエリカのフォローをするが、泣き出した理由がエリカのファンだったからと知り・・

 

【感想と考察】
前回、エリカが急きょ同じクラスに転入してきたわけですが、今回はその続き・・クラス委員長でもあるひろとエリカが仲良くなる様子が描かれました。

有名人の登場にクラスメイトは騒然となるものの、誰もエリカに近けない様子。その理由はエリカのムスッとした表情にあったわけですが、それを見て「いつものアレか」とエリカの緊張グセに気付く凪がなかなかグッド!これって人見知りなんですかね~同棲生活の成果が表れた場面です。

許嫁の件はナイショとの約束があり動けないでいる凪を傍目に、真っ先に近づいたのはクラス委員長でもあるひろでした。"許嫁のエリカ"に"好きな人のひろ"が接近し仲良くなる様子に焦る凪・・という構図は見ている方もドキドキします。
そんな事実を気づき二人が自分を取り合う修羅場を思い浮かべる凪・・なにか昭和を感じるような描写ですが、これこそラブコメの見どころ!!それにしても凪は自信家ですね。エリカもひろも自分に好意があるという前提での妄想ですからね。

ひろの案内により二人は学校内を回り、凪は二人の後をつけるわけですが、その過程で色々なことがわかってきました。学校校舎が変な形で配置されていること、学食でのおすすめメニューは日替わりカレーライスであること、エリカよりひろの方が胸が大きいこと、そしてエリカは運動神経がいいことです。

体育授業で二人が更衣する様子が描かれたのは読者へのサービスショットなのでしょうね。着替えを覗いてはいない凪ですが二人の会話を部屋の外に隠れ聞いているのはなぜでしょう!?こんな場所でエリカを連れ出すなんてできるはずもないのだから不思議なシーンです。ちなみに変な配置の学校校舎はわざわざ立体図まで示されていたので今後意味が出てくるのかもしれませんね。

傍目から見てめちゃめちゃ仲良い様子を見せ一緒に帰ろうとする二人。そんな様子を隠れて見ていた凪はエリカを連れ出すチャンスを虎視眈々とうかがいますが、ここに至って自分の保身のために二人の仲を裂こうとしていたのでは!?と気付きます。そのきっかけとなったのは退学の理由を話すエリカの様子と友達の話を一度も聞いたことがなかったという事実。
これまでの話を見ても親友と言えるような友達がいないのでは?と言う感じがあったので、これ自体に違和感はなし。実の両親から受け継ぐヤンキー気質が原因で他のお嬢様たちとは話が合わなかったという事なのでしょうかね・・

忘れ物を取って戻ってきたひろがいきなり泣き出したことで、凪は二人の前に飛び出し、泣き出した理由も聞かないままエリカのフォローをしていました。同棲するエリカの方が対処は容易と思ったのか、ずっとエリカを連れ出そうとしていましたが、連れ出したとして一体何を話すつもりだったのでしょうか!?

許嫁の関係はすでに秘密にすると約束しているわけで、そのことを口止めする必要はなし。クラスメイトの様子を見てエリカに声をかけようとしていたので、二人が知り合いであることはいずれバレても止む無しという意識だったように思えます。となるとひろが好きなことを伝えるか、何も考えておらず単に誤魔化すだけだったのどちらかですが、果たして・・

逆に告白したことをひろに話させないようにエリカを連れ出そうとした可能性もあります。でもそうなるとエリカに知られたくなかったという事になり変な感じ・・同棲しているため知られたくなかったという線もありはしますね。

ひろが実は結構ミーハーでエリカのファンだったとわかり、最後は授業の進度が遅れているエリカを朝活で全面バックアップしようという事になったわけですが、今のところエリカはひろのペースに付いていけない様子が伺えますね。ひろの提案を断るわけにもいかないでしょうし、次回は3人での朝活が描かれるのだろうと思っていますが、”エリカの恋愛レッスン"とはどういう意味なのか!?

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カッコウの許嫁 10羽目より

「学年1位の私と・・」という言葉があったので、ひろが凪がライバル視していた相手だということ、そして凪の態度からひろに好意があることは遅かれ気付くことになるのでしょう。今回の凪のフォローにエリカは「ちょっとはいい所あるじゃん」と言っていましたので、エリカの凪を見る目も着実に変わっていますが、今の気持ちのまま凪の想いを知ったとしたら・・凪の背中を後押しするエリカの姿が頭に浮かびます。
一方、ひろや周りのクラスメイトはエリカと凪のやりとりを見て何か思うところが出てくるように思います。凪が抱える同棲、許嫁、告白がどのように絡んでくるのか・・次回も楽しみです。

 

※本記事にて掲載されている画像は「カッコウの許嫁/吉河美希週刊少年マガジン」より引用しております。 

 

彼女、お借りしますの感想と考察~千鶴の恋心を言動と行動から読み取る~(10巻)

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彼女、お借りします 77話より

和也のバイト先で瑠夏と一戦交えた麻美と千鶴が電車で出会うシーンから始まった10巻。麻美に「もう和くんとは会ってない?」と問われ、答えた言葉は「はい」。和也の部屋を訪れた際になぜか室内写真を撮り、女物のカバンがあることに気付いた麻美なのですぐに千鶴があの部屋にいた?と感づいたようです。そんなことを知らない千鶴は誤魔化そうとしたわけですが、ここでも和也との関係を維持したいという気持ちが感じられますね。

そもそもお隣同士なので会わない方が難しいこと・・瑠夏には知られてしまったわけですが、他の人には知られたくないのは女優だから?それともレンカノをしているから!?もしかして『2人の秘密』が関係しているのでしょうか・・

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彼女、お借りします 80話より

和也の要望により東京ドームシティで制服デートした際は、レンタル彼女としてプロらしい振舞いをしていましたが、プリクラ写真のハグの際には冷静さを保ちつつも顔を隠し真っ赤になっていました。それにしても和也に気付かれず一瞬で元に戻るのはスゴイ!さすが女優です。

前回、舞台出演により「レンカノを辞めるかも」と言った時は、和也は心にもないことを言って強がり、千鶴もケジメをつける思惑があったようでしたが、今回は千鶴の夢が叶うことを喜び、自分も彼女のために何かできないかと考えるなど前向きにとらえていました。
一方、そんな様子を見つめる千鶴は和也の言葉に反応し、特に女優の夢を応援する発言にはとても照れてしまっています。応援してくれる人がいることの心強さと嬉しさを感じているのかもしれません。

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彼女、お借りします 85話より

和婆ちゃんの意向で合同開催となった和也と千鶴の誕生日会。婆ちゃんのお見舞いがあり千鶴は1時間ほど遅れて参加することとなりましたが、和也の口が滑りまたまた瑠夏が同席することに・・
小百合婆ちゃんの容態が思わしくなく、和也から渡された住所を見てため息をついた千鶴はLINEで和也に連絡を取ることに・・飲み会で和也のアカウントを知った時はお友達追加するかどうか悩んでいましたが、今回無事LINE電話することができました。

ちなみに住所が書いたメモを見て千鶴はため息をしていましたが、このため息は「行けないかも」と思ってのものだったのでしょうか!?LINEアカウント交換をしているにもかかわらず、和也はこれまでどおりメモを新聞受けに入れていたわけで、お互い友達追加に踏み出せないことについため息をしてしまった・・ということかもしれませんね。

 

※本記事にて掲載されている画像は「彼女、お借りします/宮島礼吏週刊少年マガジン」より引用しております。